Missing Link among German Verwaltungswissenschaft, International Public Governance Research, and Japanese Public Administration Study : Focusing on Governance of Network and Insights of Prof. Dr. Dr. Klaus König

ドイツのVerwaltungswissenschaft は日本の行政研究と同様、その国際的な潮流に対していくつかの独自の特徴を発展されてきた。本論文はしたがって、これらの特徴に注目し、ドイツの諸学派がグローバルな行政研究の動向とはなぜ、またいかに異なっているのか、そして日本の行政研究がそこから何を学ぶことができるか、を理解しようとする。 前者には、第一に、ドイツのVerwaltungswissenschaft がNew Public Governance （ＮＰＧ）に比較的弱い関心しか向けていないことが含まれるが、これは日本にも共通している。また第二に、New Public Management （ＮＰＭ） に対する消極性があるが、日本は逆にＮＰＭの大いなるファンである。そして第三に、Klaus König 教授の研究が示す洞察があり、これは日本に対しても多くの示唆に富んでいるが、日本にはそのごく一部しか紹介されていない。後者にはKlaus König 教授の膨大な著作の文献レビューが必要であるが、紙幅の関係から、本論文は前者の分析に焦点を当て、国際比較の視点から論じる