この論稿は、2000年前後から始まる札幌市立高校の教育改革の実相を通して、教育の公共性の現れをいくつかの高校を事例として取り上げ、検証することを意図したもので、一連の論考の一部である。 前稿の「教育と公共性(7)」では、1997年から 2003年にかけての札幌市教委による改革の取り組みを検証した。この市教委の取り組みにより、各高校が改革に主体的に取り組む条件が作り出された。それは“下からの改革”、“現場からの改革”を意図したものであった。 今回の論考では市立札幌旭丘高校を取り上げ、公共性の空間構造から見た場合、旭丘高校の改革はどのような内容と特質をもつかをみた。ここで言う公共性の空間構造は、この空間が生徒の自己実現を課題とし、個別・普遍・媒介の三極から構成されるという命題を前提としている。個別の極は生徒で構成され、普遍の極は学校の教育目的を意味し、媒介の極はその目的をいかなるシステムによって実現するかという媒介空間を意味する。生徒はこのような空間構造のもとにおかれて、自らの人格の自己実現を追求することになる。そしてこの人格の自己実現こそが三極共通の課題となる。 学校の公共性の質は、その学校に入る生徒がどのような問題を抱え、どのような課題をもつかによって決まる。この傾向は小中学校に比べ、高校では特に際立って現れる。旭丘高校の公共性の空間は、『公教育システム研究』第16号でみた北星余市高校の公共性の空間構造とは異なるし、また同研究誌第18号で見た札幌大通高校のそれとも異なる。このような個別研究を通して教育の公共性に迫ろうとするのが、この一連の論考の課題である。 なお、ここで付記しておきたいことがある。旭丘高校は札幌市内の高校の中でも有数の進学校のひとつであるということで...
40022193544本論は、音楽表現活動の実践内容をもとに、指導者の言葉がけ、子どもの反応や子どもの気 づき、活動のなかで子どもたちが習得する音楽基礎知識について分析し、子どもの主体性を育 む音楽表...
目標 筆者らは現在つぎの三目標(三鳥)を目指して、68Ge/68Ga ジェネレーターを用具として活用する約20 種の教育実験題目に対するマニュアルを作成中である:(1 )長期の大目標として、庶民の科学...
少子化は、わが国の社会に大きな構造的変化をもたらそうとしているが、高等学校においても例外ではない。全国の中学校卒業者数のピークは平成元年であったが、その後急速に減少を続けている。生徒減少期は学校教育環...
2019年度から改定・施行された教育職員免許法に基づき、各大学等における教員養成課程において、教職課程に「学校体験活動(いわゆる学校インターンシップ)」を「教職に関する科目」に含めることが出来るように...
本論文は、学校において子どもの音楽表現の力を育てることと道徳教育に求められている内容が密接な関係をもっていることを考察し、音楽表現を活用した道徳の指導法を提案することを課題としている。子どもが学校で音...
本報告書は以下の構成となっている。 まず第1章で日本とドイツの前期中等教育課程の比較が行われる。そこでは日本の中学校の歴史的推移において、進路による教育課程の区分から、高校進学率の上昇による共通化、そ...
地域の未就園の乳幼児親子を対象に地域子育て支援事業を展開している保育者養成校は増え、その実践報告・研究が一定蓄積されてきている。本稿では先行研究のレビューを行い諸研究を概観し、サービスラーニングの視点...
本書は,文部科学省科学研究費補助金による研究「算数・数学教育における創造性の育成に関する内容や指導法の国際比較研究」(特定領域究「新世紀型理数科系教育の展開研究」:平成17~18年度1研究代表者瀬沼花...
昭和55年度からスタートした文部省の第5次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画以降、現在の「40人学級編制」が施行され、平成12年5月現在(文部省調べ)、1学級当平均児童・生徒数は小学校27.2人、...
本研究の第一の目的は、教師を目指す大学生が理想とする教師像とはどのようなものかを明らかにすることであった。理想とする教師像については、PM理論のP機能とM機能を用いて測定した。第二の目的は、大学生の性...
2017年3月に文部科学省より告示された新幼稚園教育要領においては、幼児教育でもアクティブ・ラーニング、すなわち「主体的・対話的で深い学び」の基礎を培うことが求められている。本研究では幼児教育における...
本研究は、医療的ケアを必要とする在宅療養児のきょうだいが抱えた思いや悩み、在宅療養児の疾患認識、きょうだい支援の現状やニーズを明らかにし、それらの結果から今後の支援のあり方を考察することを目的とした。...
妊娠期の胎児に関する診断は、胎児や胎児付属物の形態的異常を予測する超音波診断から、胎児が持つリスクを確定診断する羊水検査、臍帯採血、着床前診断といった高度な技術へと発展した。これらの技術革新によって...
