栃木縣上都賀郡落合村大字長畑の森東にある木曾山に今市地震によつて起された長さ50m巾40mの余り大きくない地辷りを,一端にらせんばねをつけた鋼線を二地點間にはりその線の動きと變えて記録した.その結果は第1圖の通りで,觀測したのは1950年3月17日から5月15日までで,途中故障が多かつたが4月10日頃までは辷りが進んでいたが,それ以後は止んだ.後の方で逆に動いているように見えるのは,地辷りの斷面は半圓形であると考えると當然のことゝ見做される.この測定の目的は地辷が其の後も大きくて災害を起す恐れがあるかないかを知るのであつた.終りにこの觀測には前記の土地の福田茂一郎氏の協力によるので,こゝに感謝する
急峻な山地や崖地が多いわが国の地形条件に加えて,都市近郊に存在する傾斜地の高度利用が進展していることから,鉄道路線や山岳地帯で土砂災害による被害が多発するという現状がある.そこで本文は,リスク工学の観...
1995年1月17日に阪神淡路大震災が発生してから10年が経過した。本稿では、兵庫県が実施した「震災後のくらしの変化からみた消費行動についての調査報告書」のミクロデータを利用して、この歴史的にみても極...
砂防工学の従来の中心課題として,豪雨や凍結融解などの気象現象に起因する災害が,主に採り上げられてきた。しかし,気象と並んで重要な誘因である地震は,頻度こそ少ないが,気象災害をはるかに超える大規摸災害を...
昭和24年12月26日朝8h 16m及8h 25mに栃木縣上都賀郡今市町附近を中心とする小區城破壊的地震が起り,死者8,行方不明2,全潰住家299戸半潰住家618戸の被害を生じた.此の地震の震央附近の...
淺い地震を稍々遠い所で觀測した結果に基いて震源の深さを求めようとする場合,表面の低速度層の影響が大きいということを考察した.次に發震時を用いて最小自乘法によつて震央の決定を行つた.第一の地震については...
今回の地震被害は,比較的に柔構造の木造住家等に小さく,比較的に剛構造の石造及び貼石木構造の藏等に大きい傾向を明かに示していた.この現象は,地震の規模が小さく,激震地域が震源に近いために,地震動の周期が...
前記共同觀測の後をうけて,筆者等は今市,日光,落合の三觀測所を3月下旬まで維持したが,その結果によると,餘震は依然,共同觀測期間中と同一の地域内に發生している模様である.觀測所のうち,今市のそれは引続...
1949年12月26日の今市地震後,1950年1月15日より約7ケ月間,その震央附近の鶏鳴鉱山において水品管土地仲縮計および水管傾斜計による觀測を行つた.測定器類は油壼,松山および福井地震の際坂東島に...
昭和14年5刃月1日午後2時58分頃に秋田縣男鹿半島に大きな地震が發生し相當の被害を生じた.尚此の地震には驗潮儀の記錄によつて知り得る程度の小津浪が伴つたのである.筆者等は日本海に面せる回鰺ケ澤,能代...
1965年8月に始まった長野県松代付近の群発地震は,現在もその活動を続けているが,これまでに, 1966年4月を中心とする時期と,同年8月から9月にかけてとの2回の著しい活動期があった.特に2回目の活...
山崩れに關する從來の文献や,二三の觀察の結果からみると,從來別種に取扱はれてきた,所謂地辷りと山津浪とは全然別な現象でなくて,地辷りが高い處に生じた場合,押出された岩塊又は土塊が,比較的急な斜面を流れ...
昭和18年9月10日夕刻鳥取市及びその附近に大きな災害をもたらした大地震に際しては顕著な地震断層が発現したのでこの断層の追跡,断層面の動きについての精密測定,地電流変化の測定,精密水準測量等興味ある観...
臺灣地處地震帶,部分地區每年均要歷經多次的地震以及周期性的大地震,往往帶來嚴重的山崩以及土石鬆動的現象,若再歷經豪雨後,將帶來嚴重的土石流,造成生命財產的重大損失。1999年9月21日於臺灣中部地區發...
今市地震の余震の加速度及び変位とその余震による種々の建物の歪とを觀測し,後にこれらの建物について人工的振動試験を行つた結果,次の事柄がわかつた.即ち,貼石木構造の藏のような比較的に剛構造物の地震動によ...
