アカマツ,スギ,ヒノキの1年生苗を5月16日から9月30日まで,相対日射量100,77,55,39,26,13%のもとで育て,被陰が上長生長,重量生長にあたえる影響をしらべた。被陰がつよくなるほど重量生長は低下するが,その理由についてRGR,NAR,LWRや,光合成生産の面からの検討をこころみた。被陰による重量生長の低下は,地上部より地下部でいちじるしいので,被陰区の苗はT/R率が高い。被陰によってRGRが低下するが,それは主としてNARの低下,すなわち光不足による光合成生産の低下によるものである。相対日射量13%の被陰区での光合成生産の日補償点は,対照区(裸地)の日射量で,アカマツ400,スギ350,ヒノキ330g cal・cm-2・day-1である。処理期間中に日補償点に達しなかった日が,アカマツで61,スギで51,ヒノキで47日間あったと推定される。To study the effects of shading on growth among the different tree species, 1-year-old Pinus densiflora, Cryptomeria japonica and Chamaecyparis obtusa seedlings were grown under the six different light conditions, 100, 77, 55, 39, 26, and 13% in relative radiation intensity, respectively, for the periods May 16 to September 30, 1962 and 1963. The growth in dry weig...
本研究の目的は,高密なスギ高齢人工林1林分を対象にデータ解析し,個体の胸高直径相対 成長率と相関の高い指標を抽出すること,抽出された指標を活用して主伐候補木の選定基準を一つ提案することである。Spea...
スギおよびアカマツ樹皮を形成層側から外側に向っていくつかの部分に分離し,樹皮中でのフラバノール類の蓄積ならびにその構造の変化について分折を行ない,次に示すような結果を得た。i)スギおよびアカマツ内樹皮...
エゾマツは,北海道の亜寒帯針葉樹林の主要構成樹種の一つであるが,天然更新が倒木上など特殊な立地でのみ行われ,しかも育苗及び人工造林に多大の困難を伴う。また第二次大戦中から続いた過伐のため資源の枯渇が危...
床替え時期と苗木の成長に関するデータを得ることを目的として,3月~5月にかけてスギ1年生苗の床替えを行い,その後の生存と成長,水分生理状態を調べた。4月10日と5月1日の床替えでは,3月中の床替えに比...
この報告は植栽後13年以上経過したスギ巣植林の生長についてしらべたものである。 1) 生存率については1本植と巣植の間に差は認められなかった。 2) 巣植木は一般に形状比が高く,とくに巣間隔がせま...
1.種子の重量と發芽の關係について從來の研究は100粒以上の重さを單位として用いているが眞に發芽に關係あるものは内容物が主なものであり,種子の重さと内容物の重さとは必ずしも比例しないし且母樹の年齡,生...
これまでの人工林施業では皆伐方式が一般的であったが,近年,経営目標に応じた多様な施業が求められ,複層林の造成が検討されるようになってきた。他方,針葉樹人工林の成長に関しては多くの研究が行われてきた。し...
イタジイの天然更新における被陰の影響について, 5種類の人工被陰枠で被陰処理し, 稚苗の形態的な変化を調べた。稚苗の生存率は被陰処理区間に差がなく, 播種粒数の約2/3が生存しているが, 相対照度10...
植栽後30年経過したスギ巣植林についてその成長が調べられた.巣間隔が広く,巣間に空間があるA,C区と巣間隔が狭く,すでに完全に巣間の空間がうっ閉されているB区とでは生存率,個体成長にかなりの違いが生じ...
閉鎖林冠下に生育するヒノキとサワラの後継樹を対象に,主に枝下高と樹冠半径に着目し,伏条更新を行わないヒノキは受光効率を高めるように,伏条更新を行うサワラは伏条更新の機会を高めるように樹形をデザインして...
この研究では,形成される木部の性質と林木の生長経過を関連させて検討することを目的にしている.そこで,生長が速いことで知られているクモトオシと生長が比較的遅いことで知られているヤブクグリを選び,その樹幹...
日本の最も主要な造林樹種であるスギに関しては,これまでにも多くの研究が行われてきた。しかし,環境条件に対するスギ造林木の反応などの生理特性に関しては,主に苗木を用いた実験によるものであって,個体サイズ...
九州大学宮崎演習林では,高冷地におけるスギ・ヒノキの育林技術と森林作業法に関する試験研究がおこなわれてきている.その1つとして26年生のスギ人工林に対し,1967年に列状間伐による二段林構成試験が始め...
22年生スギ林分の20個体について、樹冠下の幹の枝節解析を行うことにより、樹冠底高や樹冠長のほか、地上部各器官の重量、成長量、枯死・脱落量の経年変化を調べ、林冠の発達過程や器官成長様式の推移を議論した...
