本稿は、中上級者対象のCBI(Content-Based Instruction)の実践報告である。CBI とは言語習得と教科学習の融合を目指した教授法で、第二言語の習得を促すと同時に、批判的思考力の育成にも貢献できるとされている。しかし、日本語教育では批判的思考力の育成法について具体的に論じた先行研究はなく、実践の成果を客観的なデータによって検証したものもほとんどない。本稿では、批判的思考力の育成法として「質問作成」を提案し、その効果を母語話者対象の集中講義の結果と比較・分析した。その結果、ブルームのタキソノミーに基づいた段階的な知識学習を行い、モデリングの機会を設け、フィードバックを着実に実行すれば、留学生対象の授業でも深く思考された「よい質問」が作れるようになることが示された。その反面、批判的思考態度については、学生たちがこれまで受けてきた本国の大学の講義ほど深い思考を促せず、質問の文字数にも大きな変化は見られなかった
本研究では日本語学習者によくみられる「の」の過剰使用の要因のひとつとして、学習者の言語処理のストラテジーが関与しているかどうかを検討した。調査は上級学習者を対象に、「の」の過剰使用に関する即時的な文法...
本稿は,米国の大学で日本語を教えている筆者が数年前から行っている日本語教育刷新のための試みについて記述した。特に,上級日本語を学習する米国人学生が受講するコンテントコースとしての「現代日本文化」講座に...
外国語を外国で学ぶ場合、特に初級においては学習者が文法事項や統語パターンを「頭に入れる」段階から始まるといえよう。中級に進むとこの学習姿勢にいくらか柔軟性が出てくるようだが、授業で習ったことを「覚える...
I. 論文学習者の日本語学習動機、学習目的が多様化する中、現行の日本語学習体系は依然として集中的かつ長期的な学習が前提となっている。このような状況に対し、太田他(2018b)は、時間的に制約のあるなか...
国際交流基金関西国際センターの「国内大学連携大学生訪日研修」では複数の国内大学の日本語教員養成課程履修生を対象に「日本語教育現場体験」を実施している。「現場体験」では履修 生が実際に教壇に立ち、研修参...
本稿は,アンケート調査を通じて高等教育機関で学ぶ学習者の中級レベルに対する学習 ニーズを明らかにすることを目的とする。アンケート調査結果は4点にまとめられる。(1) 教科書の説明および内容:初級に比べ...
日本語教育におけるカリキュラム・デザインの一例として、日本語能力試験の旧1 級合格者に相当する「超上級」の日本語学習者を対象としたカリキュラムを紹介する。これは、筆者が同志社大学日本語日本文化教育セン...
近年高等学校においても特別支援教育が推進されつつある。発達障害のある児童生徒への課題として学習上の困難の大きいことが指摘されている。高等学校の特に進路多様校においてはLD等の診断はないものの、読み書き...
2020年度から新学習指導要領が導入されることになり、小学校の英語に関する項目が大きく変わろうとしている。現在5、6年生に課されている『外国語活動』が3、4年生に、そして5、6年生には『外国語』という...
学習者は各自の環境と相互作用を行いながら学んでいるという事実があるのにも関わらず,教師は教室外での学習者と環境の相互作用についてはあまり注意を払ってこなかったことが指摘され(浜田2004b),研究が始...
東京都世田谷区と新潟県新発田市の公立小中学校では、構造改革特区認定による自治体独自の教科「日本語」が全児童生徒への必修科目となっている。一方、日本語教育では、非母語話者だけではなく、母語話者に対する関...
埼玉県越谷市中国の中等教育では、ここ数年、従来の受験教育や詰め込み教育から脱却しようという動きが出ている。日本語教育においてもその動きに呼応し、時代に合った教科書が求められるようになった。本稿では高校...
岡山大学の全学日本語コースでは毎年カリキュラムの見直しを行ってきたが,受講生の 多様なニーズに対応するために大規模なカリキュラムの改編を行い,2013 年度前期から新 カリキュラムで授業を展開するこ...
[[abstract]]台灣的日語教育已有很長的歷史。學習日語的人數也年年增加。眾所周知日語是繼英文之後為台灣第二大外語。 教授者如把握學習者的學習情況,就可以幫助學習者培養自省能力,找出自己的學習...
従来,小説に関するペーパーテストは教師の読みをなぞらせ,記憶力を問う問題が大半を占める。しかし小説は,生徒が自分の国語学力すべてを駆使することにより,自らの読みを自らの論理で構築することのできる言語教...
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