本報告書は以下の構成となっている。 まず第1章で日本とドイツの前期中等教育課程の比較が行われる。そこでは日本の中学校の歴史的推移において、進路による教育課程の区分から、高校進学率の上昇による共通化、そして画一化に転じたことから脱却するための教育課程の個別化が整理される。一方ドイツでは3つの学校種別における教育課程の共通性を確保するための努力がおこなわれてきたことが示される。両者に共通する点は、前期中等教育段階ではまだ選択科目の枠はそれほど広くはないことが示される。 第2章では、後期中等教育課程における日本とドイツの比較が行われる。ここでは、進路との関係が不明確である日本の高校の教育課程は、必修科目が1年でほぼ終了し、2年から多くの選択の可能性をもっていることが示される。一方、ドイツのギムナジウム上級段階では、幅広い科目選択の可能性を提供した1972年のボン協定が改訂され、最終学年まで、主要科目の継続が確保されるようになったことが示される。 第3章では日本の高校改革の推移を示し、教育課程、選抜方法、高校の量的拡大と多様化について整理される。 第4章では、多様な教育課程編成が可能となっている総合学科高校の教育課程を分析する。それにより、教科・科目の系統性が必ずしも制度的には十分に確保されていないことを示す。 第5章では、日本の中高一貫教育についての動向を整理する。そこでは中等教育学校、併設型、連携型と3つの類型があるが、教育課程の系統性は今後の課題となっていることが示される。 第6章ではドイツの児童生徒の学校選択行動に着目しながら、彼らがどのような学歴を進んでいくのかを、モデル的に探る。 第7章では、近年日本でも指摘されている学力問題について、ドイツの現状を整理し、大学までを視...
2019年度から改定・施行された教育職員免許法に基づき、各大学等における教員養成課程において、教職課程に「学校体験活動(いわゆる学校インターンシップ)」を「教職に関する科目」に含めることが出来るように...
昭和55年度からスタートした文部省の第5次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画以降、現在の「40人学級編制」が施行され、平成12年5月現在(文部省調べ)、1学級当平均児童・生徒数は小学校27.2人、...
自伝的小説Sons and Lovers で自らの青春時代の苦悩を描ききったD. H. ロレンスは、以後、\n直面している生活上の問題をテーマにして、作品を書くようになる。Sons and Lover...
この論稿は、2000年前後から始まる札幌市立高校の教育改革の実相を通して、教育の公共性の現れをいくつかの高校を事例として取り上げ、検証することを意図したもので、一連の論考の一部である。 前稿の「教...
地域の未就園の乳幼児親子を対象に地域子育て支援事業を展開している保育者養成校は増え、その実践報告・研究が一定蓄積されてきている。本稿では先行研究のレビューを行い諸研究を概観し、サービスラーニングの視点...
本研究の第一の目的は、教師を目指す大学生が理想とする教師像とはどのようなものかを明らかにすることであった。理想とする教師像については、PM理論のP機能とM機能を用いて測定した。第二の目的は、大学生の性...
静岡県と愛知県内の大学に所属する女子大学生827名とweb調査会社モニタ会員の女子大学生824名を対象に、キャリア選択とその整合性、キャリア選択に関係する要因を検討した。分析の結果、結婚・出産後も仕事...
平成九年(一九九七)の能楽界は、鏡板の松の絵をめぐって老松か若松かとマスコミの話題をにぎわした名古屋能楽堂が、四月、名古屋城正門前にめでたく竣工し、開館したことを初めとして、各地で能楽堂の建設への動き...
今日、音楽活動は多様な場面でさかんに行われている。しかしその活動は決して楽しくいきいきとした雰囲気のものばかりではない。学校現場で技能の指導以前に児童・生徒の関心・意欲・態度をいかに高めるかに苦労して...
現代少子化社会のおいては、個々の夫婦、家族にとって出産は貴重な体験となる。これをより良く、有意義なものにしようとする動きが妊婦とその周辺に認められる。 現在外来で行われている保健指導の多くは、妊娠...
本稿は、2020年春~夏学期に大阪大学日本語日本文化教育センターの留学生向けに開講された研究科目「キャリアデザイン」の実践報告であり、今後の授業改善へとつなげることを目的としている。本授業(全15回)...
保育園の待機児童の増加に伴い、小学校入学後の学童保育の待機児童も増加しており、「小1の壁」という問題が生じている。そこで女性が活躍できる社会をめざすために、2014年に「放課後子ども総合プラン」が策...
斎藤喜博のいわゆる「学習形態」は昭和8年に玉村小学校で実施された。その形態が島小学校授業の基礎になって、発展させられ『授業の展開』における「授業の形態(もしくは学習指導の形態)」となる。その関連につい...
特別支援教育専攻学生の指導では、対象とする障害児・者が活用する機器・道具を提示し、その使用法解説とともに「困難」の理解を促している。しかし病弱教育領域では、困難理解につながる「病気体験」は、健常学生...
学長特別研究費グローバリゼイションと人間 日本とイタリアの身体芸術の比較研究である。その際、「伝統演劇」、「現代劇」、「仮面劇」、「口伝」といった切り口が用意され検討される。 演者であり研究者である梅...
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