本論文の目的は、筆者が作成した子ども向けフィリピン語教材開発の方法論を考察することと、本教材を教材評価の手法によって評価することである。日本の初等中等教育段階の学校ではフィリピンにルーツを持つ子どもが...
本研究は、大学1年生を対象に、睡眠と食生活エフィカシーとの関連について明らかにし、学生生活を健康的に進めるために役立つ情報や環境づくりを構築するための知見を得ることを目的とした。A大学の学部1年生29...
40022193544本論は、音楽表現活動の実践内容をもとに、指導者の言葉がけ、子どもの反応や子どもの気 づき、活動のなかで子どもたちが習得する音楽基礎知識について分析し、子どもの主体性を育 む音楽表...
目標 筆者らは現在つぎの三目標(三鳥)を目指して、68Ge/68Ga ジェネレーターを用具として活用する約20 種の教育実験題目に対するマニュアルを作成中である:(1 )長期の大目標として、庶民の科学...
少子化は、わが国の社会に大きな構造的変化をもたらそうとしているが、高等学校においても例外ではない。全国の中学校卒業者数のピークは平成元年であったが、その後急速に減少を続けている。生徒減少期は学校教育環...
2019年度から改定・施行された教育職員免許法に基づき、各大学等における教員養成課程において、教職課程に「学校体験活動(いわゆる学校インターンシップ)」を「教職に関する科目」に含めることが出来るように...
本論文は、学校において子どもの音楽表現の力を育てることと道徳教育に求められている内容が密接な関係をもっていることを考察し、音楽表現を活用した道徳の指導法を提案することを課題としている。子どもが学校で音...
本報告書は以下の構成となっている。 まず第1章で日本とドイツの前期中等教育課程の比較が行われる。そこでは日本の中学校の歴史的推移において、進路による教育課程の区分から、高校進学率の上昇による共通化、そ...
地域の未就園の乳幼児親子を対象に地域子育て支援事業を展開している保育者養成校は増え、その実践報告・研究が一定蓄積されてきている。本稿では先行研究のレビューを行い諸研究を概観し、サービスラーニングの視点...
本書は,文部科学省科学研究費補助金による研究「算数・数学教育における創造性の育成に関する内容や指導法の国際比較研究」(特定領域究「新世紀型理数科系教育の展開研究」:平成17~18年度1研究代表者瀬沼花...
昭和55年度からスタートした文部省の第5次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画以降、現在の「40人学級編制」が施行され、平成12年5月現在(文部省調べ)、1学級当平均児童・生徒数は小学校27.2人、...
本研究の第一の目的は、教師を目指す大学生が理想とする教師像とはどのようなものかを明らかにすることであった。理想とする教師像については、PM理論のP機能とM機能を用いて測定した。第二の目的は、大学生の性...
2017年3月に文部科学省より告示された新幼稚園教育要領においては、幼児教育でもアクティブ・ラーニング、すなわち「主体的・対話的で深い学び」の基礎を培うことが求められている。本研究では幼児教育における...
本研究は、医療的ケアを必要とする在宅療養児のきょうだいが抱えた思いや悩み、在宅療養児の疾患認識、きょうだい支援の現状やニーズを明らかにし、それらの結果から今後の支援のあり方を考察することを目的とした。...
妊娠期の胎児に関する診断は、胎児や胎児付属物の形態的異常を予測する超音波診断から、胎児が持つリスクを確定診断する羊水検査、臍帯採血、着床前診断といった高度な技術へと発展した。これらの技術革新によって...
本論文の目的は、筆者が作成した子ども向けフィリピン語教材開発の方法論を考察することと、本教材を教材評価の手法によって評価することである。日本の初等中等教育段階の学校ではフィリピンにルーツを持つ子どもが...
本研究は、大学1年生を対象に、睡眠と食生活エフィカシーとの関連について明らかにし、学生生活を健康的に進めるために役立つ情報や環境づくりを構築するための知見を得ることを目的とした。A大学の学部1年生29...
40022193544本論は、音楽表現活動の実践内容をもとに、指導者の言葉がけ、子どもの反応や子どもの気 づき、活動のなかで子どもたちが習得する音楽基礎知識について分析し、子どもの主体性を育 む音楽表...
目標 筆者らは現在つぎの三目標(三鳥)を目指して、68Ge/68Ga ジェネレーターを用具として活用する約20 種の教育実験題目に対するマニュアルを作成中である:(1 )長期の大目標として、庶民の科学...
少子化は、わが国の社会に大きな構造的変化をもたらそうとしているが、高等学校においても例外ではない。全国の中学校卒業者数のピークは平成元年であったが、その後急速に減少を続けている。生徒減少期は学校教育環...