4年生に行われている総合実習の1つであるターミナルケア実習では,「看護場面の再構成」を実習記録やカ ンファレンスに取り入れている。実習に「看護場面の再構成」を用いることによる学生の学びを明らかにするた めに,「看護場面の再構成」の実習記録,それをもとにしたカンファレンスで話し合われた内容,学生に行った アンケート,さらに教員から見た学生の学びの観点から分析した。 今回,学生が取り上げた場面数は36場面で,患者との関わりの場面が29場面,家族との関わりの場面が6場面, 家族とナースの関わりをその場で観察した場面が1場面あった。1人の学生につき,1-5場面が取り上げられ ていた。 カンファレンスで話し合われた内容,アンケートの結果,および教員の評価を分析してみると,ターミナルケ ア実習において「看護場面の再構成」を用いることは学習過程を促進する1つの有効な方法であると評価された。 すなわち,学生はその場面の分析と課題を考察し,困難を感じている問題を他者と共有しあうプロセスを通して, 1)ターミナルステージにある患者・家族の理解とよりよいケアのあり方についての学びを深め, 2)自分の心 の動きやコミュニケーションの傾向と問題点に気づくなど自分自身を見直す機会を得て,看護者としての自己の 理解を深め,3)取り上げた場面について意見交換を行うことでチームアプローチを学ぶことができていたと考 察された。また,このような学習のプロセスは,学生の看護観や死生観を深めることにつながっていた。一方で, 「看護場面の再構成」は,自己を見つめる機会として,アイデンティティを脅かす可能性もありうるため,十分 なサポート体制を整えた上で,学生が安心して共有できるようなグループダイナミクスに配慮していくこ...
発展途上国,とりわけサブ・サハラ・アフリカ諸国の多くは,小農経済に基礎をおく農業国でありながら,依然として食料問題に直面している。そこで,食料問題を解決しようと,各種の農業技術移転が図られている。本稿...
【背景と目的】石綿による健康被害の救済制度(以下:救済法)の申請窓口のひとつに保健所が指定された。 折しも地方行政のIT 化が進み,インターネットが住民の情報収集方法として定着しつつあることから,自 ...
【背景】重度心身障害児(以下重心児)は, 重度の運動障害および重度の知的障害を有するため, 自分の感情を言語化できず, 表情や行動で表出することも困難である。同一姿勢保持を余儀なくされることも多く, ...
看護学生が地域社会の人々とパートナーシップを形成し,地域における看護職の貢献について学ぶことは 看護教育において重要であり,このような学びの機会となるヘルス・ボランティア活動を促進するための学 習支援...
看護学生の地域でのプライマリ・ヘルス(身近な健康)関連ボランティア活動を,大学として積極的に支 援する学習プログラム(「サービス・ラーニング」)の開発が重要となってきている。本研究の目的は,ヘル ス・...
本研究は急性期ケアに携わっている看護師が,高齢患者のせん妄をどのようにアセスメントしているのか, せん妄発生の予測に関する看護師のアセスメント構造を提示することを目的とした。急性期治療を行ってい る総...
【はじめに】新卒看護師は,臨床場面においてさまざまなリアリティショックを経験しており,早期に臨床 現場-の適応がなされるためには,基礎教育と継続教育が連動して教育プログラムを構築することが必要で ある...
本研究の目的は,介護老人保健施設利用者と看護師が「分かちあい」の関係に至るケア場面から,看蔑師 のしぐさ(視線・ジェスチャー・姿勢・接触・表情)を抽出し,その特徴を検討することである。「分かち あい」...
本研究は,看護職が音楽療法の要素をふまえたケアを生活の場の日常的な状況のなかで行いたいと考え, これを「音楽体験を話題にしたケア」として入院患者を対象に試み,その看護ケアとしての可能性を探ると とが目...
記事区分:原著発展途上国,とりわけサブ・サハラ・アフリカ諸国の多くは,小農経済に基礎をおく農業国でありながら,依然として食料問題に直面している。そこで,食料問題を解決しようと,各種の農業技術移転が図ら...
近年,少子化と高等教育への進学率の上昇により大学生の学力低下,学習意欲の低下が懸念されている。 こういった背景に鑑み,2001年~2002年にかけて,全国国公私立大学で学ぶ3万3千人の学生に対し「大 ...
東京都中央区中央保健所の保健師活動の歴史的研究から抽出した5つの看護活動モデル(提供型・相談型・ 参加型・コーディネート型・トライアングル型)の妥当性を検討するために,諸外国の健康転換とどの看護 活動...
在宅高齢者ケアにおける学際的チームアプローチ,および高齢者と家族の生活の質の向上に寄 与する在宅ケア連携ノートを開発した。 開発の方法は次のように行った。すなわち, 1)共同研究者による開発意図の明確...
西欧科学の歴史は客観化知識を追求し主観性を排除してきたが,客観的知識だけでは今日の急速な社会・経済の変化や,情報技術の高度化に対し,適格な対応を図ることが困難となってきた。この対応には,過去の客観的知...
聖路加看護大学看護実践開発研究センターでは,看護実践,研究,教育の統合を目的として新しくナース クリニック事業を開設した。ナースクリニックは,医療施設ではない研究センターで実施される新しい形態 の看護...
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