本稿は,アンケート調査を通じて高等教育機関で学ぶ学習者の中級レベルに対する学習 ニーズを明らかにすることを目的とする。アンケート調査結果は4点にまとめられる。(1) 教科書の説明および内容:初級に比べ評価が低くなる。母語による解説が望まれている。 (2)学習項目:アカデミックな日本語,日常生活での日本語の両方に対するニーズがある。 会話学習への要望が最も多く,次いで文法・文型,語彙が同数だった。(3)教え方に対 する要望:①既習表現と比較しながら説明する。②文型・表現は共通する意味・用法でま とめて効率的に教える。③文型・語彙の硬さ・柔らかさの区別を示す。(4)教室活動に 対する要望:短い会話練習,作文,ゲーム要素を取り入れた練習も増やす
国際交流基金関西国際センターの「国内大学連携大学生訪日研修」では複数の国内大学の日本語教員養成課程履修生を対象に「日本語教育現場体験」を実施している。「現場体験」では履修 生が実際に教壇に立ち、研修参...
[[abstract]]台灣的日語教育已有很長的歷史。學習日語的人數也年年增加。眾所周知日語是繼英文之後為台灣第二大外語。 教授者如把握學習者的學習情況,就可以幫助學習者培養自省能力,找出自己的學習...
平成12年の「日本語教育のための教員養成について」への対応を巡り、国内における日本語教員養成は大きな転換を迫られている。本論では、この新たな教育内容を基に独自に作成した調査用紙を用いて、全国の教員養成...
本稿は中級後半および上級前半の日本語学習者を対象とした文化クラスでの実践報告である。日本刀,ジーンズ・学生服などの繊維産業,団扇と扇子,麺文化の比較と伝統製法のそうめん,B級グルメと地域の農産物・海...
日本語教育におけるカリキュラム・デザインの一例として、日本語能力試験の旧1 級合格者に相当する「超上級」の日本語学習者を対象としたカリキュラムを紹介する。これは、筆者が同志社大学日本語日本文化教育セン...
学習者は各自の環境と相互作用を行いながら学んでいるという事実があるのにも関わらず,教師は教室外での学習者と環境の相互作用についてはあまり注意を払ってこなかったことが指摘され(浜田2004b),研究が始...
本稿は、中上級者対象のCBI(Content-Based Instruction)の実践報告である。CBI とは言語習得と教科学習の融合を目指した教授法で、第二言語の習得を促すと同時に、批判的思考力の...
岡山大学の全学日本語コースでは毎年カリキュラムの見直しを行ってきたが,受講生の 多様なニーズに対応するために大規模なカリキュラムの改編を行い,2013 年度前期から新 カリキュラムで授業を展開するこ...
日本語教育学会は、2017年3月に「日本語教育の社会的認知を高める」ことを事業方針のひとつに掲げた。おそらく、その背後には「日本語教育の社会的認知」が現在は低い(あるいは、少なくとも高くはない)という...
本稿は、日本の大学での韓国語学習者のニーズを把握し、どのような授業形態と教育が彼らの学習意欲を向上させ、さらに彼らの学習目標の達成に貢献できるのかを把握することを目的とし、岡山県内の大学の教養外国語...
近年高等学校においても特別支援教育が推進されつつある。発達障害のある児童生徒への課題として学習上の困難の大きいことが指摘されている。高等学校の特に進路多様校においてはLD等の診断はないものの、読み書き...
東京都世田谷区と新潟県新発田市の公立小中学校では、構造改革特区認定による自治体独自の教科「日本語」が全児童生徒への必修科目となっている。一方、日本語教育では、非母語話者だけではなく、母語話者に対する関...
アメリカの大学で、日本語を外国語として教えている日本言語クラスに、1学期間または1年間その大学に留学に来ている日本人留学生や日本留学後帰国した日本語学習者を言語クラスのアシスタントとして導入している。...
主として教師主導でボトムアップ処理偏重の読解授業が行われている韓国の大学で、中上級レベルの学習者に対し、トップダウン処理ストラテジーの使用を促すタスクを中心とした学習者主導の読解授業を行った。本稿では...
第二言語で学習者が文章を読み設問に答えるという場合、この設問は読みの目的であり、一種のタスクと考えられる。文章を読む際に異なるタイプの設問を与えられた場合、学習者の読み方にはどのような影響が及ぶのか、...
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