『おもろさうし』は嘉靖10年(1531年)から天啓3年(1623年)にかけて首里王府によって編纂された歌謡集である。従来、言語資料としてこの歌謡集を分析した結果、イ段やウ段に由来する語がかえってエ段やオ段で表記される現象(「広母音化」)が観られることが指摘されてきた。本稿は、『おもろさうし』と同時代、あるいは相前後する時代の琉球語を示した朝鮮語資料や中国資料に、この「広母音化」の現象が観られるかを考察したものである。その結果、『おもろさうし』において「広母音化」が認められる語は、同じ語を示す外国資料においてはその現象が観られないことを指摘した。そして、『おもろさうし』において「広母音化」しているようにみえる現象は、類推的仮名遣いの反映であると結論づけた。琉球語『おもろさうし』広母音化類推的仮名遣い漢語資
本稿は、沖縄島北部名護市幸喜集落の方言の可能表現の文についての報告である。幸喜集落出身の宮城萬勇の収集・編集した『名護市幸喜方言辞典』(仮題)の草稿を出版刊行するため、かりまたと仲間恵子が幸喜集落の依...
神奈川県茅ヶ崎市 中国大陸から漢字・漢文が日本に渡来してきたことは、わが言語・文学・思想などにはかりしれないほどの影響を与えた。西欧文化の洗礼を受ける以前のわが国の精神生活・社会生活を考えるうえに漢籍...
音韻論的型の体系記述研究を目的とする読み上げ式調査による音調の結果と、実際の談話における音調は必ずしも同じではない。東京語と同じ体系をもつ静岡県清水市方言の名詞のアクセントについて、読み上げ式と談話に...
『おもろさうし』は嘉靖10年(1531年)から天啓3年(1623年)にかけて首里王府によって編纂された歌謡集である。従来、言語資料としてこの歌謡集を分析した結果、イ段やウ段に由来する語がかえってエ段や...
この小論では、日本語方言区分の実際と基準について論じる。一般的に現代日本語は、東日本・西日本・九州・琉球という四大方言への区分がなされる。24他方でアクセントによる区分では、無型・一型・二型という理論...
埼玉県越谷市「半濁音化」とは、漢語に関していえば「絶品ゼッピン」「審判シンパン」のように、入声音・鼻音の後でハ行子音がp音になることをいう。しかし、入声音・鼻音に続いたハ行子音がすべて半濁音化するわけ...
近世歌舞伎脚本の国語史的な資料性を検討する基礎作業として、黙阿弥の世話物におけるハ行四段活用動詞の音便形を取り上げ、計量的に調査した。その結果、促音便が圧倒的である同時代の他のジャンルに比べて、歌舞伎...
埼玉県越谷市日本語話者が英語を話すとき、子音結合において母音挿入する傾向がある。これは基本的に子音が連続することがない日本語に起因すると考えられてきた。一方で、無声子音―無声子音の結合では母音挿入され...
本稿では平安座方言を対象に名詞の格の分析・記述を行った。uti格とNzi格はどちらも空間名詞にあらわれ〈動きや状態がなりたつ場所〉を表現するが、話し手から遠ざかる場所を示すときに用いられる傾向がみられ...
本研究は、「そう」という形式を含む相づち表現「そう」「そうだ・そうです」「そうですか」「そうですね」を中心に、その用法を分析することによって、相づちによって表現される話し手の立場・態度の様相の一端を示...
埼玉県越谷市「火草」は、大庭みな子がアラスカから日本に送った初期作品である。題材として、この小説には単純な観点では語れない困難さがあり、そのせいか、これまで触れられることはなかった。 本稿では、作者の...
日本語の撥音は、外国人に対する日本語音声教育において特に習得の難しい音の一つとして、「誤用」の観点から多く問題が指摘されているが、学習者音声の実態についてはこれまでほとんど論じられていない。本稿では、...
研究の結果得られたものは,大要次のとおりである。 ○音量を求める場合は,母音「ア」を用いることが望ましい。 ○正確な音高を求める場合は,母音「イ」を用いるのが適切である。 ○ロングトーンの訓練には,気...
埼玉県越谷市中国語の音節構造はIMVF/Tで示されるのに対し、日本語はCVのような単純な開音節構造であるため、中国語原音を日本語に受け入れる際に、様々な問題が発生した。韻尾のうち、入声音は原則的に狭母...
16世紀後半、キリスト教布教・伝道を目的に来日した宣教師によって伝えられ、日本語に翻訳された『イソップ寓話集』は、ローマ字口語体で書かれた『イソポのハブラス』と国字文語体で書かれた『伊曾保物語』の二種...
本稿は、沖縄島北部名護市幸喜集落の方言の可能表現の文についての報告である。幸喜集落出身の宮城萬勇の収集・編集した『名護市幸喜方言辞典』(仮題)の草稿を出版刊行するため、かりまたと仲間恵子が幸喜集落の依...
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