福岡方言では、動詞・形容詞や疑問詞疑問文のアクセントは、統語構造が組み上ったあとに付与されると考えられる。これらのアクセントは、後ろから3番目のモーラに下がり目を置く規則、いわゆる-3 規則と、その付帯規則を仮定することで説明できる。窪薗(2006)や Kubozono(2006)では、東京方言で、この-3 規則(ないしラテン語規則)が、外来語だけでなく、複合語や動詞・形容詞にも広く当てはまることが主張されている。福岡方言では、少なくとも動詞・形容詞と疑問詞疑問文のアクセントに関しては、ほぼ同じ規則があてはまる
現代日本語において,実際に用いられている形容詞を選出し,その語幹の音韻構造について調査した。4冊の国語辞書のうち,3冊以上の辞書に掲載されている形容詞を選出すると,ク活用形容詞452語,シク活用形容詞...
本稿では平安座方言を対象に名詞の格の分析・記述を行った。uti格とNzi格はどちらも空間名詞にあらわれ〈動きや状態がなりたつ場所〉を表現するが、話し手から遠ざかる場所を示すときに用いられる傾向がみられ...
単語のアクセント核が本来とは異なる位置に置かれて発話されることが、発話文聴取における句知覚に及ぼす影響を、単純疑問文と疑問詞疑問文の音調的相違を利用した音声聴取実験を通して観察した。実験からは、句音調...
淡路島方言のアクセント体系は, 下げ核と高起, 低起の2式から成る現代京都方言と同様の体系である。3拍2類の動詞は, 淡路島北部では一般に高起無核型で現れるのに対し, 中央から南部にかけて語頭の拍に核...
本研究は、ブルガリアの大学で学ぶ日本語専攻生を対象に行ったパイロット・スタディーにおいて、産出データを取ったサンプル中から聞き取り能力が最も高い者と最も低い者の結果を取り上げ、聞き取りと産出の傾向を調...
本稿では、イントネーションを決定する要因と実際の音調との対応関係を通し、従来繰り返して言われてきた無型アクセント方言のいわゆる平坦な音調について考察を行った。その結果、無型アクセント方言では語アクセン...
鈴鹿市方言における後部3拍複合名詞アクセント規則は、以下のようなバリエーションがみられる : 稲生地区では、高起式の場合、語末から数えて3拍目にアクセント核がおかれる(-3型)。低起式の場合、語末から...
古典語の係助詞〈こそ〉は,こんにちの方言にどう息づいているだろうか。本稿は,その一端として,三重県伊勢地方に特徴的な〈しか〉に相当する〈コソ〉を中心に取り上げる。すなわち,一地の方言について,〈コソ〉...
石川県加賀市塩屋方言は、母音の広狭、子音の有声性といった語の分節音の構造によってアクセント核の置かれうる位置が厳しく制限されるという特徴を有する。語音の構造に加え、語の長さ、語種、形態素境界の位置とい...
三重県鈴鹿市方言の後部3拍複合名詞のアクセント規則は、以下の通りである : 1. 高起式の場合、語末から数えて3拍目にアクセント核がおかれる(-3型)。2. 低起式の場合、語末から数えて3拍目にアクセ...
本稿では、日本語と米語のそれぞれの母語話者より採取した音声サンプルを音響分析することにより、日本語と米語の語頭破裂音/p/と/b/において、その判別に関係するとされてきた、VOTとF1-transit...
埼玉県越谷市日本語話者が英語を話すとき、子音結合において母音挿入する傾向がある。これは基本的に子音が連続することがない日本語に起因すると考えられてきた。一方で、無声子音―無声子音の結合では母音挿入され...
本稿では熊本県球磨方言のコーパス中にみられる「ごた」の文法的性質と談話における機能を述べる。「ごた」は名詞、形容詞、動詞に続いてあらわれる。名詞そのものに続く「ごた」は少ない。名詞+助詞の形ででてくる...
陜西方言は中国北方方言の中でも大変特徴的な方言の一つといえる。歴史、地理等の要因を反映して、陜西方言には複雑な状況が表れている。陜西北方の方言は晋語に属し、陜西南方の方言は四川、湖北など西南官話とのつ...
音韻論的型の体系記述研究を目的とする読み上げ式調査による音調の結果と、実際の談話における音調は必ずしも同じではない。東京語と同じ体系をもつ静岡県清水市方言の名詞のアクセントについて、読み上げ式と談話に...
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