漢字仮名交じり表記の文と平仮名表記の文を用い、単語、文節、句の単位で分かち書きを行い、読み時間を計測した。その結果、漢字仮名文の場合、漢字仮名交じり表記が視覚的な分節の単位を示すため、分かち書きの効果がないことが示された。これに対し、平仮名文の場合、それぞれの区切り条件の文は、区切りのない文よりも読み時間が短くなった。平仮名文の読みにおいて、句単位での分節によっても読みが促進されることから、文の理解過程において句が処理上の単位となっていることが示唆された
本稿では、漢語サ変動詞の使役形である「漢語+させる」の頻度を中納言を用いて調べた。その結果、基本語彙と考えられる能力試験1級までの二字漢語の大部分において、「させる」は「強制」や「許可・許容」の用法で...
本稿は,日本の英語学習者(大学一年生)の作文を,「中間言語」(interlanguage)として分析し,そのなかの諸「可変性」(variability)の特徴,および原因を,分析・検討したものである。...
本研究では日本語学習者によくみられる「の」の過剰使用の要因のひとつとして、学習者の言語処理のストラテジーが関与しているかどうかを検討した。調査は上級学習者を対象に、「の」の過剰使用に関する即時的な文法...
漢字仮名交じり表記の文と平仮名表記の文を用い、単語、文節、句の単位で分かち書きを行い、読み時間を計測した。その結果、漢字仮名文の場合、漢字仮名交じり表記が視覚的な分節の単位を示すため、分かち書きの効果...
現在日本語教育からもコミュニケーション能力の育成に目が向けられ始めている。特に論理的な文章を書くことが主眼とされている。そして, 正確, 的確な, 適切な文章を書くことが目標とされている。しかし, も...
神奈川県茅ヶ崎市 中国大陸から漢字・漢文が日本に渡来してきたことは、わが言語・文学・思想などにはかりしれないほどの影響を与えた。西欧文化の洗礼を受ける以前のわが国の精神生活・社会生活を考えるうえに漢籍...
日本におけるワーキングメモリスパン課題の一つである日本語版RST(苧阪, 1998, 2002;苧阪・苧阪, 1994)は、ワーキングメモリ研究の有力な研究道具として広く普及している。本研究は、日本語...
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短期の交換留学生の増加や留学生の留学目的の多様化にともない,長期学習を前提とした従来の日本語学習シラバスは,学習者のニーズに必ずしも合わなくなってきている。その問題は現行の文法シラバスにおいて顕著であ...
終助詞「よ」「ね」「な」は,書き言葉の文には殆んど用いられないが,日常会話において頻繁に使われており,文全体の解釈に及ぼす影響が大きい. そのため,機械による会話理解には,終助詞の機能の研究は不可欠で...
日本語版Can-do Scaleが,どれくらい正確に外国人日本語学習者の日本語能力を測定しうるかを検討した。その結果,「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能からなる20項目の質問すべてについて,項目...
論説 / Article日本語の自然発話において名詞句が連続して生起するパターンは普通に観察される現象である。本稿では、日本語の照応表現のタイプとして、裸名詞句、指示形容詞句、指示代名詞、ゼロ代名詞を...
この小論では、日本語方言区分の実際と基準について論じる。一般的に現代日本語は、東日本・西日本・九州・琉球という四大方言への区分がなされる。24他方でアクセントによる区分では、無型・一型・二型という理論...
国立国語研究所National Institute for Japanese Language and Linguisticsヒトの文処理のモデル化としてHaleによりサプライザルが提案されている。サ...
日本語に見られる略語のうち、もとの語がいわゆる超重音節を含む場合、分節音削除をともなった特殊な形成を行う。超重音節は一般に避けられる傾向が強く、日本語においてもその構造は様々に論じられてきており、その...
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