フラッシュを開始する前の2月20日, 3月2,12,22日の各日に, アカマツの1年生苗を最低温度を18℃に調整したガラス室へ搬入し, 5月21日に再び野外へ戻した。その後, これらの苗の頂端に形成さ...
本研究の目的は,高密なスギ高齢人工林1林分を対象にデータ解析し,個体の胸高直径相対 成長率と相関の高い指標を抽出すること,抽出された指標を活用して主伐候補木の選定基準を一つ提案することである。Spea...
スギおよびアカマツ樹皮を形成層側から外側に向っていくつかの部分に分離し,樹皮中でのフラバノール類の蓄積ならびにその構造の変化について分折を行ない,次に示すような結果を得た。i)スギおよびアカマツ内樹皮...
エゾマツは,北海道の亜寒帯針葉樹林の主要構成樹種の一つであるが,天然更新が倒木上など特殊な立地でのみ行われ,しかも育苗及び人工造林に多大の困難を伴う。また第二次大戦中から続いた過伐のため資源の枯渇が危...
床替え時期と苗木の成長に関するデータを得ることを目的として,3月~5月にかけてスギ1年生苗の床替えを行い,その後の生存と成長,水分生理状態を調べた。4月10日と5月1日の床替えでは,3月中の床替えに比...
この報告は植栽後13年以上経過したスギ巣植林の生長についてしらべたものである。 1) 生存率については1本植と巣植の間に差は認められなかった。 2) 巣植木は一般に形状比が高く,とくに巣間隔がせま...
1.種子の重量と發芽の關係について從來の研究は100粒以上の重さを單位として用いているが眞に發芽に關係あるものは内容物が主なものであり,種子の重さと内容物の重さとは必ずしも比例しないし且母樹の年齡,生...
これまでの人工林施業では皆伐方式が一般的であったが,近年,経営目標に応じた多様な施業が求められ,複層林の造成が検討されるようになってきた。他方,針葉樹人工林の成長に関しては多くの研究が行われてきた。し...
イタジイの天然更新における被陰の影響について, 5種類の人工被陰枠で被陰処理し, 稚苗の形態的な変化を調べた。稚苗の生存率は被陰処理区間に差がなく, 播種粒数の約2/3が生存しているが, 相対照度10...
植栽後30年経過したスギ巣植林についてその成長が調べられた.巣間隔が広く,巣間に空間があるA,C区と巣間隔が狭く,すでに完全に巣間の空間がうっ閉されているB区とでは生存率,個体成長にかなりの違いが生じ...
閉鎖林冠下に生育するヒノキとサワラの後継樹を対象に,主に枝下高と樹冠半径に着目し,伏条更新を行わないヒノキは受光効率を高めるように,伏条更新を行うサワラは伏条更新の機会を高めるように樹形をデザインして...
この研究では,形成される木部の性質と林木の生長経過を関連させて検討することを目的にしている.そこで,生長が速いことで知られているクモトオシと生長が比較的遅いことで知られているヤブクグリを選び,その樹幹...
日本の最も主要な造林樹種であるスギに関しては,これまでにも多くの研究が行われてきた。しかし,環境条件に対するスギ造林木の反応などの生理特性に関しては,主に苗木を用いた実験によるものであって,個体サイズ...
九州大学宮崎演習林では,高冷地におけるスギ・ヒノキの育林技術と森林作業法に関する試験研究がおこなわれてきている.その1つとして26年生のスギ人工林に対し,1967年に列状間伐による二段林構成試験が始め...
22年生スギ林分の20個体について、樹冠下の幹の枝節解析を行うことにより、樹冠底高や樹冠長のほか、地上部各器官の重量、成長量、枯死・脱落量の経年変化を調べ、林冠の発達過程や器官成長様式の推移を議論した...
フラッシュを開始する前の2月20日, 3月2,12,22日の各日に, アカマツの1年生苗を最低温度を18℃に調整したガラス室へ搬入し, 5月21日に再び野外へ戻した。その後, これらの苗の頂端に形成さ...
本研究の目的は,高密なスギ高齢人工林1林分を対象にデータ解析し,個体の胸高直径相対 成長率と相関の高い指標を抽出すること,抽出された指標を活用して主伐候補木の選定基準を一つ提案することである。Spea...
スギおよびアカマツ樹皮を形成層側から外側に向っていくつかの部分に分離し,樹皮中でのフラバノール類の蓄積ならびにその構造の変化について分折を行ない,次に示すような結果を得た。i)スギおよびアカマツ内樹皮...
エゾマツは,北海道の亜寒帯針葉樹林の主要構成樹種の一つであるが,天然更新が倒木上など特殊な立地でのみ行われ,しかも育苗及び人工造林に多大の困難を伴う。また第二次大戦中から続いた過伐のため資源の枯渇が危...