中江兆民は1870 年代以降『一年有半』公刊まで,民権論を一貫して堅持した。他方,この時期に中江が対外関係論において「小国主義」から亜細亜雄張の国権拡張論へと「転換」を遂げたのも,紛れのない事実である。民権論における思想的連続性とこの「転換」とはいかにして整合するのか。また「転換」の思想的根拠は何か。本稿ではこのことを,論説「論外交」から『三酔人経綸問答』や『国会論』を経て論説「難儀なる国是」に至るまでの中江兆民の思想に即して考察し,結論的に,1)「小国主義」は「道義」の存在など条件付きで成り立つものであり,それが崩れた段階で顕在的な国権拡張論へと「転換」したこと,2)「転換」の思想的根拠は,自由民権論の基礎をなす近代思想の原理—各個人の自然権と自然法の支配—のダブル・スタンダード(「文明と野蛮」図式)のトータルな受容(それゆえ民権論は失われない)とスペンサー社会進化論影響下での変質にあったこと,などを主張した
本稿の目的は、イタリア人日本語学習者の中間言語の音声的・音韻論的特徴を分析し記 述することである。分析の際、日本語ピッチアクセントの知覚と生成という二つのパラメ ーターを手掛かりとし、2 種類の横断的...
本論文旨在分析日本外交官重光葵(1887-1957)於1920年代在華期間前後的中國認識與對華交涉方針的轉變歷程。本文首先討論1920年代「新外交」的國際體制與中國民族主義勢力互動下之東亞格局,以及日...
本研究では,2006年(平成18)年7月5日に群馬県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された,中之条町赤岩地区を対象地域とし,現在の町並み保存の取り組みや住民の意識を明らかにすることを目的と...
現在、木村茶道美術館では蒔絵師中山胡民(一八七〇没)作の盃を所蔵する。盃には寿の文字が蒔絵され溝口直諒(一七九九│一八五八)の六十賀祝の品として作られた。調査から寿の文字は、直諒の学書の師である平林淳...
本報告は,新治村(現在のみなかみ町)における農村観光の拠点である「たくみの里」の現状を実証的に明らかにし,「たくみの里」が地域観光に果たす役割と課題について検討することを目的とした。「たくみの里」の来...
2006年8月1日誤字訂正版明治初期、外交官として日本の近代化に大きく貢献した青木周蔵は、少年期中津で勉学に励んだ期間があった。しかしながら、この中津に滞在していた周蔵の四年間の行動については、従来手...
日本の国語教科書に採用されている「三年峠(三年とうげ)」は、韓国(朝鮮)理解の教材として位置づけられていることは、広く知られている。本稿は、この「三年峠」が日本の植民地時代に朝鮮総督府編纂の朝鮮語教科...
本稿の主目的は、文久期前半における「皇政回復」という概念の実態を解明することにあり、島津久光の率兵上京に至る薩摩藩の動向を明らかにしつつ、封建諸侯、朝廷および西国志士の具体的な建白等の政見を検証するこ...
専修念仏に対する糾弾の嚆矢たる「興福寺奏状」について、これまでの定説を覆し、停止要請がなされたのは専修念仏それ自体ではなく、専修念仏者の逸脱行為であったとする研究が登場した。専修念仏停止の院宣・宣旨は...
本稿は,戦後直後の丸山眞男のナショナリズム観--および市民社会論--を考察するものである。結論は以下の通り。第1に,丸山のナショナリズム観は,各民族に,平等に独立と自由を尊重しあう権利を承認する「純粋...
2019年度地域連携活動報告会 発表資料. 開催日時 : 2019年11月22日(金) 13:30~ 会場 : 水田三喜男記念館講堂 (18p.).勝浦ゼミナー
松本亀次郎は約80年の生涯のうち35年余りを中国人留学生教育に捧げた。日本の公立小学校の平凡な教師であった松本が、なぜ37歳で中国人留学生の日本語教育と深くかかわりを持つようになったのか。その転機は嘉...
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