本論文では、現在進行中の中間言語プロジェクト第2次報告として、中国 語母語話者による日本語発話に見られる「を」格ゼロマーク化の変異分析 の結果を報告する。松田 (2001)で行った韓国語母語話者の分析手法をそ のまま採用し、KYコーパスの中国語母語話者の部分から学生の発話のみを 採取し分析した結果、名詞句と動詞の隣接性、名詞句形式差、名詞句の人 間性、そして被験者日本語習熟度レベルのうち、習熟度レベルがW型の分 布を示して、唯一ゼロマーク化率と有意な相関を示し、名詞句形式差は有 意な傾向を示すに止まった。しかしながら習熟度レベル別に名詞句形式差 を検討すると、それぞれのレベルにおいて似通った分布が見られ、特にゼ ロマーク化率に関する語彙名詞 > 代名詞という序列には変化がなかっ た。この事実は松田 (2001)で提示した名詞句形式差制約の普遍性のサポー トと考えることができる。また、習熟度レベルのW型分布には、適応・学 習過程一般でも似たような仮定が見られることから、独立的な説明が可能 であると思われる。In this second report on the interlanguage variation project I analyze the zero-marking of o in the natural speech of Chinese L2 speakers of Japanese. Following the same methodology as that of Matsuda (2001) for Korean L2 speakers of Japanese, I showed that among the several factors examine...
現在、世界中の高等教育において、「信仰間の対話」プログラムが数多く採用されるようになっているが、それはまさに、信仰間での葛藤や緊張関係が、グローバルな規模で広がっていることが、その大きな要因となってい...
本論では,新しいものづくり教育の構築のために,戦後日本の小・中学校のデザイン教育の概念と内容の検証を試みると共に新しいものづくり教育の中核となるデザイン・プロセス理論の内容について考察した。戦後日本の...
本稿では、1995-1999年の国内機械産業に属する上場企業の特許データや財務データを用いて各企業の意思決定主体である「取締役会」、「社長」の属性と研究開発行動の関係を計量的に実証している。各推計によ...
本論文では、現在進行中の中間言語プロジェクト第2次報告として、中国 語母語話者による日本語発話に見られる「を」格ゼロマーク化の変異分析 の結果を報告する。松田 (2001)で行った韓国語母語話者の分析...
本研究は、A県内で募集したひきこもり状態の子ども(本人)の親で構成されたモデルグループを対象に、親が本人に理解的な対応ができるようになることを目指した家族支援プログラムを実施し、プログラムの有効性を探...
かつて日本の実質的な支配地であった「満洲国」における日中両民族間の言語接触を対象とした研究は今日までほとんど存在しない。当時の言語接触の実態はどのようなものだったのか。また、それはどのような特徴を持っ...
この約20年間に、日本企業は3度の大きな起伏を経験し、バブル経溝の狂乱の後には、「失われた10年」と称される長期の経済の落ち込みにあえいだ。設備、資金、要員の三つの縮小均衡によって2000年代のはじめ...
中古から近代まで「泣く」「涙」を描写するオノマトペを見てみると、擬音語・擬態語ともに基本形はすでに古くから存在しており、時代によって多く使われるオノマトペが多少変化してはいるが、中古に見られたオノマト...
集団の中で適応できない就学前の子どもたちが問題となっており,従来の乳幼児健診では気づかれにくい現状である。そこで本研究は円滑な就学移行支援に結びつくように,社会性やコミュニケーションの発達,行動特性な...
本論は、モーツァルトのオペラ《フィガロの結婚》の通奏低音チェンバロにもっとも適した調律法を探る試みである。モーツァルトの鍵盤楽曲全般がそうであるように、《フィガロ》の通奏低音チェンバロにもまた、平均律...
本論文では,スーパーサイエンスハイスクール学校設定科目「科学探究」において,アーギュメント・スキルを高めることを目的とした授業の内容とその評価を報告する。高等学校第1学年(2019年度197名,202...
本稿の目的は、エドガー・アラン・ポーの「ベレニス」を精神分析的に読むことで倒錯に内在する転覆性を明らかにし、主人公のフェティシズムを病的なものではないと論じることである。幻視家である主人公はファンタジ...
スキーは季節や場所の制限からトレーニングが難しいという問題があり,従来からVR やシミュレータを用いたトレーニング手法が提案されている.しかし,初心者のための効果的なトレーニング手法は未だ確立されてお...
「ダロウ」は日本語のモダリティの代表的な存在としてその用法についての研究が多くなされているが,自然会話では具体的にどのように使用されているのかについてはまだ十分に明らかにされていない。本稿では,『名大...
熊本市とその近隣市町村からなる熊本都市域は,1,000 km2を超える面積を有し,100万人市民の飲用水のすべてを地下水で賄う世界的にも珍しい広大な地下水流域であるが,近年,硝酸性窒素(NO3-N)に...
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