食道扇平上皮癌は異形成 (dysplasia) と呼ばれる異型扇平上皮を前癌病変とし, それが上皮内癌 (carcinoma in situ: CIS) を経て浸潤癌に進行すると考えられている. Dysplasiaは軽(low-grade dysplasia: LGD) と高度 (high-grade dysplasia: HGD) に大別されるが, そのいずれが, 食道扇平上皮の発癌早期段階かは明らかではない. このことを明らかにするため, 本研究では, 食道扁平上皮癌で高頻度にみられるp53遺伝子異常に着目し, 扁平上皮癌とそれに併存する上皮内腫瘍 (LGD, HGD, CIS) のp53遺伝子変異および同蛋白過剰発現を検討した. 内視鏡的摘除ホルマリン固定食道扇平上皮癌10例 (粘膜固有層浸潤癌: M癌4例, 粘膜下層浸潤癌: SM癌6例) を対象とし, LGD, HGD, CIS, M癌部, SM癌群別にp53免疫染色を評価し, それぞれの領域からマイクロダイセクションによりDNAを抽出し, p53遺伝子のエクソン5~8をPCRで増幅し, シークエンス解析により同遺伝子変異を検索した. p53遺伝子変異はLGDの83.3%, HGDの50.0%, CISの71.4%, 浸潤癌部の50.0-75.0%に認められた. LGDとHGDでは, 1例を除き, 同一病変内に併存するCISおよび浸潤癌部と変異コドンが共通するか, もしくは両者とも wild-type であった. これらのことから,p53遺伝子変異の観点からみた限りは, LGDおよびHGDは同一病変内のCISや浸潤癌部と組織発生学的連続性があることが推定された. 同一病変内のCISと浸潤癌部では遺伝子変異は単一の変異...
【目的】私たちはラット抗糸球体基底膜抗体腎炎モデルにおいて, SM22_αが障害された糸球体上皮細胞に発現することを見出した. 本研究では, 上皮細胞障害と尿細管間質障害を併発する巣状糸球体硬化症モデ...
本研究は,全きょうだい交配によって近交世代を進めた場合の日本ウズラのエステラーゼDアイソザイムの表現型頻度と遺伝子頻度の変化について検討した. 材料は当研究室で無作為交配によって維持した閉鎖集団から作...
雄ラット20匹を4群に分け,1群は対照群とし,実験群に0.1, 0.5, 2.5 μg/kgの1 α-OH-D3を30日間連続経口投与した.上顎切歯を材料とし,ビタミンD3の象牙質形成に及ぼす影響,特...
【背景】閉塞性動脈硬化症や心筋梗塞などの慢性臓器虚血に対して自己骨髄細胞移植(BMI)等による血管新生治療が試みられ一定の効果が示されているが,重症下肢虚血患者に対する効果は不十分である.我々は治療効...
組織傷害によって放出される内因性物質は, いわゆる”デンジャーシグナル”として炎症を引き起こすことが知られるようになり, 近年, その種類や炎症発症機序が少しずつ明らかになってきた. 一方, 最近我々...
静脈血栓塞栓症(肺血栓塞増加栓症ならびに深部静脈血栓症)は,その症例数の増加に伴い,外科手術の周術期に発生する重大な合併症として広く認識されるようになった.また,1865年にTrousseauらが悪性...
本研究は近交による発生前期での胚死亡の原因に関する情報を得るために,代謝拮抗物質であるアクチノマイシンDが日本ウズラの近交群と無作為交配群における初期胚に及ぼす影響について検討した.実験に使用した日本...
本研究は近交による発生前期での胚死亡の原因に関する情報を得るために,代謝拮抗物質であるアクチノマイシンDが日本ウズラの近交群と無作為交配群における初期胚に及ぼす影響について検討した.実験に使用した日本...
原発性側索硬化症 (primary lateral sclerosis: PLS) は, 上位運動ニューロンを選択的に侵す運動ニューロン病と考えられていたが, 近年, 本症はしばしばユビキチン陽性神経...
【序文】プログラニュリン(PGRN)は神経栄養活性を有する成長因子である. PGRN遺伝子変異は, 核蛋白TAR DNA結合蛋白-43(TDP-43)が神経細胞内に蓄積する前頭側頭型変性症を引き起こす...
【はじめに】 大腸癌治療として腹腔鏡下手術が適しているか否かの判断としての短期成績を検討するため, 導入後100例における開腹移行要図と術後合併症を検討した. 【対象と方法】1998年に第1例日を行な...
超音波内視鏡下吸引法(EUS-FNA)は消化器疾患の精密診断法として近年急速に普及してきた. 本邦では2010年4月の保険収載を機に, それまで検体採取が困難であった病変に対する術前診断が可能となり,...
【背景と目的】 放射線誘発マウス胸腺リンパ腫のゲノム解析から, Bcl11bは単離されたがん抑制遺伝子である. T-ALLにおいてBcl11bはハプロ不全ながん抑制遺伝子として働くことが示されている....
本研究は,全きょうだい交配によって近交世代を進めた場合の日本ウズラのエステラーゼDアイソザイムの表現型頻度と遺伝子頻度の変化について検討した. 材料は当研究室で無作為交配によって維持した閉鎖集団から作...
【背景】脳梗塞後の回復期において, 機能回復を促進させる治療法の確立が望まれているが, 未だ臨床応用はなされていない. 血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth fac...
【目的】私たちはラット抗糸球体基底膜抗体腎炎モデルにおいて, SM22_αが障害された糸球体上皮細胞に発現することを見出した. 本研究では, 上皮細胞障害と尿細管間質障害を併発する巣状糸球体硬化症モデ...
本研究は,全きょうだい交配によって近交世代を進めた場合の日本ウズラのエステラーゼDアイソザイムの表現型頻度と遺伝子頻度の変化について検討した. 材料は当研究室で無作為交配によって維持した閉鎖集団から作...
雄ラット20匹を4群に分け,1群は対照群とし,実験群に0.1, 0.5, 2.5 μg/kgの1 α-OH-D3を30日間連続経口投与した.上顎切歯を材料とし,ビタミンD3の象牙質形成に及ぼす影響,特...
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