本研究は,中国語を母語とする日本語学習者が,正順とかき混ぜ語順の能動文と可能文をどのように理解しているかを,文正誤判断課題による反応時間と正答率で検討した。まず,文法テストを87名の日本語学習者に行い,91.7%以上の得点を得た24名を被験者として選択した。実験1では,能動文の正順語順の方がかき混ぜ語順よりも速く,また正確に理解していることが観察された。この結果は,日本語母語話者と同じように,中国語を母語とする日本語学習者も,能動文の基底構造である[s NP-ga [vp NP-o V]]を構築して,かき混ぜ語順については空所補充解析による文理解を行っていることを示唆している。さらに実験2では,格助詞情報で統語構造を組み立てようとすると,主語・目的語の文法関係と食い違ってしまい,文の意味が理解できなくなるような可能文の正順とかき混ぜ語順を比較した(例えば,「高志にギリシャ文字が書けるだろうか」,[s NP-ni [vp NP-ga V]])。その結果,可能文の正順とかき混ぜ語順の理解時間に違いはなく,スクランブル効果が観察されなかった。したがって,可能文の正順の基底構造が確立されておらず,空所補充解析は行われていないと思われる
本稿では、ロシア語を母語とする日本語学習者による日本語の授受動詞構文の習得プロセスに「視点」と「動作者主語」の要因のどちらが影響を与えるかを検討した。調査は85人の中級レベルの学習者に対し動詞選択テス...
埼玉県越谷市中国人学習者の連体修飾節のテンス・アスペクトの誤用分析から、誤用の要因に動詞の類型の把握が関与していることを示し、習得促進には日中両言語の動詞の類型の差異に注意を払うことを提案した。 分析...
上級レベルの学習者は、自己の学習ストラテジーを構築している。それゆえ、授業中に間違えたところが概ね自己修正され、復習型テストが有効に機能している。しかし、漢字の読み仮名テストに限ると、中国人学習者の中...
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本研究は日英語の代名詞の性質の違いが,日本人学習者の先行詞理解に与える影響を明らかにすることを目的とした実証研究である。数ある日英語の代名詞の性質の違いの中から,本研究ではtheyが指す先行詞の有生性...
語彙処理の効率性を中国語と英語の母語の違いで比較するために,漢字二字熟語と外来語の処理効率性(速度と正答率)を測定した。中国語系日本語学習者は,漢字二字熟語の語彙正誤判断を英語系日本語学習者よりも82...
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publisher奈良本稿では,日英両語の表現の相異について種々の角度からこれに肉迫せんと試みているわけであるが,日頃英語教育に携わる者の一人として,日英両語の表現上の相異を痛感させられるのは,やはり...
本研究は,学習者が自分のまわりの他者と出会いかかわり合うことをとおして,自分自身の言葉の世界を広げ,自らの学びを探究していくことができるようにするための効果的な指導法を開発していくことを目的としている...
日本語が話せるからといって誰でも達意の文章が書けるとは限らない。同様に,英語が話せるからと言って全ての英米人が達意の英語の文章が書けるとはいえない。日本でのケースと同じく,英語を書ける人の数は年々減少...
本研究は、漢字圏で日本語学習者が多い国である中国・韓国、そしてタイ、インドネシア、スウェーデン等漢字圏ではない国の中上級レベルの日本語学習者を対象に共通の課題を与え、それに対する意見を書かせた作文を収...
あいさつは,毎日行われる行為として常に見られるものであるが,人間の会話の中核的な部分ではないため,あまり重要視されてこなかった。先行研究でもあいさつやあいさつ言葉に対して考察されてはいるが,未だ全面的...
本研究の目的は,特定の翻訳者の手による訳文とその原作をAIに学習させることで,AIは当該翻訳者と同じようなスタイルの訳文を生成できるかどうかを明らかにすることである。機械翻訳の実験は筆者が訳した日本語...
本稿では、ロシア語を母語とする日本語学習者による日本語の授受動詞構文の習得プロセスに「視点」と「動作者主語」の要因のどちらが影響を与えるかを検討した。調査は85人の中級レベルの学習者に対し動詞選択テス...
本研究は、大学の日本語コースの学習者30名(母語は英語・中国語・韓国語)および母語話者20名によるストーリーテリングの作文に現れた連体修飾節を、意味的・機能的観点から比較分析した。結果として、学習者は...
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