日本語の文法に関する知識などのいわゆる言語事項の指導は、従来の学校教育の中 では、理念はともかくその実態においては、表現・理解のレベルから孤立してコラム 的に扱われることが多かった。本稿では、主として談話分析の観点から、文法などの 言語事項を本来的に理解・表現行為と密接に結びついたものととらえた。特にテクス ト(国語科教材)の理解においてどのような言語的・文法的項目に注目すべきかを明 らかにし、それらを池上(1982)・永野(1986a)等にならい文のつながり・文のま とまり・全体的構造の3つのレベルに分けて提示した
中国語を母語とする大学院生が学術論文を読むときの読解過程を、読みながら理解した内容を母語で話してもらう方法で調査した。その結果、語の認識や文の構造を正しく把握し、語の辞書的な意味を正しく理解しても、当...
音韻論的型の体系記述研究を目的とする読み上げ式調査による音調の結果と、実際の談話における音調は必ずしも同じではない。東京語と同じ体系をもつ静岡県清水市方言の名詞のアクセントについて、読み上げ式と談話に...
これまで行われた引用表現に関する言語学的研究から、まず、引用標識「と」、「と」による引用表現、引用句とオノマトペ表現、直接話法と間接話法の4項目に焦点をあてて統語的研究を概観する。そののち、談話分析的...
現在日本語教育からもコミュニケーション能力の育成に目が向けられ始めている。特に論理的な文章を書くことが主眼とされている。そして, 正確, 的確な, 適切な文章を書くことが目標とされている。しかし, も...
平成18~20年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書本研究では、日本語と英語の地図課題対話コーパスに基づき、対話的談話における名詞句の分布と選択についてセンタリング理論を用いて分析し、談...
短期の交換留学生の増加や留学生の留学目的の多様化にともない,長期学習を前提とした従来の日本語学習シラバスは,学習者のニーズに必ずしも合わなくなってきている。その問題は現行の文法シラバスにおいて顕著であ...
本研究は学習者の文法説明の理解過程、特にテ形節の用法を分類して提示するリスト型説明の理解過程を、発話プロトコル分析により探ったものである。分析の結果、様々な理解過程が見られたが、なかでも説明や例文を分...
論説 / Article日本語の自然発話において名詞句が連続して生起するパターンは普通に観察される現象である。本稿では、日本語の照応表現のタイプとして、裸名詞句、指示形容詞句、指示代名詞、ゼロ代名詞を...
本稿では「日中対照コーパス」の原文が中国語である文学作品から仮定条件を表す代表的な“如果”構文をピックアップし,日本語との構文形式の比較を行うことによって,両言語の共通点と相違点を見極めた。本稿ではデ...
日本語と英語の物語文を互いに翻訳した際、翻訳版では原文とは異なる表現形式や構文が多く見られる。これを認知言語学(cognitive linguistics)の観点から見ると、物語文中の事態を認識し、言...
本研究の目的は,「推論発問の要素を取り入れた発問」を用いた指導が,言語の持つニュアンスに対する理解が生徒に深まるかどうかを検証することである。「推論発問の要素を取り入れた発問」により,生徒は対話場面を...
本研究では日本語学習者の論理的文章の問題を探るため、中級中国語母語話者(CN)の意見文の論理展開を日本語母語話者(JP)の意見文と比較し、特徴を探った。その結果、CNの原因・理由節の使用数はJPと殆ど...
神奈川県茅ヶ崎市 中国大陸から漢字・漢文が日本に渡来してきたことは、わが言語・文学・思想などにはかりしれないほどの影響を与えた。西欧文化の洗礼を受ける以前のわが国の精神生活・社会生活を考えるうえに漢籍...
文章論の中心課題は、「究極において文章の構造の解明を目的とする」(永野1986: 79)ことであるが、文章構造は、書き手の文章展開のしかたを把握するのに有効である。さらには、文章構造の違いを明らかにす...
В статье рассматривается динамическое взаимодействие между лингвистической семантикой и практическим...
中国語を母語とする大学院生が学術論文を読むときの読解過程を、読みながら理解した内容を母語で話してもらう方法で調査した。その結果、語の認識や文の構造を正しく把握し、語の辞書的な意味を正しく理解しても、当...
音韻論的型の体系記述研究を目的とする読み上げ式調査による音調の結果と、実際の談話における音調は必ずしも同じではない。東京語と同じ体系をもつ静岡県清水市方言の名詞のアクセントについて、読み上げ式と談話に...
これまで行われた引用表現に関する言語学的研究から、まず、引用標識「と」、「と」による引用表現、引用句とオノマトペ表現、直接話法と間接話法の4項目に焦点をあてて統語的研究を概観する。そののち、談話分析的...
現在日本語教育からもコミュニケーション能力の育成に目が向けられ始めている。特に論理的な文章を書くことが主眼とされている。そして, 正確, 的確な, 適切な文章を書くことが目標とされている。しかし, も...
平成18~20年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書本研究では、日本語と英語の地図課題対話コーパスに基づき、対話的談話における名詞句の分布と選択についてセンタリング理論を用いて分析し、談...
短期の交換留学生の増加や留学生の留学目的の多様化にともない,長期学習を前提とした従来の日本語学習シラバスは,学習者のニーズに必ずしも合わなくなってきている。その問題は現行の文法シラバスにおいて顕著であ...
本研究は学習者の文法説明の理解過程、特にテ形節の用法を分類して提示するリスト型説明の理解過程を、発話プロトコル分析により探ったものである。分析の結果、様々な理解過程が見られたが、なかでも説明や例文を分...
論説 / Article日本語の自然発話において名詞句が連続して生起するパターンは普通に観察される現象である。本稿では、日本語の照応表現のタイプとして、裸名詞句、指示形容詞句、指示代名詞、ゼロ代名詞を...
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中国語を母語とする大学院生が学術論文を読むときの読解過程を、読みながら理解した内容を母語で話してもらう方法で調査した。その結果、語の認識や文の構造を正しく把握し、語の辞書的な意味を正しく理解しても、当...
音韻論的型の体系記述研究を目的とする読み上げ式調査による音調の結果と、実際の談話における音調は必ずしも同じではない。東京語と同じ体系をもつ静岡県清水市方言の名詞のアクセントについて、読み上げ式と談話に...
これまで行われた引用表現に関する言語学的研究から、まず、引用標識「と」、「と」による引用表現、引用句とオノマトペ表現、直接話法と間接話法の4項目に焦点をあてて統語的研究を概観する。そののち、談話分析的...