第52次日本南極地域観測隊越冬隊は,第Ⅷ期6か年計画の初年度を担う隊として,2011年2月1日に第51次日本南極地域観測隊越冬隊から昭和基地の運営を引き継いだ. 越冬期間中は,2011年2-5月,2011年12月及び2012年1月の月最深積雪の記録を更新し,2011年6-11月については観測史上第2位を記録するなど,一年を通じて積雪量がきわめて多く経過した. 重点研究観測として「南極域中層・超高層大気を通して探る地球環境変動」に基づき,南極大気の総合観測を開始した. ドロンイングモードランド航空網(DROMLAN)関連では昭和基地沖の海氷上に滑走路を造成し,乗員・乗客への気象情報や燃料の提供のほか,宿泊や食事の提供を行った. テレビ会議システムを用いた児童・生徒対象の「南極教室」を19回実施したほか,12回にわたり各種のイベントに出演した. 第53次行動において「しらせ」が18年ぶりに昭和基地沖に接岸できなかったことに伴い,2012年1月24日夜から2月10日朝にかけて,片道30kmに及ぶ氷上輸送を実施した.The outline of the activities of the 52nd Japanese Antarctic Research Expedition (JARE-52) wintering party is reported. JARE-52 wintering party conducted the first year research and logistical program in the eighth six-year plan of Japanese Antarctic Program after taking over management o...