日本語心情語彙の通時的研究の一環として,心的状態や心的動きを表す語を,既刊の古語辞典や語彙索引を中心とする文献から採集し,語構成と品詞の観点から考察する。この分野の語彙を形態面から通時的に考察して,意味の面からの研究の基礎としたい。日本語の心情語彙は,語構成の観点からみれば,各時代に初出する心情語では,単純語の減少,合成語の増加が際立つ。合成語においては,擬態語の増加が際立つ。また,合成語の造語成分として,身体部位名称や方位名称等が大きな役割を果たしている
近代日本語における漢語の連体修飾形3種(「-の」「-なる」「-な」型)の勢力分布の推移を調べた。漢語93語を調査対象に、「-の」「-なる」「-な」型のコーパス内出現数の年代推移を調べ、推移のパターンを...
Publisher奈良音声象徴(Sound Sylnbolisln) は,言語発達過程における語形成(word-creation)のひとつとして,重要な役割を果しており,造形時の形態を現代語に至るまで...
再帰性に基づく他動性の観点から、語彙的複合動詞の組み合わせの様相を考察した。他動性の程度差により形態論上は他動詞であるものの、「を」格成分の出現如何によって、意味用法が自動詞的なふるまいをする他動詞を...
平安時代の「ねたし」は、本来の「相手の仕打ちや行為、あるいは、相手の優れた様子に対して、自分の負け(相手の優越)を悟った時の痛切な怒りに似た心的状態」という意味とともに、平安中期頃に自分自身の失敗に対...
現代日本語において,実際に用いられている形容詞を選出し,その語幹の音韻構造について調査した。4冊の国語辞書のうち,3冊以上の辞書に掲載されている形容詞を選出すると,ク活用形容詞452語,シク活用形容詞...
本論において、中古日本語における複合形式とは、過去を表すとされる単独形式「き」「けり」と完了を表すとされる単独形式「つ」「ぬ」「たり」「り」が組み合わさった「てき」「にき」「たりき」「りき」「てけり」...
西暦1814年に編まれた芙和辞書『諳厄利亜語林大成』と西暦1862年に市販された『英和対訳袖珍辞書』はオランダ語を介して邦訳が得られたとされてきた。しかし英語と日本語から見て多義であるオランダ語がある...
日本語の「させ」を用いた形態的使役は、直接使役 (「を」使役) と間接使役 (「に」使役) があり、それらは解釈の違いにより捉えられてきた。また、一律に複文構造をなしていると分析されてきた。本稿では、...
application/pdf韓国語の非対格動詞は、「到着する、着陸する」などの出来事が終わった後の結果状態に焦点が置けれる と「溶ける、凍る」などの出来事の途中過程に焦点が置かれる とに二分類す...
日本語と英語の物語文を互いに翻訳した際、翻訳版では原文とは異なる表現形式や構文が多く見られる。これを認知言語学(cognitive linguistics)の観点から見ると、物語文中の事態を認識し、言...
日本語に見られる略語のうち、もとの語がいわゆる超重音節を含む場合、分節音削除をともなった特殊な形成を行う。超重音節は一般に避けられる傾向が強く、日本語においてもその構造は様々に論じられてきており、その...
これまで行われた引用表現に関する言語学的研究から、まず、引用標識「と」、「と」による引用表現、引用句とオノマトペ表現、直接話法と間接話法の4項目に焦点をあてて統語的研究を概観する。そののち、談話分析的...
あいさつは,毎日行われる行為として常に見られるものであるが,人間の会話の中核的な部分ではないため,あまり重要視されてこなかった。先行研究でもあいさつやあいさつ言葉に対して考察されてはいるが,未だ全面的...
『おもろさうし』は嘉靖10年(1531年)から天啓3年(1623年)にかけて首里王府によって編纂された歌謡集である。従来、言語資料としてこの歌謡集を分析した結果、イ段やウ段に由来する語がかえってエ段や...
本論文は、翻訳作業を通じて見た日本語と中国語の擬音語・擬態語を取り上げ、それらを比較・対照することにより、日中両言語の擬音語・擬態語、特にその形態及び文法機能の異同を考察することを目的としている。日中...
近代日本語における漢語の連体修飾形3種(「-の」「-なる」「-な」型)の勢力分布の推移を調べた。漢語93語を調査対象に、「-の」「-なる」「-な」型のコーパス内出現数の年代推移を調べ、推移のパターンを...
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再帰性に基づく他動性の観点から、語彙的複合動詞の組み合わせの様相を考察した。他動性の程度差により形態論上は他動詞であるものの、「を」格成分の出現如何によって、意味用法が自動詞的なふるまいをする他動詞を...
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日本語の「させ」を用いた形態的使役は、直接使役 (「を」使役) と間接使役 (「に」使役) があり、それらは解釈の違いにより捉えられてきた。また、一律に複文構造をなしていると分析されてきた。本稿では、...
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