潰瘍性大腸炎(以下UC)の炎症粘膜には高頻度で大腸癌が発生すること(炎症性発癌)が知られている.本研究では, ヒト癌の発癌早期過程に重要な役割を果たしていると考えられているDNA二重鎖切断 ( DNA double strand break : 以下DSB)が, 1.UC粘膜で生じているかどうか,2.UC粘膜におけるDSBと炎症の活動性との関連, 3.UC1粘膜におけるDSBとUC罹患期間との関連,を検討した.ホルマリン全大腸炎型UC外科切除例104例 (UC群)の直腸またはS状結腸を対象とした. 正常対照は,炎症性腸疾患を合併しない大腸癌外科切除例50例(非IBD群)の直腸またはS状結腸の非腫瘍粘膜とした.UC群,非IBD群の代表切片パラフィンブロックから3μm厚連続切片2枚を作成し,HE染色とDSBのマーカーであるγH2AXに対する免疫染色を行った.UCの炎症時相は,寛解期,慢性活動期,活動期に分類した. γH2AXの発現状態は,検索切片内の総陰窩数に対するγH2AXI陽性隠窩の割合、(γH2AX crypt index :以下γH2AX-CI) として評価した.1.UC群は非IBDに比べγH2AX-CIが有意に高値であった(中央値で11.0% vs.0%, P<0.001).2.UCの炎症時相別のγH2AX-CIは,寛解期:中央値4.4%,慢性活動期:中央値13.7%,活動期:中央値15.3%であり,寛解期と活動期との間には有意差があった(P<0.001).3.炎症時相別にみたγH2AX-CIとUC罹患年数との間には有意な相関はなかった.これらのことから,UC粘膜では正常大腸粘膜に比べ有意に高頻度にDSBが生じており,更にDSBの頻度は炎症の活動性と関連していたことから...
publisher学位の種類:医学 学位授与年月日:1996/3/25 指導:手塚, 正 教授(Director: Prof. Tezuka, Tadashi ) 報告番号:甲第345号 学内...
【目的】なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」への取り組みについて報告した。【方法】過去1年間の転倒歴あるいは強い転倒不安がある地域在住の65歳以上の高齢者で比較的体力のある人を対象としたチャキチャキコ...
近年日本においては, 肥満者や非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)罹患者が増加している. NAFLDの一部は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を経て肝硬変や肝癌を発症する可能性が報告されている. ...
学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 甲第4104号. 学位記番号: 新大院博(医)甲第671号. 学位授与年月日: 平成28年3月23日潰瘍性大腸炎(以下UC)の炎症粘膜には高頻度で大腸癌が発生...
乳腺原発の純型粘液癌は他の乳癌に比べ予後良好な癌とされている.これまで同癌の細胞増殖能が他の乳癌に比べて低いことがその良好な予後を規定する因子とされてきたが,近年のムチンコア蛋白の研究の進歩により,M...
本研究ではブタ卵管上皮細胞の無血清培養法を検討し,この培養法によってブタの卵管上皮細胞から産生されるタンパク質の解析と培養上清中の高分子画分の細胞増殖活性を探索した. 未成熟のブタの卵管をEDTAとコ...
【緒言】近年, 本邦における潰瘍性大腸炎の患者数は増加傾向である. それに伴い潰瘍性大腸炎の長期経過例も増加し, 潰瘍性大腸炎の慢性炎症粘膜を発生母地とする大腸癌, およびその前癌病変と考えられるdy...
【背景と目的】 放射線誘発マウス胸腺リンパ腫のゲノム解析から, Bcl11bは単離されたがん抑制遺伝子である. T-ALLにおいてBcl11bはハプロ不全ながん抑制遺伝子として働くことが示されている....
がん(悪性新生物)は1980年代以降わが国最大の死因であり,現在でも年間死亡数が増加傾向にある.厚生労働省の人口動態統計によれば,2012年の我が国の死亡数は約126万人であったが,うち3割近くの約3...
グリオーマ細胞(GC)の遊走が血管内皮細胞(EC)の存在によってどのような影響を受けるのかを知る目的で,両細胞株を共培養し,GCの動態をリアルタイムで長時間観察した.まずGC株(ラットC6)にGFP-...
食道扇平上皮癌は異形成 (dysplasia) と呼ばれる異型扇平上皮を前癌病変とし, それが上皮内癌 (carcinoma in situ: CIS) を経て浸潤癌に進行すると考えられている. Dy...
【背景】脳梗塞後の回復期において, 機能回復を促進させる治療法の確立が望まれているが, 未だ臨床応用はなされていない. 血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth fac...
【背景と目的】生体吸収性材料を用いた心血管グラフトはグラフトの吸収とともに自己組織によって置換されるため, 既存の非吸収性グラフトで見られる不具合 (血栓閉塞, 感染, 成長能の欠如) を克服できる可...
学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 甲第4109号. 学位記番号: 新大院博(医)甲第676号. 学位授与年月日: 平成28年3月23日血液透析患者のQuality of life (QOL) ...
ネフローゼ症候群の実験モデルであるPuromycin aminonucleoside(PAN)腎症を用い,植物性アルカロイド製剤であるセファランチンの蛋白尿抑制効果と,ネフローゼ症候群の代表的な治療薬...
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