三重県鈴鹿市方言の後部3拍複合名詞のアクセント規則は、以下の通りである : 1. 高起式の場合、語末から数えて3拍目にアクセント核がおかれる(-3型)。2. 低起式の場合、語末から数えて3拍目にアクセント核がおかれるものと、語末から数えて2拍目にアクセント核がおかれる(-2型)ものに分かれる。後部要素単独のアクセント型や特殊モーラは-2型の出現に関与しない。2. は現代京都市方言の複合語アクセント規則とは異なっており、院政期京都方言の複合名詞アクセント規則が鈴鹿市方言において部分的に残存しているものと考えられる。The present author conducted fieldwork on the accent of the Suzuka dialect of Japanese in Suzuka, Mie Prefecture, in the years 2008-2010. Based on the obtained data, the accent rules of compound nouns ending in three-mora elements in the Suzuka dialect can be summarized as follows: 1. In the high-onset (kouki-shiki) group, the kernel (the peak after which the pitch falls) falls on the antepenultimate mora (pattern -3). 2. In the low-onset (teiki-shiki) group, the kernel falls on the ant...
学位の種別: 課程博士審査委員会委員 : (主査)東京大学准教授 田中 伸一, 東京大学教授 伊藤 たかね, 東京大学准教授 広瀬 友紀, 慶応義塾大学教授 杉岡 洋子, 国立国語研究所教授 バンス ...
本研究は2 字漢数詞複合語(例:一語、一気)のアクセントを考察したものである。日本語の漢数詞(例:いち、に、さん)は他の漢語形態素と共に漢語を形成する。漢数詞複合語(Sino-Japanese num...
本稿では平安座方言を対象に名詞の格の分析・記述を行った。uti格とNzi格はどちらも空間名詞にあらわれ〈動きや状態がなりたつ場所〉を表現するが、話し手から遠ざかる場所を示すときに用いられる傾向がみられ...
鈴鹿市方言における後部3拍複合名詞アクセント規則は、以下のようなバリエーションがみられる : 稲生地区では、高起式の場合、語末から数えて3拍目にアクセント核がおかれる(-3型)。低起式の場合、語末から...
本稿は多型アクセント体系を持つ日本語諸方言の複合動詞のアクセント(即ち弁別的な超分節音)を調査し,複合動詞の様々な有標アクセント形の存在を報告する。アクセントの通時的変化を起こした無標形とそれをまだ起...
Material for the study of the accent rules of compound nouns ending in 2-mora elements in the Aomori...
淡路島方言のアクセント体系は, 下げ核と高起, 低起の2式から成る現代京都方言と同様の体系である。3拍2類の動詞は, 淡路島北部では一般に高起無核型で現れるのに対し, 中央から南部にかけて語頭の拍に核...
石川県加賀市塩屋方言は、母音の広狭、子音の有声性といった語の分節音の構造によってアクセント核の置かれうる位置が厳しく制限されるという特徴を有する。語音の構造に加え、語の長さ、語種、形態素境界の位置とい...
福岡方言では、動詞・形容詞や疑問詞疑問文のアクセントは、統語構造が組み上ったあとに付与されると考えられる。これらのアクセントは、後ろから3番目のモーラに下がり目を置く規則、いわゆる-3 規則と、その付...
日本固有語,つまり和語における音素分布表を作成することによって,出現位置別に見た個々の音素の出現頻度,および結合の度合いを3拍名詞について調べる。3拍名詞の中には,合成語もあるので,語構成も考慮する。...
日本語諸方言(青森市、盛岡市、東村山市、東京、岡山市、尾道市、広島市、京都、神戸市、淡路島、徳島市、高知県、甑島、沖永良部島)の4モーラ畳語(ピカピカ(と)、アカアカ(と)、楽々(と)、偶々、ピカピカ...
現代日本語において,実際に用いられている形容詞を選出し,その語幹の音韻構造について調査した。4冊の国語辞書のうち,3冊以上の辞書に掲載されている形容詞を選出すると,ク活用形容詞452語,シク活用形容詞...
古典語の係助詞〈こそ〉は,こんにちの方言にどう息づいているだろうか。本稿は,その一端として,三重県伊勢地方に特徴的な〈しか〉に相当する〈コソ〉を中心に取り上げる。すなわち,一地の方言について,〈コソ〉...
辞書の記載による外来語のアクセント型を拍数別に調査し, その特徴を明らかにした。2・3拍語では原則からはずれた例は少なく, 頭高型が大部分をしめている。4拍以上の語には, -3拍目に特殊拍やアクセント...
本稿では、イントネーションを決定する要因と実際の音調との対応関係を通し、従来繰り返して言われてきた無型アクセント方言のいわゆる平坦な音調について考察を行った。その結果、無型アクセント方言では語アクセン...
学位の種別: 課程博士審査委員会委員 : (主査)東京大学准教授 田中 伸一, 東京大学教授 伊藤 たかね, 東京大学准教授 広瀬 友紀, 慶応義塾大学教授 杉岡 洋子, 国立国語研究所教授 バンス ...
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