本研究では,臨床心理士を目指す大学院生の,学びに関する場面での傷つきにまつわる体験に焦点を当て,大学院を修了するまでの内的な変容プロセスについてのモデルを生成することを目的とした。5つの臨床心理系大学院(第一種指定)を修了した10名を対象に半構造化面接を実施してデータを収集し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて質的に分析した。その結果,臨床心理士を目指す大学院生は初期に,《臨床心理学文化の入り口に立つ》ことを経験する。ケースの開始と共に《ケースに出る未熟さ》と直面する。中期では〈限界を許せずに抱いてしまう怒り〉などからなる《未熟さから起こる学びの滞り》や,〈構造が守られないことから生まれる傷つき〉が起こる。終期では,《時間経過による不安と焦り》を経験する。また,〈自己変容へのストレス〉などからなる《深化する自己内省に伴う痛み》を経験し,大学院を修了する過程が示唆された。Departmental Bulletin Paper論文departmental bulletin pape
臨床心理学関連の共通科目を受講した学生に対して,1.授業を選択した理由,2.授業の中で臨床心理学のどんなことを学びたいか,3.この授業を受けてみて,興味深い,面白いと感じたテーマは何か,について自由記...
本研究は、ある商業高校での進路選択支援活動の事例から、生徒の進路選択におけるジェンダー要因の影響について新たな知見を導こうとするものである。支援活動の経過から我々は、支援を通じ生徒の進路意識が大きく変...
本研究の目的は,教育現場において教員やスクールカウンセラーが,教育者および心理援助職の立場であると同時に,児童・生徒・学生である才能教育下のアスリートに研究協力を得る際に生じる可能性のある多重関係につ...
本研究では,臨床心理士を目指す大学院生の,学びに関する場面での傷つきにまつわる体験に焦点を当て,大学院を修了するまでの内的な変容プロセスについてのモデルを生成することを目的とした。5つの臨床心理系大学...
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本研究では, 指定大学院における臨床心理士を目指す上での自分を見つめる自己理解のプロセスを明らかにすることを目的とした。就労経験を持たずに指定大学院に進学し, 修了前後の者を対象とし, 大学院2年間で...
本論では、臨床心理士養成大学院において心理検査の訓練を行う必修科目「臨床心理査定演習」について、大学院生がそれをどのように体験しているのかを調査し、報告した。調査の結果、各種心理検査の「歴史・概要」お...
目的:日本では超高齢社会のケアニーズが高まり,ケアとキュアを統合できる高度な専門看護師教育が議論されている。高度実践看護の教育方法の示唆を得るため,諸外国の高度実践看護師の教育方法と成果に関する文献...
本研究では、学校心理臨床が抱える課題を明らかにするとともに学校心理臨床の新たな展開を模索した。方法としては、学校が抱える解決困難な事例を通して分析した。結果、管理職のリーダーシップの弱さ、教職員の教育...
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本研究では教員養成学部生132名を対象にし,教育実習への自己効力感の程度が教育実習に対する意識,及び教職への過性感,志望度と精神的な健康状態にどのような影響を及ぼすか,また,教育実習への自己効力感の程...
北大教育学部創設期の1952(昭和27)年,教育衛生講座と特殊教育講座が設置され,まず,奥田三郎教授が教育衛生講座を担当することになった。教育衛生講座は,学校衛生,精神衛生,衛生教育によって構成され,...
本稿は,臨床心理士養成の為の教育臨床学を,学校教育の臨床現場で実践に役立てることができると思われる内容に限定して,本学で行われているゼミナール形式の教授法とは異なる講義形式で現場の教員に教授した試みを...
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