[[abstract]] 921地震(1999年9月21日)發生至今(2021年)已20餘年,在震災初期中部山區崩塌裸露區位極為嚴重,而在無人為干擾之自然復育情形下,崩塌地變遷及其植生復育狀況,實有...
急峻な山地や崖地が多いわが国の地形条件に加えて,都市近郊に存在する傾斜地の高度利用が進展していることから,鉄道路線や山岳地帯で土砂災害による被害が多発するという現状がある.そこで本文は,リスク工学の観...
1995年1月17日に阪神淡路大震災が発生してから10年が経過した。本稿では、兵庫県が実施した「震災後のくらしの変化からみた消費行動についての調査報告書」のミクロデータを利用して、この歴史的にみても極...
砂防工学の従来の中心課題として,豪雨や凍結融解などの気象現象に起因する災害が,主に採り上げられてきた。しかし,気象と並んで重要な誘因である地震は,頻度こそ少ないが,気象災害をはるかに超える大規摸災害を...
昭和24年12月26日朝8h 16m及8h 25mに栃木縣上都賀郡今市町附近を中心とする小區城破壊的地震が起り,死者8,行方不明2,全潰住家299戸半潰住家618戸の被害を生じた.此の地震の震央附近の...
淺い地震を稍々遠い所で觀測した結果に基いて震源の深さを求めようとする場合,表面の低速度層の影響が大きいということを考察した.次に發震時を用いて最小自乘法によつて震央の決定を行つた.第一の地震については...
今回の地震被害は,比較的に柔構造の木造住家等に小さく,比較的に剛構造の石造及び貼石木構造の藏等に大きい傾向を明かに示していた.この現象は,地震の規模が小さく,激震地域が震源に近いために,地震動の周期が...
前記共同觀測の後をうけて,筆者等は今市,日光,落合の三觀測所を3月下旬まで維持したが,その結果によると,餘震は依然,共同觀測期間中と同一の地域内に發生している模様である.觀測所のうち,今市のそれは引続...
1949年12月26日の今市地震後,1950年1月15日より約7ケ月間,その震央附近の鶏鳴鉱山において水品管土地仲縮計および水管傾斜計による觀測を行つた.測定器類は油壼,松山および福井地震の際坂東島に...
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1965年8月に始まった長野県松代付近の群発地震は,現在もその活動を続けているが,これまでに, 1966年4月を中心とする時期と,同年8月から9月にかけてとの2回の著しい活動期があった.特に2回目の活...
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昭和18年9月10日夕刻鳥取市及びその附近に大きな災害をもたらした大地震に際しては顕著な地震断層が発現したのでこの断層の追跡,断層面の動きについての精密測定,地電流変化の測定,精密水準測量等興味ある観...
臺灣地處地震帶,部分地區每年均要歷經多次的地震以及周期性的大地震,往往帶來嚴重的山崩以及土石鬆動的現象,若再歷經豪雨後,將帶來嚴重的土石流,造成生命財產的重大損失。1999年9月21日於臺灣中部地區發...
今市地震の余震の加速度及び変位とその余震による種々の建物の歪とを觀測し,後にこれらの建物について人工的振動試験を行つた結果,次の事柄がわかつた.即ち,貼石木構造の藏のような比較的に剛構造物の地震動によ...
[[abstract]] 921地震(1999年9月21日)發生至今(2021年)已20餘年,在震災初期中部山區崩塌裸露區位極為嚴重,而在無人為干擾之自然復育情形下,崩塌地變遷及其植生復育狀況,實有...
急峻な山地や崖地が多いわが国の地形条件に加えて,都市近郊に存在する傾斜地の高度利用が進展していることから,鉄道路線や山岳地帯で土砂災害による被害が多発するという現状がある.そこで本文は,リスク工学の観...
1995年1月17日に阪神淡路大震災が発生してから10年が経過した。本稿では、兵庫県が実施した「震災後のくらしの変化からみた消費行動についての調査報告書」のミクロデータを利用して、この歴史的にみても極...
砂防工学の従来の中心課題として,豪雨や凍結融解などの気象現象に起因する災害が,主に採り上げられてきた。しかし,気象と並んで重要な誘因である地震は,頻度こそ少ないが,気象災害をはるかに超える大規摸災害を...