本論文は「CAI英語演習I」を履修した短大生のデータ・ディスク内にある「速読演習」と「穴埋め演習」の学習履歴を統計的に分析処理し、1)学習者の読みの速度(wpm=1分間当たりの読み取り語数)と内容理解との関係はどうであったか、2)穴埋めに要した時間、ヒント請求度数、正答率や「純粋正答率(得点)」の関係がどうであったかの2点につき考察したものである。その結果、「速読演習」の平均正答率は1年の演習を通じて着実な伸びが見られたが、wpmではあまり顕著な伸びは見られなかった。また、速読問題の正答率とwpmとの関係を相関表により分析した結果、演習初期段階ではゆっくり読むことが正答を導く一つの鍵であったが、次第にその関係が薄れていった。「穴埋め演習」の学習履歴の分析では、ヒント請求数と得点との関係が注目に値する。演習開始時には正の相関だったものが、演習の経過につれて負の相関に変わっていった。最初はヒント請求を駆使して空所の解答を探っていたものが、次第に事前の速読や読解演習で得た予備知識を使って文脈を正しく推理するようになっていく学習方略過程が見える。ヒント請求数の平均値は最初よりも最後の方がむしろ高くなっているので、ヒントに依存する学生と依存しない学生の差が次第にはっきりとして、後者が正答する確率が前者よりも高くなっていく傾向があると思われる。今後の教授・学習課題として、「速読演習」ではwpmで飽和状態にある学生をデータ・ディスクをこまめに読み取ることで見つけ出し、より負荷の高いwpmの設定を支援すると共に、意味単位にまでアイ・スパンを広げるよう指導する。「穴埋め演習」では圧迫感を与えない程度にヒント数、解答時間を制限して演習させることと、ヒントと時間の影響を考慮した「実質正答率」の導入...
近年、在留外国人数が大幅に増加し、日本語教育の必要性が大きく叫ばれるなか、十文字学園女子大学は2020年度に日本語教員養成課程を開設した。本稿は、本課程のなかでも特に日本語教育技術の養成に主眼をおいた...
本研究は、中学校数学の授業において、「答えさえ合えばよい」とする数学観を変えるためにオープンアプローチによる指導を提案すること、また、オープンアプローチによる授業展開のモデルを作成することが目的である...
近年、乳幼児の生活の中にデジタルメディアが急速に普及しており、かつ2020年から感染が拡がった新型コロナウイルス感染症により、低年齢の子どもたちも、幼児教育・保育の場面で、双方向デジタルメディアを利用...
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小学校では2020年度から新しい学習指導要領が施行される。新しい教科として外国語が加わるが,その評価の仕方について戸惑っている小学校教員は多いように思われる。そういった教員の一助となるよう,学習指導要...
本稿は、国語科におけるニュークリティシズムの受容を再評価し、国語科の授業論として必要不可欠な視点を明示し、その意味を考察するものである。考察を通し、ニュークリティシズムの受容から確立された読者とは、自...
加速していく国際化・高度情報化・少子高齢化社会の激流の中で,大学はついに「全入時代」に突入した。学生の多様化と歯止めのかからない低学力化という困難に対する有効な対策が模索されている今,城西大学の1年生...
経済的な問題のみならず,教育や労働においても「格差」をめぐる問題は,現代日本社会の大きなトピックとしてさまざまな視点から取り上げられている。しかし,諸外国と比較した上で,日本はどのような部分において,...
【はじめに】新人看護師のリアリティショックを和らげ,臨床現場への適応に役立つような基礎教育における演習プログラムのひとつとして,多重課題を盛り込んだシナリオによる演習プログラムを開発した。本研究では,...
2004 年より大学と臨床現場が協働して「看護基礎教育における実習のあり方検討会」を発足し,新人看 護師の職場適応を促すための実習について検討してきた。そこで明らかになった新卒看護師のリアリティ ショ...
日本の教育現場では外国にルーツを持つ児童生徒の教育が課題となっている。特に学習や学校生活を下支えするのがこれらの子どもたちの日本語指導である。よって、教職をめざす学生には、日本語教育に関する資質・能力...
経済社会でのIT 化が進むにつれて,IT 化を生産性向上に結びつけるためには,IT 設備だけを増加させればよいのではなく,組織や人材がIT 化に代表される新しい技術革新に対応したものでなくてはならない...
本研究は、長期的な不登校の状態にある児童に対して行なわれた取組を取り上げ、特別な支援教育に必要な概念構造を発展させることを目指して計画した事例研究である。特に本稿では、不登校における児童の変容と支援チ...
平成14年度から小学校・中学校で「総合的な学習の時間」が義務化され、学習領域の中に導入された。平成15年度からは高等学校においてもこの「総合的な学習の時間」は制度化された。「総合的な学習の時間」の授業...
岩手県は,日本の東北部に位置する行政単位で,以下のような概要を持った地域である。 (中略) 日本全体は森林率が高い。しかし,岩手県はさらに高い森林率を持っており,また,その海岸線は,700kmを超...
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