本研究では、KYコーパスで韓国語・中国語・英語母語話者が使用した外の関係の名詞修飾節を取り出し、学習者がどのような外の関係を使用しているかを分析し、また日本語母語話者の使用と比較した。その結果、①「陳述度が高い修飾節に「話」「考え」などの名詞を付加する形」と「陳述度の低い形容詞的な修飾節」の二つのタイプの外の関係が多く使われる、②中国語母語話者以外は日本語話者に比べ被修飾名詞の異なり数は多くない、③付加するかどうかの規則が非常に複雑である「という」に関しては、母語話者の使い分けに近いものになっている、ことがわかった。本研究では、これらの結果から、学習者の外の関係は、修飾構造を体系として捉え生産的に広げていくというよりも、記憶された個々の用例を中心に進む(N. Ellis 2003)のではないかという議論を行う。This paper analyzes the use of Japanese noun-modifying clauses by second language learners focusing on “outer-relationship” constructions. OPI interviews of 90 learners of Japanese whose L1s are English, Korean, and Chinese were analyzed, and were compared with those of Japanese native speakers. The results show that (1) learners start to use “outer-relationship” constructions of two typ...
本研究は、「そう」という形式を含む相づち表現「そう」「そうだ・そうです」「そうですか」「そうですね」を中心に、その用法を分析することによって、相づちによって表現される話し手の立場・態度の様相の一端を示...
本研究は日英語の代名詞の性質の違いが,日本人学習者の先行詞理解に与える影響を明らかにすることを目的とした実証研究である。数ある日英語の代名詞の性質の違いの中から,本研究ではtheyが指す先行詞の有生性...
現在の英語教育では、単語の意昧を覚えることの重要性は強調されている一方、より小さな単位である接辞についてはあまり触れられない。しかも、多義語においても、それらを意味の羅列として教える。しかしながら、接...
本研究は、大学の日本語コースの学習者30名(母語は英語・中国語・韓国語)および母語話者20名によるストーリーテリングの作文に現れた連体修飾節を、意味的・機能的観点から比較分析した。結果として、学習者は...
近年日本語教育研究においては、モダリティ現象の多様性の背後に多岐にわたるモダリティ概念が取り入れられている。例えば、「英語の法助動詞」=「日本語の文末表現」という安易な等式化によって、モダリティとは「...
本論文研究目的是解析日文與中文共同漢字的語意異同及剖析其背後的心理認知結構。本論文所採取的研究方法是藉由認知語言學的「典型事例」、「範疇化」、「地圖反轉」等研究手法,分析比較中日共同漢字名詞「風」、「...
「地図をたよりに、駅まで歩いた」のように、述語のない「X をY に」という形が従属節として主節を修飾し、付帯状況を表す構文がある。これを「地図をたよりに」構文と呼ぶ。この論文は「地図をたよりに」構文の...
[出版社版]本稿では、韓国語・中国語を母語とする日本語学習者の、文脈指示におけるソ系とア系との誤用を、母語からの転移という観点から考察する。すなわち、日本語のソ系とア系がカバーする範囲を、韓国語では그...
中国語を母語とする大学院生が学術論文を読むときの読解過程を、読みながら理解した内容を母語で話してもらう方法で調査した。その結果、語の認識や文の構造を正しく把握し、語の辞書的な意味を正しく理解しても、当...
本研究では、JCK作文コーパスを用いて、読点の直前に現れる品詞にどのような偏りがあるのかを母語別に統計学的手法によって分析した。具体的には、学習者間で最も偏りが見られた助詞のうち、係助詞と格助詞を取り...
対外的に問題行動を起こしたり,自己内にジレンマを抱えたりしている子どもの課題の根本的な解決を目標として,これまでの研究で得た知見をもとに構築した国語科授業を実践し,児童のもつ幸福感とイラショナル・ビリ...
人称代名詞「私」は男女を問わず使用でき、書き言葉、話し言葉の双方でも使うことのできる汎用性の高い単語である。この汎用性の高さから成人の男性学習者は「私」を多用し、男性の日本語母語話者が「僕」もしくは「...
あいさつは,毎日行われる行為として常に見られるものであるが,人間の会話の中核的な部分ではないため,あまり重要視されてこなかった。先行研究でもあいさつやあいさつ言葉に対して考察されてはいるが,未だ全面的...
複合動詞は語彙の中でも習得が困難な項目の一つであることが指摘されている。しかし今までのところ、学習者は複合動詞の意味理解にどのような方略を用い、どのように接近しているのかについては明らかにされていない...
本研究では統語的複合動詞の意味推測において、文脈量と日本語習熟度が与える影響について検討した。モンゴル語を母語とする中上級レベルの日本語学習者54名を対象に、調査対象後のみの提示、単文での提示、複文で...
本研究は、「そう」という形式を含む相づち表現「そう」「そうだ・そうです」「そうですか」「そうですね」を中心に、その用法を分析することによって、相づちによって表現される話し手の立場・態度の様相の一端を示...
本研究は日英語の代名詞の性質の違いが,日本人学習者の先行詞理解に与える影響を明らかにすることを目的とした実証研究である。数ある日英語の代名詞の性質の違いの中から,本研究ではtheyが指す先行詞の有生性...
現在の英語教育では、単語の意昧を覚えることの重要性は強調されている一方、より小さな単位である接辞についてはあまり触れられない。しかも、多義語においても、それらを意味の羅列として教える。しかしながら、接...
本研究は、大学の日本語コースの学習者30名(母語は英語・中国語・韓国語)および母語話者20名によるストーリーテリングの作文に現れた連体修飾節を、意味的・機能的観点から比較分析した。結果として、学習者は...
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「地図をたよりに、駅まで歩いた」のように、述語のない「X をY に」という形が従属節として主節を修飾し、付帯状況を表す構文がある。これを「地図をたよりに」構文と呼ぶ。この論文は「地図をたよりに」構文の...
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