前論文(地震と雷雨との關係)に於て地震發生に及ぼす雷雨の動作の一として雷雨時の氣壓配置によつて地殻に或る機械的應力を興ふるであらうといふことを述べた.此問題と聯關して今度は地震と低氣壓との關係を調査してみた.低氣壓は大正15年より昭和8年まで満8個年間に日本の地震帯附近震源より3000粁以内に現はれたものを採つた.その結果次のような事が言はれるかと思ふ.1.低氣壓の中心より200粁以内の所に於ては地震の起ることは極めて稀である.而して深發地震に於ては約900粁,顯著及び稍顯著地震に於ては約500粁の所に於て地震の起ることが最も多い
前記共同觀測の後をうけて,筆者等は今市,日光,落合の三觀測所を3月下旬まで維持したが,その結果によると,餘震は依然,共同觀測期間中と同一の地域内に發生している模様である.觀測所のうち,今市のそれは引続...
昭和8年3月3日の三陸の津浪を伴つた地震に關聯して,地殻の變動を調べる目的を以て,三角測量並に水準測量が行はれたが,本文に於いては,從來屢々報告したと同様な方法で,その結果の解析を行つた事を述べてある...
栃木縣上都賀郡落合村大字長畑の森東にある木曾山に今市地震によつて起された長さ50m巾40mの余り大きくない地辷りを,一端にらせんばねをつけた鋼線を二地點間にはりその線の動きと變えて記録した.その結果は...
最初に北伊豆地方の鮮新世以後の地史を考究した.この地方は鮮新世末頃一度海進を受けた.之に前後してこの地方は洪積世と同様に著しい火山活動の時代であつた.多賀火山,湯河原火山等がそれらから噴出物を出してこ...
1949年12月26日の今市地震後,1950年1月15日より約7ケ月間,その震央附近の鶏鳴鉱山において水品管土地仲縮計および水管傾斜計による觀測を行つた.測定器類は油壼,松山および福井地震の際坂東島に...
著者はかつて濱田から新發田に到る水準線路の變形を論じて約80km.の波長を有する隆起沈降の波の様なものがある事を指摘した.しかしこの變形が二次元的には如何なるものであるかは解らなかつた.共後宮部理學士...
丹後地震に關聯した丹後地方の地殻の變形に就いては、彙報第八號(昭和五年)一五三頁に詳しく述べておいた。其の後陸地測量部によつて更に同地方の三等三角測量改測が施行された。本論文は其の結果の一部である丹後...
最近に至り地下300~400kmに於ける地震波速度分の不連続面の存否がかなり喧しい問題になつて來た。地震研究により地球内部構造を推諭出來る様になつて來た最初の頃に於けるMilne、森、今村、Laska...
北美濃地震(1961年8月19日14時33分)の余震の2ヵ所3組における同時比較観測の結果,山地においても,また,卓越周期の長い地盤ほど,最大変位は明かに大きく,逆に,最大加速度はやや小さいことがわか...
今回の地震被害は,比較的に柔構造の木造住家等に小さく,比較的に剛構造の石造及び貼石木構造の藏等に大きい傾向を明かに示していた.この現象は,地震の規模が小さく,激震地域が震源に近いために,地震動の周期が...
On Mar. 21, 1934, a strong earthquake occurred in the southern part of Idu Peninsula. The region in ...
淺い地震を稍々遠い所で觀測した結果に基いて震源の深さを求めようとする場合,表面の低速度層の影響が大きいということを考察した.次に發震時を用いて最小自乘法によつて震央の決定を行つた.第一の地震については...
1952~1956年4回にわたつて実施した和歌山附近局地地震群の臨時精密観測につづいて, 1957~1962年にわたつて.紀伊半島全体に観測網をひろげ,高感度地震計の依託観測により経常的に微小地震活動...
昭和6年(1931年)に靜岡縣下の興津から紀伊半島の南端串本に至る水準線の改測が行はれ,この間にある水準點の30-40年間の垂直變動量が知られた.本文はその結果に基いて,この地域の地殻の變動を調べたも...
構造物の多質点モデルにたいする応答解析などに,日本やアメリカ合衆国で観測された強震記録が使われているが,これらの記録は,主として地表面付近で観測されたものである.一方,重要構造物の基礎は,一般に,地表...
