本稿は、ヴェーバーにおける政治の問題を、かれのヴァイマル・デモクラシーとのかかわりあい方の特有さから解明しようとしたものである。まず、ヴェーバーの政治論文、とくに『新秩序ドイツにおける議会と政府』を分析し、ヴェーバーの政治的主張がドイツにおける議会主義体制の樹立にあった点を指摘した。ついで、主としてモムゼンの研究によりながら、ヴァイマル憲法起草会議でのヴェーバーの発言から、かれが一方で従来の主張=議会主義論を再説しながら、他方で議会に対抗する人民投票的大統領制を要求した事実を明らかにした。こういう事実に示されるヴェーバー政治思想の展開を、わたくしは大衆民主主義論的認識を含むかれの政治社会学と、かれ自身の自由主義的価値理念の相剋から理解しようと試み、そこにヴェーバー政治思想の一つの問題性があると考えた。Der Verfasser hat versucht, das politische Denken Max Webers dadurch zu deuten, daß er die spezielle Haltung Webers zur Weimarer Demokratie überprüft. Zunächst analysierte er Webersche politische Schriften, insbesondere dessen Aufsatz "Parlament und Regierung im neugeordneten Deutschland" und zog die Tatsache aus, daß Weber die Parlamentarisierung in Deutschland fest behauptete. Dann schlug e...
個人情報保護のため削除部分ありドイツ史において一九世紀初頭は身分制社会から近代社会・近代国家への転換期に当たっている。プロイセンにおいてはこの時期にシュタイン・ハルデンベルクの改革が行われ、身分制社会...
本稿は、ヴィルヘルム・ディルタイ『体験と創作』の導入部をなす論考の全訳である。ディルタイは周囲の進めに従い、これまで独立して発表したドイツの作家に関する幾篇かの論考を右の表題の下に一冊の書物にまとめる...
所属は追加(74巻2号p.298)による近年の近世ドイツ国制史研究において顕著な動向のひとつとして、連邦的体制としての帝国(神聖ローマ帝国) 国制の重視、を指摘することができる。本稿の取り扱う帝国クラ...
個人情報保護のため削除部分あり長らく等閑に付されてきた一六世紀後半以後の神聖ローマ帝国の政治的体制を、近年の研究は、中心としての帝国議会の機能によって多様性に富む帝国国制の構造に一体性がもたらされた体...
個人情報保護のため削除部分あり中世、プロイセン地方に支配権を確立したドイツ騎士修道会の原住プロイセン人に対する支配は、強圧的かつ一方的な性格のものであったという歴史像が、我国では中心的な位置を占めてき...
個人情報保護のため削除部分あり最近、一八世紀以前の「古き手工業」に関しては、それが単なる経済活動ではなく、包括的で多面的な生活文化を形成していたという点が強調されるようになってきた。しかし、多面性の具...
個人情報保護のため削除部分ありドイツにおいては第二帝政期に、急速な工業化によって、労働者層の住環境が社会問題として認識された。この問題に対して、一方で住宅を建設し性状を改善する方法が採られた。これはや...
個人情報保護のため削除部分あり近年の一九世紀ドイツ「自由主義」研究は、一九七五年にだされたL・ガルの説を中心に展開している。ガルによれば、「無階級市民社会」という理想社会像をもつ、一九世紀前半の「初期...
個人情報保護のため削除部分ありフーゴ・プロイス(一八六〇―一九二五) は、第一次世界大戦の前後を通じてプロイセン行政改革に関する諸論考を発表しているが、これは彼の都市政治家としての経験を踏まえたもので...
個人情報保護のため削除部分あり御水尾天皇皇子堯恕法親王は江戸初期、天台宗の名門、京都東山の妙法院門跡として四十年近くその地位にあり、覇気に富み、宗門教義に精通し、当時皇族公家の中でも稀にみる深い教養と...
個人情報保護のため削除部分あり「はじめにナポレオンありき」というニッパーダイのテーゼは、近年漸く修正を受けつつある。例えば、フィーアハウスは、七〇年代の諸研究によれば当時ライン連邦に属した西南ドイツ諸...
個人情報保護のため削除部分ありヨーロッパ中世都市研究において自治の形成・発展に関する議論は盛況であるが、自治の制度的変化や権力関係が論じられることはあっても自治を支えたイデオロギー的背景や市民意識が問...
個人情報保護のため削除部分ありクレイステネス改革とは如何なるものであったのだろうか。それは、通例、アテナイに民主政治を確立したものと見倣されている。しかし、それが何故に民主政治を確立する事になったのか...
個人情報保護のため削除部分あり一九世紀ドイツの都市では人口増大にともない住宅間題が顕在化し、市民層がそれに対処するため改革にのりだす。筆者は、前稿において一九世紀中葉の住宅改革運動の特徴として、市民と...
個人情報保護のため削除部分あり一九一八年革命を経て「ユンカーの保護」=「穀物の保護」という形をとった農業政策が崩れさった後、農業政策はどのような方向に進み、農業者はどのような状況下にあったのだろうか。...
個人情報保護のため削除部分ありドイツ史において一九世紀初頭は身分制社会から近代社会・近代国家への転換期に当たっている。プロイセンにおいてはこの時期にシュタイン・ハルデンベルクの改革が行われ、身分制社会...
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