本研究では、JCK作文コーパスを用いて、読点の直前に現れる品詞にどのような偏りがあるのかを母語別に統計学的手法によって分析した。具体的には、学習者間で最も偏りが見られた助詞のうち、係助詞と格助詞を取り上げ、係り受けの関係から読点が打たれる確率を分析した。分析の結果、係助詞と格助詞の直後の読点は、修飾部と被修飾部の距離が遠くなるほど、両者の構造的なつながりを示すために打たれることが明らかになった。さらに、係助詞の直後の読点と係り受け距離との関係は、日本語母語話者を基準とした場合、中国人日本語学習者は読点を多用してはいるが、その傾向は類似していた。しかし、韓国人日本語学習者は読点使用が少なく、その傾向も異なっていた。格助詞の直後の読点と係り受け距離との関係については、中国人日本語学習者は、格助詞「で」「に」では日本語母語話者と類似した傾向を示したが、格助詞「が」「と」「を」では異なっていた。一方、韓国人日本語学習者は、格助詞「が」「で」「に」では類似した傾向を示したが、「と」「を」については異なる傾向を示すことが明らかになった
本研究は,学習者が自分のまわりの他者と出会いかかわり合うことをとおして,自分自身の言葉の世界を広げ,自らの学びを探究していくことができるようにするための効果的な指導法を開発していくことを目的としている...
本研究の目的は,特定の翻訳者の手による訳文とその原作をAIに学習させることで,AIは当該翻訳者と同じようなスタイルの訳文を生成できるかどうかを明らかにすることである。機械翻訳の実験は筆者が訳した日本語...
研究ノート(Note)韓国人日本語学習者(以下、韓国人学習者)は、日本語学習の初期段階で仮名にハングルを併記することがある。聞き取った日本語の音声を、一旦韓国語の音韻体系、文字体系に適合させ、それを見...
本研究は、人文科学系の4本の講義において、接続助詞「が」「けれども」とその変異形(ガ・ケド類とする)の使用実態を調査・考察したものである。その結果、つぎのようなことがわかった。①講義におけるガ・ケド類...
本研究は、漢字圏で日本語学習者が多い国である中国・韓国、そしてタイ、インドネシア、スウェーデン等漢字圏ではない国の中上級レベルの日本語学習者を対象に共通の課題を与え、それに対する意見を書かせた作文を収...
本論文は、近年注目を集めているコーパス言語学の概要を示し、同時に言語教育への応用とフリーソフトウェアを用いた分析方法を紹介するものである。コーパス言語学は、コーパスを利用して言語分析を進める研究方法の...
外国語を学習する過程で,多かれ少なかれ母国語が影響を及ぼす現象が見られる。この影響を受けると,転移(transfer)と呼ばれる学習妨害(interference)が始まり,学習対象の目的言語(tar...
本論文研究目的是解析日文與中文共同漢字的語意異同及剖析其背後的心理認知結構。本論文所採取的研究方法是藉由認知語言學的「典型事例」、「範疇化」、「地圖反轉」等研究手法,分析比較中日共同漢字名詞「風」、「...
110009421671application/pdf本論を書くきっかけになったのは「アワード」というカタカナ語が、ある週刊英字新聞の中で使われていたことだった。原音を無視した綴り字発音のこの語は近年...
あいさつは,毎日行われる行為として常に見られるものであるが,人間の会話の中核的な部分ではないため,あまり重要視されてこなかった。先行研究でもあいさつやあいさつ言葉に対して考察されてはいるが,未だ全面的...
埼玉県越谷市中国人学習者の連体修飾節のテンス・アスペクトの誤用分析から、誤用の要因に動詞の類型の把握が関与していることを示し、習得促進には日中両言語の動詞の類型の差異に注意を払うことを提案した。 分析...
外国語教育における文学教材は、1980年代に英米で文学と語学の統合への関心などからその価値が再評価され、その後も文学の持つ役割や効果的な利用方法について議論が重ねられてきた。この復活の動きの中で特徴的...
中国語を母語とする大学院生が学術論文を読むときの読解過程を、読みながら理解した内容を母語で話してもらう方法で調査した。その結果、語の認識や文の構造を正しく把握し、語の辞書的な意味を正しく理解しても、当...
人称代名詞「私」は男女を問わず使用でき、書き言葉、話し言葉の双方でも使うことのできる汎用性の高い単語である。この汎用性の高さから成人の男性学習者は「私」を多用し、男性の日本語母語話者が「僕」もしくは「...
本研究は日英語の代名詞の性質の違いが,日本人学習者の先行詞理解に与える影響を明らかにすることを目的とした実証研究である。数ある日英語の代名詞の性質の違いの中から,本研究ではtheyが指す先行詞の有生性...
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