本稿では、ロシア語を母語とする日本語学習者による日本語の授受動詞構文の習得プロセスに「視点」と「動作者主語」の要因のどちらが影響を与えるかを検討した。調査は85人の中級レベルの学習者に対し動詞選択テストを用いて実施した。統計的分析の結果、本動詞構文と補助動詞構文の習得プロセスはそれぞれ異なるということが明らかになった。動作者主語を求める「~テクレル」と「~テアゲル」補助動詞構文が最もわかりやすかったという結果から、補助動詞構文における主語は行為の動作者であることが習得を容易にすることが確認された。それに対して、表現者の視点を主語に求める「アゲル」と「モラウ」本動詞構文は比較的わかりやすかったという結果から、「表現者の視点」の要因も習得に影響を与える可能性があるということがわかった。また、ほとんどの学習者は「表現者の視点」を一人称代名詞と結びつけることが明らかになり、日本語の「ウチ・ソト」指示体系の習得は困難であるということを示唆する結果となった
埼玉県越谷市食育基本法が平成17年に制定され「食」について、総合的な観点から見直しがなされ、様々な問題点が浮き彫りになってきた。そのような背景を踏まえて、平成19年歯科関係4団体から「食育推進宣言」が...
本研究では統語的複合動詞の意味推測において、文脈量と日本語習熟度が与える影響について検討した。モンゴル語を母語とする中上級レベルの日本語学習者54名を対象に、調査対象後のみの提示、単文での提示、複文で...
本研究は,中国語を母語とする日本語学習者が,正順とかき混ぜ語順の能動文と可能文をどのように理解しているかを,文正誤判断課題による反応時間と正答率で検討した。まず,文法テストを87名の日本語学習者に行い...
本稿では、ロシア語を母語とする日本語学習者による日本語の授受動詞構文の習得プロセスに「視点」と「動作者主語」の要因のどちらが影響を与えるかを検討した。調査は85人の中級レベルの学習者に対し動詞選択テス...
本稿では,一般言語学における伝統的なコピュラの定義が日本語の指定・断定の助動詞と呼ばれる形態にも整合するか否かを検討した。その結果,「である」「だ」「です」のコピュラ機能が希薄である一方で,「なり」は...
本研究從認知語言學的觀點出發,以具有類似意義之日語複合動詞「~nuku」、「~kiru」、「~toosu」為研究對象,透過複合動詞「~nuku」、「~kiru」、「~toosu」所具有之多重意思,以及...
テイル形は初級に出た文法項目であるものの、中国語話者の習得は早い段階に固定され、中級や上級になっても顕著な変化が見られないとされている。本稿では特にタの誤用が多く出ている過去テンスの「進行中」と現在テ...
ガニヲの格パターンを示す日本語の3項動詞文の統語構造については、従来、ニ格句とヲ格句の階層関係とニ格句の統語的資格の2点を中心に議論が行われてきた。本稿では、これら2つの論点は互いに関連しており、日本...
あいさつは,毎日行われる行為として常に見られるものであるが,人間の会話の中核的な部分ではないため,あまり重要視されてこなかった。先行研究でもあいさつやあいさつ言葉に対して考察されてはいるが,未だ全面的...
本研究は、「そう」という形式を含む相づち表現「そう」「そうだ・そうです」「そうですか」「そうですね」を中心に、その用法を分析することによって、相づちによって表現される話し手の立場・態度の様相の一端を示...
本研究は、大学の日本語コースの学習者30名(母語は英語・中国語・韓国語)および母語話者20名によるストーリーテリングの作文に現れた連体修飾節を、意味的・機能的観点から比較分析した。結果として、学習者は...
現在、外国語教育のためのニューメディアを利用した教材、特に辞書の開発が盛んに行われている。それはニューメディアの特性である、マルチモダリティ性が言語学習を促進すると考えられるからである。しかし、実際の...
近年日本語教育研究においては、モダリティ現象の多様性の背後に多岐にわたるモダリティ概念が取り入れられている。例えば、「英語の法助動詞」=「日本語の文末表現」という安易な等式化によって、モダリティとは「...
本研究の目的は、日本人が何を手がかりにどのように間接的断りを理解しているのかを談話レベルで探ることである。依頼に対する応答の会話3例を談話の展開によって数段階に区切り、そのテープを日本人31名に聞かせ...
本研究は、人文科学系の4本の講義において、接続助詞「が」「けれども」とその変異形(ガ・ケド類とする)の使用実態を調査・考察したものである。その結果、つぎのようなことがわかった。①講義におけるガ・ケド類...
埼玉県越谷市食育基本法が平成17年に制定され「食」について、総合的な観点から見直しがなされ、様々な問題点が浮き彫りになってきた。そのような背景を踏まえて、平成19年歯科関係4団体から「食育推進宣言」が...
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本研究は,中国語を母語とする日本語学習者が,正順とかき混ぜ語順の能動文と可能文をどのように理解しているかを,文正誤判断課題による反応時間と正答率で検討した。まず,文法テストを87名の日本語学習者に行い...
本稿では、ロシア語を母語とする日本語学習者による日本語の授受動詞構文の習得プロセスに「視点」と「動作者主語」の要因のどちらが影響を与えるかを検討した。調査は85人の中級レベルの学習者に対し動詞選択テス...
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