本研究の目的は,RME(Realistic Mathematics Education)理論の特徴を明らかにして,具体的な実践例の分析を踏まえ,日本の数学教育への導入の可能性について考察し,示唆を得ることである。そのために,まず,RMEのモデリングに近いPISA調査におけるモデリングの特徴を明らかにした。次に,RMEの歴史,中心の考え,RMEにおけるモデルの役割,および具体的な実践例について分析した。その結果,RMEを日本の数学教育に導入することの可能性について考察し,①RMEの目指す方向が日本の数学教育の目的に近く,理念の上で導入が容易であること,②数学の概念を深める点で,導入の価値があること,③導入に際しては,指導計画の綿密さと実行力,高等学校における教材開発,アセスメントの検討の必要性があること,という示唆を得た。This study has the following two aims. One is to grasp the details of Realistic Mathematics Education (RME); the other is to explore possibilities of applying RME for the current method of teaching mathematics in Japan. For these purposes, I characterize the modeling implemented in PISA that is considered to be analogous to the REM modeling. I analyze RME from the points of history,...
本稿の目的は, 「数学教育学」の今日の発展につながる過去及び現在を, 数学教育学に関する学術雑誌, 学位論文及び研究著書・論文等を通して振り返ることによって, これからの「数学教育学」の研究課題と方法...
本研究では,生徒が活動の中で数学的な性質や考え方を見出すことを意図して編纂された教科書である「数学第一類」に着目した。微分積分を学ぶ上で生徒が数学をつくることに着目し,数学第一類の問の構成や活動の系列...
本考察は,国語科教育学においては,その内実が必ずしも明らかになっていない「(国語科)教育課程力」について,それを明らかにする一方途として,国語科教育学において理論的探求と学校現場(教授・学校管理),教...
博士(政策科学)同志社大学日本の子どもたちの数学へのアフェクト(意欲、価値意識、不安などの心的要因)は、国際的な調査結果では最低レベルである。明治から戦前までは数学へのアフェクトは扱われず、前後の学習...
本稿の目的は,諸外国のカリキュラムの動向や特徴を概観した上で,比較教育的視座から新しい算数・数学科学習指導要領を考察し,カリキュラムに関する今後の研究課題を提案することにある。具体的には,2007年に...
日本の子どもたちの認知的学力としての数学の到達度は高いが数学へのアフェクトは低いことをTIMSSやPISAという国際的調査の結果から示している。日本の数学教育政策にアフェクトが扱われてきたかについて、...
日本の算数・数学の授業は、おもに一斉授業での問題解決学習の形式をとる。この授業内で、具体的にどのような「個に応じた指導」がなされているかを明らかにすることは、重要な課題であろう。そこで本稿は、授業にお...
「わかる」と「できる」の関係は複雑である。「わかる」は、評価の4観点のすべてにわたって使われる。一方、「できる」は、「~を説明すること」、「~を求めること」というように、主に「技能」に関わる言葉として...
本研究は,教科内容構成の考え方に基づいて小学校の授業づくりのあり方を検討するとともに,それをふまえることで大学の教員養成プログラムの授業が具体的にどのように改善されるかを明らかにしようとしたものであ...
中学校・高等学校の数学の学習指導要領における、ある教育内容は教育制度の多様化の方向とかかわっている。この問題を次の2点のように、教育内容をしくみなおすことによって多様化の批判を試みた。1.中学校におけ...
本研究は、児童が主体的に取り組む算数学習のあり方を追究するため、教師と学習集団によって協定される算数の学習規範がどのように内面化するのか、児童の様相からとらえていくことを目的としている。本稿では、先行...
数学的遠近法の教材化について,先行実践(大澤,2001,2002 ; 小関,2001,2002 等)に見られる「既習内容の深化」とは異なる視座からの教材化の可能性を模索した。数学的遠近法を「文化的な遺...
本稿は, 日本の数学教育学における近年の研究動向をレビューし, 今後の研究に対する展望を述べようとするものである。日本数学教育学会の数学教育論文発表会において発表された近年(1991~2000)の論文...
東京考へ方研究社の出版された数学の図書は読者が自分のペースで自学自習が出来るように作られているのが特徴である。しかも内容は解析幾何とか射影幾何とか, 当時でも大学の専門の水準の数学の内容であった。本稿...
佐藤の関数や関数教育に対する考え方は、具体的にどのような形で行われようとされたのか、佐藤が著した 教科書を分析・考察している。考察の結果、数学教育全体を通じて関数思想を養成しようとする姿勢は、代数・ ...
本稿の目的は, 「数学教育学」の今日の発展につながる過去及び現在を, 数学教育学に関する学術雑誌, 学位論文及び研究著書・論文等を通して振り返ることによって, これからの「数学教育学」の研究課題と方法...
本研究では,生徒が活動の中で数学的な性質や考え方を見出すことを意図して編纂された教科書である「数学第一類」に着目した。微分積分を学ぶ上で生徒が数学をつくることに着目し,数学第一類の問の構成や活動の系列...
本考察は,国語科教育学においては,その内実が必ずしも明らかになっていない「(国語科)教育課程力」について,それを明らかにする一方途として,国語科教育学において理論的探求と学校現場(教授・学校管理),教...
博士(政策科学)同志社大学日本の子どもたちの数学へのアフェクト(意欲、価値意識、不安などの心的要因)は、国際的な調査結果では最低レベルである。明治から戦前までは数学へのアフェクトは扱われず、前後の学習...
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日本の子どもたちの認知的学力としての数学の到達度は高いが数学へのアフェクトは低いことをTIMSSやPISAという国際的調査の結果から示している。日本の数学教育政策にアフェクトが扱われてきたかについて、...
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本考察は,国語科教育学においては,その内実が必ずしも明らかになっていない「(国語科)教育課程力」について,それを明らかにする一方途として,国語科教育学において理論的探求と学校現場(教授・学校管理),教...