日本語に見られる略語のうち、もとの語がいわゆる超重音節を含む場合、分節音削除をともなった特殊な形成を行う。超重音節は一般に避けられる傾向が強く、日本語においてもその構造は様々に論じられてきており、その存在を認めない説もある。本稿では、略語形成の分析から、超重音節は存在することの新たな根拠を提示した上で、超重音節の2音節への再構成は、通常は起こらず、フットが bisyllabicity に従うときにのみ許される過程であることを示す
埼玉県越谷市「半濁音化」とは、漢語に関していえば「絶品ゼッピン」「審判シンパン」のように、入声音・鼻音の後でハ行子音がp音になることをいう。しかし、入声音・鼻音に続いたハ行子音がすべて半濁音化するわけ...
本論において、中古日本語における複合形式とは、過去を表すとされる単独形式「き」「けり」と完了を表すとされる単独形式「つ」「ぬ」「たり」「り」が組み合わさった「てき」「にき」「たりき」「りき」「てけり」...
漢字仮名交じり表記の文と平仮名表記の文を用い、単語、文節、句の単位で分かち書きを行い、読み時間を計測した。その結果、漢字仮名文の場合、漢字仮名交じり表記が視覚的な分節の単位を示すため、分かち書きの効果...
埼玉県越谷市日本語話者が英語を話すとき、子音結合において母音挿入する傾向がある。これは基本的に子音が連続することがない日本語に起因すると考えられてきた。一方で、無声子音―無声子音の結合では母音挿入され...
現代日本語において,実際に用いられている形容詞を選出し,その語幹の音韻構造について調査した。4冊の国語辞書のうち,3冊以上の辞書に掲載されている形容詞を選出すると,ク活用形容詞452語,シク活用形容詞...
『おもろさうし』は嘉靖10年(1531年)から天啓3年(1623年)にかけて首里王府によって編纂された歌謡集である。従来、言語資料としてこの歌謡集を分析した結果、イ段やウ段に由来する語がかえってエ段や...
古典語の係助詞〈こそ〉は,こんにちの方言にどう息づいているだろうか。本稿は,その一端として,三重県伊勢地方に特徴的な〈しか〉に相当する〈コソ〉を中心に取り上げる。すなわち,一地の方言について,〈コソ〉...
漢語が日本語の中に定着する際、漢籍とは多少異なる意味に転じる場合があるが、その傾向を見るために、中世の和漢混淆文などによく用いられている「高名」について、「功名」と関連して考察して見た。その結果、「高...
再帰性に基づく他動性の観点から、語彙的複合動詞の組み合わせの様相を考察した。他動性の程度差により形態論上は他動詞であるものの、「を」格成分の出現如何によって、意味用法が自動詞的なふるまいをする他動詞を...
神奈川県茅ヶ崎市 中国大陸から漢字・漢文が日本に渡来してきたことは、わが言語・文学・思想などにはかりしれないほどの影響を与えた。西欧文化の洗礼を受ける以前のわが国の精神生活・社会生活を考えるうえに漢籍...
publisher奈良今日、木綿・絹・麻は、衣料の三大天然繊維として世界中の人々に重用されている。ところで、記紀等の日本最古の文献にも、それらはいずれも「神代」からの、稲にも並ぶ大切なものとされた記述...
日本語の「させ」を用いた形態的使役は、直接使役 (「を」使役) と間接使役 (「に」使役) があり、それらは解釈の違いにより捉えられてきた。また、一律に複文構造をなしていると分析されてきた。本稿では、...
本稿では、漢語サ変動詞の使役形である「漢語+させる」の頻度を中納言を用いて調べた。その結果、基本語彙と考えられる能力試験1級までの二字漢語の大部分において、「させる」は「強制」や「許可・許容」の用法で...
本稿では、日本語と米語のそれぞれの母語話者より採取した音声サンプルを音響分析することにより、日本語と米語の語頭破裂音/p/と/b/において、その判別に関係するとされてきた、VOTとF1-transit...
鈴鹿市方言における後部3拍複合名詞アクセント規則は、以下のようなバリエーションがみられる : 稲生地区では、高起式の場合、語末から数えて3拍目にアクセント核がおかれる(-3型)。低起式の場合、語末から...
埼玉県越谷市「半濁音化」とは、漢語に関していえば「絶品ゼッピン」「審判シンパン」のように、入声音・鼻音の後でハ行子音がp音になることをいう。しかし、入声音・鼻音に続いたハ行子音がすべて半濁音化するわけ...
本論において、中古日本語における複合形式とは、過去を表すとされる単独形式「き」「けり」と完了を表すとされる単独形式「つ」「ぬ」「たり」「り」が組み合わさった「てき」「にき」「たりき」「りき」「てけり」...
漢字仮名交じり表記の文と平仮名表記の文を用い、単語、文節、句の単位で分かち書きを行い、読み時間を計測した。その結果、漢字仮名文の場合、漢字仮名交じり表記が視覚的な分節の単位を示すため、分かち書きの効果...
埼玉県越谷市日本語話者が英語を話すとき、子音結合において母音挿入する傾向がある。これは基本的に子音が連続することがない日本語に起因すると考えられてきた。一方で、無声子音―無声子音の結合では母音挿入され...
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