Development of Consumer Education Syllabus Practice in Teacher Training Curriculum

2008年に小学校中学校、2009年には高等学校の学習指導要領が告示され、家庭科においては、消費生活に関わる学習内容と衣食住生活に関わる学習内容とを関連付ける文言が加えられた。これを受けて、消費者教育は学校教育の現場において、さらに幅広く展開される必要があると考えられる。しかし、教員養成系学部における消費者教育の実践はいまだに不十分である。 そこで、本研究では、教員養成系学部における消費者教育のシラバスを提案した。学生を「学ぶ側」と「教える側」の視点、それぞれの講義の目標を明らかにしたうえで、講義内容を編成した。講義内で授業実践例の紹介、模擬授業の実践を通して実践的指導力を養う講義内容として。さらに、消費者教育に対する関心を高めるために、講義内における既存の消費者教育教材の活用を提案した。 今後は、提案したシラバスの効果を検証すること、及び現在試運転中の消費者教育教材データベースの完成度を高め、一層の充実を図ることが課題である