前記共同觀測の後をうけて,筆者等は今市,日光,落合の三觀測所を3月下旬まで維持したが,その結果によると,餘震は依然,共同觀測期間中と同一の地域内に發生している模様である.觀測所のうち,今市のそれは引続...
昭和8年3月3日の三陸の津浪を伴つた地震に關聯して,地殻の變動を調べる目的を以て,三角測量並に水準測量が行はれたが,本文に於いては,從來屢々報告したと同様な方法で,その結果の解析を行つた事を述べてある...
栃木縣上都賀郡落合村大字長畑の森東にある木曾山に今市地震によつて起された長さ50m巾40mの余り大きくない地辷りを,一端にらせんばねをつけた鋼線を二地點間にはりその線の動きと變えて記録した.その結果は...
最初に北伊豆地方の鮮新世以後の地史を考究した.この地方は鮮新世末頃一度海進を受けた.之に前後してこの地方は洪積世と同様に著しい火山活動の時代であつた.多賀火山,湯河原火山等がそれらから噴出物を出してこ...
1949年12月26日の今市地震後,1950年1月15日より約7ケ月間,その震央附近の鶏鳴鉱山において水品管土地仲縮計および水管傾斜計による觀測を行つた.測定器類は油壼,松山および福井地震の際坂東島に...
著者はかつて濱田から新發田に到る水準線路の變形を論じて約80km.の波長を有する隆起沈降の波の様なものがある事を指摘した.しかしこの變形が二次元的には如何なるものであるかは解らなかつた.共後宮部理學士...
丹後地震に關聯した丹後地方の地殻の變形に就いては、彙報第八號(昭和五年)一五三頁に詳しく述べておいた。其の後陸地測量部によつて更に同地方の三等三角測量改測が施行された。本論文は其の結果の一部である丹後...
最近に至り地下300~400kmに於ける地震波速度分の不連続面の存否がかなり喧しい問題になつて來た。地震研究により地球内部構造を推諭出來る様になつて來た最初の頃に於けるMilne、森、今村、Laska...
北美濃地震(1961年8月19日14時33分)の余震の2ヵ所3組における同時比較観測の結果,山地においても,また,卓越周期の長い地盤ほど,最大変位は明かに大きく,逆に,最大加速度はやや小さいことがわか...
今回の地震被害は,比較的に柔構造の木造住家等に小さく,比較的に剛構造の石造及び貼石木構造の藏等に大きい傾向を明かに示していた.この現象は,地震の規模が小さく,激震地域が震源に近いために,地震動の周期が...
On Mar. 21, 1934, a strong earthquake occurred in the southern part of Idu Peninsula. The region in ...
淺い地震を稍々遠い所で觀測した結果に基いて震源の深さを求めようとする場合,表面の低速度層の影響が大きいということを考察した.次に發震時を用いて最小自乘法によつて震央の決定を行つた.第一の地震については...
1952~1956年4回にわたつて実施した和歌山附近局地地震群の臨時精密観測につづいて, 1957~1962年にわたつて.紀伊半島全体に観測網をひろげ,高感度地震計の依託観測により経常的に微小地震活動...
昭和6年(1931年)に靜岡縣下の興津から紀伊半島の南端串本に至る水準線の改測が行はれ,この間にある水準點の30-40年間の垂直變動量が知られた.本文はその結果に基いて,この地域の地殻の變動を調べたも...
構造物の多質点モデルにたいする応答解析などに,日本やアメリカ合衆国で観測された強震記録が使われているが,これらの記録は,主として地表面付近で観測されたものである.一方,重要構造物の基礎は,一般に,地表...
前記共同觀測の後をうけて,筆者等は今市,日光,落合の三觀測所を3月下旬まで維持したが,その結果によると,餘震は依然,共同觀測期間中と同一の地域内に發生している模様である.觀測所のうち,今市のそれは引続...
昭和8年3月3日の三陸の津浪を伴つた地震に關聯して,地殻の變動を調べる目的を以て,三角測量並に水準測量が行はれたが,本文に於いては,從來屢々報告したと同様な方法で,その結果の解析を行つた事を述べてある...
栃木縣上都賀郡落合村大字長畑の森東にある木曾山に今市地震によつて起された長さ50m巾40mの余り大きくない地辷りを,一端にらせんばねをつけた鋼線を二地點間にはりその線の動きと變えて記録した.その結果は...