本研究では,日本とフィンランドの小中学生の対人葛藤解決方略に関するQOL(Quality of Life)の比較を行い,日本の小中学生の特徴を明らかにすることを目的とした。日本の小中学生501名,フィンランドの小中学生185名の参加協力を得て質問紙調査を実施した。はじめに,対人葛藤解決方略をもとに児童生徒を類型化し,「他者変化志向群」「自己変化志向群」「対話重視群」の3つの対人葛藤解決のスタイルを抽出した。つぎに,各葛藤解決スタイルが国や学年とどのように関連しているかを検討した。続いて,国別学年別に葛藤解決スタイルとQOLとの関連を検討した。その結果,両国の小中学生の葛藤解決方略は,児童期には目立たない違いが,青年期前期を境に日本の自己変化志向,フィンランドの他者変化志向として顕著になることが示された。葛藤解決スタイルとQOLとの関連について,対話を重視した葛藤解決が高いQOLと関連している点は両国に共通していたが,日本の小中学生は,フィンランドの小中学生と比して,クラスメイトとの葛藤解決のあり様がより多領域のQOLと関連することが明らかとなった。これらについて,両国の対人志向性の違いには,学校における児童生徒同士の関係のみならず,学校生活において,相互協調性を重視する日本の教育と相互独立性を重視するフィンランドの教育の違いも影響していることが考えられた。また,葛藤解決スタイルとQOLとの関連から,日本の小中学生の学校生活におけるクラスメイトとの良好な関係の重要性が改めて確認された。このことは他者を準拠として自分の行動を決めることが多い日本の小中学生が学校生活や友人関係を巡って悩みを抱えやすい状況にあることを示唆していると言えよう
介護保険制度の改正により高齢者に対し介護予防に重点を置くことになった。高齢者が要介護状態にならないように介護予防システムを構築し介護予防活動を推進していかなければならない。2006年度から3年間にわた...
〈目的〉本研究は,看護系大学を卒業した1年目の看護師が病院で実際に必要と認識している臨床看護実 践能力とは何かを新卒看護師の視点から概念化し,看護学士課程における臨床看護実践能力の育成について 示唆を...
本研究は、長期的な不登校の状態にある児童に対して行なわれた取組を取り上げ、特別な支援教育に必要な概念構造を発展させることを目指して計画した事例研究である。特に本稿では、不登校における児童の変容と支援チ...
経済社会でのIT 化が進むにつれて,IT 化を生産性向上に結びつけるためには,IT 設備だけを増加させればよいのではなく,組織や人材がIT 化に代表される新しい技術革新に対応したものでなくてはならない...
COVID-19の影響下で保育者がどのようなことに困り、それが危機管理上どのような意味をもつのか明らかにする目的で、愛知県、神奈川県、岐阜県、広島県にある、7ヶ所の保育施設に勤務する保育者に「新型コロ...
日本語では,数量詞の接続構造において,数量詞が遊離した構造が無標とされる。加えて,数量詞に後接する副助詞の意味的関与が大きいという点も特徴的な点の一つとして挙げられる。本稿では,数量詞に「も」をはじめ...
本稿は、国語科におけるニュークリティシズムの受容を再評価し、国語科の授業論として必要不可欠な視点を明示し、その意味を考察するものである。考察を通し、ニュークリティシズムの受容から確立された読者とは、自...
岩手県は,日本の東北部に位置する行政単位で,以下のような概要を持った地域である。 (中略) 日本全体は森林率が高い。しかし,岩手県はさらに高い森林率を持っており,また,その海岸線は,700kmを超...
P(論文)キャッシュ・フローの情報特性に関する実証的研究の多くは、キャッシュ・フローから得られる情報が会計利益から得られるそれと異なるのかどうか、あるいはキャッシュ・フローの時系列特性を検証しながら将...
本論文は,ゴーゴリ(1809-52)の一連の戯曲作品の中から『検察官』(1836年初演)を取り上げ,その演劇的特質に触れることを目的とした。『検察官』はこれまで様々な立場から論じられてきた。その中には...
近代日本の漁業組合の特質を理解するためには、漁業法成立以前の漁業組合と漁業法成立後の漁業組合の異同を再検討することが必要なのではないかと思われる。本研究の課題は、青森県を事例として漁業法の成立の前後に...
看護学導入時期の学生の学習上の困難に対応するために作成した教材の有用性を検討することを目的に, 新たに入学してきた学生にこの教材を用い,1年終了時に大学生活における困難の調査を行った。看護学 生3人か...
目的:バイタルサインの測定方法や測定値の判断,測定後のケアについて,2001年の調査(以下,前回調査)結果と比較し,変化や課題を考察する. 方法:筆者らが講師を務めた研修会・講習会に参加した看護職を...
本論では、平成22年度教員研修モデルカリキュラム開発プログラムとして独立法人教員研修センターに採択された「小中学校連携による協働的研修プログラム開発~英語指導を中心に」(略称:CMCP)(実施主体:岩...
【研究目的】 「小児医療における親の意思決定」の概念の定義,属性,先行要件,帰結を明らかにし,その 結果から小児医療における親の意思決定の支援について検討する。 【研究方法】概念分析の方法は,Rodg...
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