平成12年の「日本語教育のための教員養成について」への対応を巡り、国内における日本語教員養成は大きな転換を迫られている。本論では、この新たな教育内容を基に独自に作成した調査用紙を用いて、全国の教員養成課程を持つ大学を対象に、十分対応できる、もしくは対応できない項目を調べた。 その結果、マクロレベルでは言語や教育実習に関する側面は対応できているが、心理的及び異文化的側面は対応できていないことが確認された。また、クラスター分析を行い、対応度の傾向によって大学をグループ分けした結果、全体平均では値が高かった項目に関しても、大学群によっては対応できていないことが確認された。 これらへの対応策として、各大学の特長を活かした養成カリキュラムの策定や大学間の提携プログラムやVOD教材利用のネットワーキング構築に柔軟に取り組むための提案を行った。The Bunkacho (The Agency for Cultural Affairs) publicly announced the new syllabus for educating Japanese language teachers on the base of its new philosophy and directions in March 2000. The old syllabus is characterized by an overemphasis on language whereas the new one has the feature of balancing pedagogies, linguistics and culture. The increase in breadth of the new syll...
国際交流基金関西国際センターの「国内大学連携大学生訪日研修」では複数の国内大学の日本語教員養成課程履修生を対象に「日本語教育現場体験」を実施している。「現場体験」では履修 生が実際に教壇に立ち、研修参...
大学卒業段階で学校教育現場の要望に応える小学校理科授業実践力育成のための教育実践の基礎資料として,日本人学校の専任教員へ「理科に関する素養」,「大学で学びたかったこと」,「理科の教材研究・授業実践で苦...
日本語指導が必要な児童生徒が抱える教育的課題は多岐にわたるため、その対応には現場の教員の視点を取り入れることが必要であると考えられる。本研究では、小学校で日本語指導が必要な児童を担当する教員のビリーフ...
平成12年の「日本語教育のための教員養成について」への対応を巡り、国内における日本語教員養成は大きな転換を迫られている。本論では、この新たな教育内容を基に独自に作成した調査用紙を用いて、全国の教員養成...
I. 論文学習者の日本語学習動機、学習目的が多様化する中、現行の日本語学習体系は依然として集中的かつ長期的な学習が前提となっている。このような状況に対し、太田他(2018b)は、時間的に制約のあるなか...
岡山大学の全学日本語コースでは毎年カリキュラムの見直しを行ってきたが,受講生の 多様なニーズに対応するために大規模なカリキュラムの改編を行い,2013 年度前期から新 カリキュラムで授業を展開するこ...
本稿では, 全国大学国語教育学会誌『国語科教育』に掲載された1998年から2002年までの論文を中心として, 国語教育学の研究動向を把握し, 研究の展望を行った。研究動向の特徴としては, 1)国語教育...
東京都世田谷区と新潟県新発田市の公立小中学校では、構造改革特区認定による自治体独自の教科「日本語」が全児童生徒への必修科目となっている。一方、日本語教育では、非母語話者だけではなく、母語話者に対する関...
本稿は、「日本語教師養成プログラム」の2009年度の「日本語教育実習」において、受講学生が何を感じ、何を学んだかをまとめることにより、副専攻レベルでかつ日本人学生と留学生の混在する「日本語教育実習」の...
本研究では、高等学校における「対話型授業」の先行研究や実践の状況を明らかにし、現状の課題を明らかにした。そして、現在有効とされる、小学校・中学校における対話型授業の先行事例・研究の成果や、あるいは大学...
学習者は各自の環境と相互作用を行いながら学んでいるという事実があるのにも関わらず,教師は教室外での学習者と環境の相互作用についてはあまり注意を払ってこなかったことが指摘され(浜田2004b),研究が始...
本稿は,アンケート調査を通じて高等教育機関で学ぶ学習者の中級レベルに対する学習 ニーズを明らかにすることを目的とする。アンケート調査結果は4点にまとめられる。(1) 教科書の説明および内容:初級に比べ...
「何(内容)を,どうする(方法)ことができる」力を「国語学力」とすべきか。その力を明らかにすることが,『国語=曖昧』,『国語は先生の勝手で授業が進められている』という評価を打ち破る道である。指導者の立...
本研究は,教科内容構成の考え方に基づいて中学校の授業づくりのあり方を検討するとともに,それをふまえることで大学の教員養成プログラムの授業が具体的にどのように改善されるかを明らかにしようとしたものであ...
本研究は、「内省モデルに基づく実習プログラム」を取りあげ、教師の意思決定プロセスに着目し、どのような教師の成長の可能性が見られるのかを探った。授業中のプロトコルデータ、授業後、授業前のインタビューデー...
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日本語指導が必要な児童生徒が抱える教育的課題は多岐にわたるため、その対応には現場の教員の視点を取り入れることが必要であると考えられる。本研究では、小学校で日本語指導が必要な児童を担当する教員のビリーフ...
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I. 論文学習者の日本語学習動機、学習目的が多様化する中、現行の日本語学習体系は依然として集中的かつ長期的な学習が前提となっている。このような状況に対し、太田他(2018b)は、時間的に制約のあるなか...
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