外国語を外国で学ぶ場合、特に初級においては学習者が文法事項や統語パターンを「頭に入れる」段階から始まるといえよう。中級に進むとこの学習姿勢にいくらか柔軟性が出てくるようだが、授業で習ったことを「覚える」そしてそれを「使う」という基本姿勢は変わらないようだ。本稿では、そのような背景の学生達が「言語のしくみ」を認識することによって、「考える力」を会得し、日本語力を伸ばす活性剤になるのではないのかと提案する。認知言語学の「分類」の理念を基に、漢字の「手」が5分類され熟語を形成するのをまず示し、大学教育で現在注目されている「問題設定型学習法」における「問題発見」が言語学習において「考える力」の出発地点ではなく、目的言語の「しくみ」(たとえば、熟語の成り立ち)の体系的な認識・理解こそ考える力の出発地点ではないかと主張する
この小論では、日本語方言区分の実際と基準について論じる。一般的に現代日本語は、東日本・西日本・九州・琉球という四大方言への区分がなされる。24他方でアクセントによる区分では、無型・一型・二型という理論...
本稿では、従来の日本語教科書におけるプロソディーの諸要素の表示方法を調査し、それらの問題点を踏まえて改良した新教材、「プロソディーグラフ」を提案する。これは、音声分析機器を用いて日本語話者の発話のF0...
国立国語研究所National Institute for Japanese Language and Linguisticsヒトの文処理のモデル化としてHaleによりサプライザルが提案されている。サ...
上級レベルの学習者は、自己の学習ストラテジーを構築している。それゆえ、授業中に間違えたところが概ね自己修正され、復習型テストが有効に機能している。しかし、漢字の読み仮名テストに限ると、中国人学習者の中...
本研究は日英語の代名詞の性質の違いが,日本人学習者の先行詞理解に与える影響を明らかにすることを目的とした実証研究である。数ある日英語の代名詞の性質の違いの中から,本研究ではtheyが指す先行詞の有生性...
英和辞典と比較すると,和英辞典の注目度はこれまで低く,進化もそれだけ遅れがちであった。その歴史的要因の一つとして,日本の英語教育が受信型であったことが挙げられる。そのような状況下では,和英辞典に対する...
あいさつは,毎日行われる行為として常に見られるものであるが,人間の会話の中核的な部分ではないため,あまり重要視されてこなかった。先行研究でもあいさつやあいさつ言葉に対して考察されてはいるが,未だ全面的...
本稿は日本人英語学習者の語用論的誤りについて考察したものである。文法や単語や熟語をいくら学んでも、実際の場面で英語が通じなかつたり、誤解されたりする例は非常に多い。ここでは相手の呼び名、お辞儀、敬語、...
首都大学東京首都大学東京国立国語研究所首都大学東京Tokyo Metropolitan UniversityTokyo Metropolitan UniversityThe National Inst...
本研究の目的は,現代日本語における基幹慣用句を選定することである。「基幹慣用句」とは,林(1971)が提唱した「基幹語彙」にのっとった概念で,調査された言語資料の中で,多方面にわたって高頻度で用いられ...
本研究では日本語学習者によくみられる「の」の過剰使用の要因のひとつとして、学習者の言語処理のストラテジーが関与しているかどうかを検討した。調査は上級学習者を対象に、「の」の過剰使用に関する即時的な文法...
本研究は、母語である日本語にはみられない第二言語の英語における特性に対して、日本人英語学習者がオンライン処理において敏感であるかどうか調査した。対象の言語現象は、主語動詞の数一致である。自己ペース読文...
[出版社版]本稿では、韓国語・中国語を母語とする日本語学習者の、文脈指示におけるソ系とア系との誤用を、母語からの転移という観点から考察する。すなわち、日本語のソ系とア系がカバーする範囲を、韓国語では그...
「JF日本語教育スタンダード」(以下、JFスタンダード)1)は、国際交流基金によって2010年より公開されている、日本語教育のコースデザイン、授業設計、評価を考えるための枠組みである。公開から8年を経...
本稿は、中上級者対象のCBI(Content-Based Instruction)の実践報告である。CBI とは言語習得と教科学習の融合を目指した教授法で、第二言語の習得を促すと同時に、批判的思考力の...
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