本論文は、母語習得論と第二言語習得論においてどのように音声学的関係性が重要であるのかを提唱している。前者の母語話者がどのようにして言語を習得するのかという理論と、後者の非母語話者がどのようにして言語を学習するのかという理論とは全く異質なものと考えられる傾向がある。特に英語教育学では第二言語習得論や外国語習得論と英語教授法との結び付きを重視している。しかしながら、母語話者の習得する言語と非母語話者の学習する言語が全く別のものとして扱ってはならないはずである。その理由の1つに挙げられるのは、母語習得論と第二言語習得論には相違点だけではなく、類似点も存在しているためである。よって、母語話者が使っている言語を学習対象として、非母語話者はその習得を目標とするのが妥当であると考えられる。この母語習得論を基にした第二言語習得論という枠組みから、日本人が英語を学ぶ際に注目しなくてはならない点は何であるのかを提唱する
中国語を母語とする大学院生が学術論文を読むときの読解過程を、読みながら理解した内容を母語で話してもらう方法で調査した。その結果、語の認識や文の構造を正しく把握し、語の辞書的な意味を正しく理解しても、当...
本稿では、読みにおける日本語学習者の長音と短音の産出能力について、初級段階での指導の効果を探るために実験を行った。英語を母語とする初級学習者19名を、音声指導を行う群と行わない群の2つに分け、1か月ご...
本稿では, まず言調聴覚論の原理について簡単に触れ, 次に言調聴覚論に基づく発音指導法の特徴を従来の方法論と比較するとともに, 実際の指導例をあげ考察していきたい。言調聴覚論(Systeme Verb...
言語獲得理論に関する生得論的立場のChomskyによる経験論的立場のSkinner批判(Chomsky、1959)以降、言語獲得が人間特有な心的構造によって達成されるという認識が一般化している(照井・...
本研究では韓国人学習者が日本語の語彙を習得する際に、母語の影響が生じているのか否か、生じるとするとどのような学習レベルで生じるのかについて実証的な調査を行った。日本語の5つの基本動詞を取り上げ、韓国人...
スペイン語を母語とする初級学習者6名と中級学習者4名を対象に、2回のプロソディー指導を実施し、日本語レベルの差異および母語による習得の特徴を分析し記述する。学習目標は、聞き手にとってわかりやすく聞きや...
本研究では、中学校・高等学校における英語教育において、学習者がいつ、どのような過程で自律学習に目覚め、学習成功者(Successful Foreign Language Learners: SFLL)...
日本語学習の初級段階で導入する文型のうち,どの文型が習得しやすく,どの文型が習得しにくいかについて,初級クラスの文法宿題・小テスト,作文,OPI会話を資料にして調査した。その結果,各項目の文法的意味理...
埼玉県越谷市実践報告日本語話者に対し、母語である日本語との比較をしながら実施した英語の発音指導について報告する。日本で生まれ育った学習者の場合、日本語の音声知識なり発音の習慣が英語の発音を習得する上で...
上級レベルの学習者は、自己の学習ストラテジーを構築している。それゆえ、授業中に間違えたところが概ね自己修正され、復習型テストが有効に機能している。しかし、漢字の読み仮名テストに限ると、中国人学習者の中...
本研究では、入門期の日本語学習者を対象に、4ヶ月に渡って単語クイズを実施し、得点の分析を行った。クイズは、主として、絵や英語単語を見てそれに対応する日本語を筆記再生する形式であり、新出単語クイズと既習...
本研究は日英語の代名詞の性質の違いが,日本人学習者の先行詞理解に与える影響を明らかにすることを目的とした実証研究である。数ある日英語の代名詞の性質の違いの中から,本研究ではtheyが指す先行詞の有生性...
学習者は各自の環境と相互作用を行いながら学んでいるという事実があるのにも関わらず,教師は教室外での学習者と環境の相互作用についてはあまり注意を払ってこなかったことが指摘され(浜田2004b),研究が始...
一部の例外(帰国生など)は別にして平均的な大学生の聞き取り能力はいつまで経っても一向に向上していない気がする。原因は入試での扱いが軽いために真剣に取り組まないということがある。更には、聞き取りの役割に...
人称代名詞「私」は男女を問わず使用でき、書き言葉、話し言葉の双方でも使うことのできる汎用性の高い単語である。この汎用性の高さから成人の男性学習者は「私」を多用し、男性の日本語母語話者が「僕」もしくは「...
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