本論文は,16世紀ルネサンス以来抬頭し始めた絶対主義が,一方では中世的普遍秩序および教会による規範の独占に対抗し,他方ではゲルマン的封建国家観に対抗して,近代国家の統一を形成して行く闘争の過程をつくり出した理由を述べる。それは国家理性と称せられ,まず支配者は国家を維持・強化し,彼自身の地位と権力を長く保持することである。マキァヴェリの国家論は実はこの国家理性をいうのであって,それは倫理的規範に反する手段が悪であると意識しながら,それも止むを得ないとして正当化しうる目的,つまり国家の存在を必要とする,いわゆるマキァヴェリズムであり,そこに近代への新しい価値を創造する権力への誇りが存在しているのである。これに対して,マキァヴェリ以後の同じ絶対主義国家論者にボーダンをあげるが,彼が支配者の権力を主権と称したことについて,前者と異なる点を併せて論ずる次第である。Diese Abhandlung erklart den Grund uber die Prozess des Kampf,daB der Absolutismus aufgekommt seit Renaissance des 16.Jahrh.einerseits der mittelalterlichen allgemeinen Ordnung und dem Moonopol der Norm von der Kirche,anderseits dem germanischen feudalen Staatsgedanke widersteht und dann die Einheit des neueren Staats bildet.Es wird die Staatsrason genannt,jedenfall...
Im vorliegenden Beitrag handelt es sich um dell Erztihlungstyp von E.T.A. Hoffmann, in dem die Figur...
本稿は,既に発表した拙稿『フランクフルト学派に関する一考察〔Ⅰ〕―M.ホルクハイマーの「批判的理論」を中心として―』(1986年12月発表)の続篇として企画されたものである。前稿では,フランクフルト学...
教科教授の質と効果性の一層の向上にとって,教授過程の法則と合法則性のより深い洞察とその定式化は決定的に必要不可欠である。しかし現実の研究水準は,教授過程の法則と合法則性の解明に本質的な立場と基本的立脚...
論説 / Articleブレヒトは、ワイマール共和国崩壊の一因は知識人(学者)にある、と見ていた。かれは、インテリを中心としてワイマール共和国時代を整理する意味合いを込めて、『トゥーランドット姫 また...
『クルツゲシヒテ』に関して,これまで,第Ⅰ報1)ではジャンルの成立過程を辿り,そして第Ⅱ報2)では主として,このジャンルに於ける1950年代までの研究報を整理した訳であるが,これらの成果は,拙他編の『...
売買契約において売主が過失なく瑕疵ある目的物を給付した場合、ドイツでは追完請求の一方法として買主に代物給付請求権が与えられるが(BGB437条)、このとき、買主が当初引渡しを受けた瑕疵ある物を撤去した...
我が国においては,昭和22年に社会科が発足し,社会科学領域にかかわる多様な内容は社会科において総合的に扱われることになった。一方,小学校低学年における社会科と理科の廃止にともなって新設された低学年の生...
論説 / Article1919年作の『小市民の結婚式』(茶番劇)は上演して成功すると思えるような作品ではありません。同じ年に書かれた『夜打つ太鼓』が1922年にクライスト賞を受賞し、何度も上演されま...
本稿は、ドイツ売買法における追完の履行場所に関する問題を検討するものである。売買契約において売主が瑕疵ある物を提供した場合、買主は追完請求権を有するが、このとき売主の追完義務の履行場所はどこかが問題と...
ドイツ教師フェライン教育学センターの第3次年報(1913年)は,自然科学的教授における労働原理の貫徹を模索した第2次年報(1912年)に続くものである。それゆえ自然科学的教授と同様に地理教授と歴史教授...
ヘッセの『ガラス玉遊戯』の舞台は二十四世紀のヨーロッパのカスターリエン州である。ここはガラス玉遊戯を教えることを通して、人間の最も晴れやかな精神性を育てる目的を持っている。その州の中にある教団の人々は...
運動学習(Bewegungslernen)において,学習者が自己知覚に基づいて,運動を習得することや修正することは,スポーツ実践において重要な能力とされている。また,有能な学習者としての,中核的学力と...
シュタイナーとフランクルは中心的な活動分野こそ異なるものの、その思想には多くの類似点が見出される。本稿では死と不死をめぐる諸問題に注目して、両者の思想を比較考察する。人間は経験を積むことで成長・進歩す...
本稿は,筆者のフランクフルト学派の学問業績に関する考察の第三篇をなすものである。既に発表した,第一,第二篇においては,M.ホルクハイマーの「批判的理論」を中心として,M.ホルクハイマーの「道具的理性」...
クルト・シュヴィッタースの1926年頃までの散文作品には、言語という表現素材に立ち向かうシュヴィッタースの実験的精神が顕著に表れている。その言語実験は二つの方向性を取っている。1920年頃までの初期作...
Im vorliegenden Beitrag handelt es sich um dell Erztihlungstyp von E.T.A. Hoffmann, in dem die Figur...
本稿は,既に発表した拙稿『フランクフルト学派に関する一考察〔Ⅰ〕―M.ホルクハイマーの「批判的理論」を中心として―』(1986年12月発表)の続篇として企画されたものである。前稿では,フランクフルト学...
教科教授の質と効果性の一層の向上にとって,教授過程の法則と合法則性のより深い洞察とその定式化は決定的に必要不可欠である。しかし現実の研究水準は,教授過程の法則と合法則性の解明に本質的な立場と基本的立脚...
論説 / Articleブレヒトは、ワイマール共和国崩壊の一因は知識人(学者)にある、と見ていた。かれは、インテリを中心としてワイマール共和国時代を整理する意味合いを込めて、『トゥーランドット姫 また...
『クルツゲシヒテ』に関して,これまで,第Ⅰ報1)ではジャンルの成立過程を辿り,そして第Ⅱ報2)では主として,このジャンルに於ける1950年代までの研究報を整理した訳であるが,これらの成果は,拙他編の『...
売買契約において売主が過失なく瑕疵ある目的物を給付した場合、ドイツでは追完請求の一方法として買主に代物給付請求権が与えられるが(BGB437条)、このとき、買主が当初引渡しを受けた瑕疵ある物を撤去した...
我が国においては,昭和22年に社会科が発足し,社会科学領域にかかわる多様な内容は社会科において総合的に扱われることになった。一方,小学校低学年における社会科と理科の廃止にともなって新設された低学年の生...
論説 / Article1919年作の『小市民の結婚式』(茶番劇)は上演して成功すると思えるような作品ではありません。同じ年に書かれた『夜打つ太鼓』が1922年にクライスト賞を受賞し、何度も上演されま...
本稿は、ドイツ売買法における追完の履行場所に関する問題を検討するものである。売買契約において売主が瑕疵ある物を提供した場合、買主は追完請求権を有するが、このとき売主の追完義務の履行場所はどこかが問題と...
ドイツ教師フェライン教育学センターの第3次年報(1913年)は,自然科学的教授における労働原理の貫徹を模索した第2次年報(1912年)に続くものである。それゆえ自然科学的教授と同様に地理教授と歴史教授...
ヘッセの『ガラス玉遊戯』の舞台は二十四世紀のヨーロッパのカスターリエン州である。ここはガラス玉遊戯を教えることを通して、人間の最も晴れやかな精神性を育てる目的を持っている。その州の中にある教団の人々は...
運動学習(Bewegungslernen)において,学習者が自己知覚に基づいて,運動を習得することや修正することは,スポーツ実践において重要な能力とされている。また,有能な学習者としての,中核的学力と...
シュタイナーとフランクルは中心的な活動分野こそ異なるものの、その思想には多くの類似点が見出される。本稿では死と不死をめぐる諸問題に注目して、両者の思想を比較考察する。人間は経験を積むことで成長・進歩す...
本稿は,筆者のフランクフルト学派の学問業績に関する考察の第三篇をなすものである。既に発表した,第一,第二篇においては,M.ホルクハイマーの「批判的理論」を中心として,M.ホルクハイマーの「道具的理性」...
クルト・シュヴィッタースの1926年頃までの散文作品には、言語という表現素材に立ち向かうシュヴィッタースの実験的精神が顕著に表れている。その言語実験は二つの方向性を取っている。1920年頃までの初期作...
Im vorliegenden Beitrag handelt es sich um dell Erztihlungstyp von E.T.A. Hoffmann, in dem die Figur...
本稿は,既に発表した拙稿『フランクフルト学派に関する一考察〔Ⅰ〕―M.ホルクハイマーの「批判的理論」を中心として―』(1986年12月発表)の続篇として企画されたものである。前稿では,フランクフルト学...
教科教授の質と効果性の一層の向上にとって,教授過程の法則と合法則性のより深い洞察とその定式化は決定的に必要不可欠である。しかし現実の研究水準は,教授過程の法則と合法則性の解明に本質的な立場と基本的立脚...