昭和戦前期、様々な立場の人間がアチック・ミューゼアムに関わったが、その中には地方農村青年として括ることのできる人々がいた。北海道幌別の佐藤三次郎、秋田男鹿の吉田三郎、越後三面の丹田二郎、安芸三津の進藤松司、喜界島の拵嘉一郎などがその一例である。彼らは地元の生活を詳細に記録し、その成果はアチックの彙報という形で出版された。これらは現在、昭和戦前期の生活を知るための貴重な民俗記録として位置づけられている。 しかし、これらの記録がどのような時代状況の下でなされ、その当時どのような意味をもったのかという点については、これまで十分に論じられてこなかった。そこで本稿では、地方農村青年の一人、吉田三郎の活動遍歴を起点として、戦前の地方農村青年をとりまいていた思想的・社会的状況について整理し、この問題を考えるための糸口としてみたい。 吉田三郎は1905年(明治38年)生まれ。1935年(昭和10年)、29歳の時に『男鹿寒風山麓農民手記』を脱稿し、その後渋沢敬三に招かれ保谷の民族学博物館管理人となった。彼が一地方の農村青年として過ごした大正から昭和初期という時代はデモクラシーの風潮のもと、数多くの社会的・思想的立場が乱立した時代であった。地方農村青年はこうした状況をどのように受け止めたのか。吉田三郎を起点とした場合、以下のキーワードが浮かび上がってくる。「老農主義の精神」「帰農思想」「農民自治主義」「農村塾風教育とデンマーク農業」「小作争議」「生活綴方運動」「農村教育研究会と郷土調査」「博物館」 吉田三郎はこれらの立場を自由に組み合わせ、自らの生き方の指針とした。『男鹿寒風山麓農民手記』の執筆は、その実践の一つであったということになる。アチック・ミューゼアムから出版された地方農村青年の生活記録...
筆者は、フランスの詩人ジャン・コクトーが世界一周旅行の途上で立ち寄った日本においてどのような足跡を残したのかという問題について、これまでに幾度か検証を行なってきた。すでに発表された論考の補足・第二部に...
40020783296本稿は、北九州市立大学におけるCLIL理論に基づいた「日本事情」の実践報告である。日本語教育におけるCLIL実践はまだ始まったばかりであり、言語教師が内容を扱う際に注意すべき点も...
地域特性からみた住民の生活と保健医療の課題を明らかにするため文献検討した。農村部、島嶼部、都市部は、共通して「終活に向けての取り組み」「高齢者の健康や生活状況」「地域住民の交流」「地域住民の見守りや支...
昭和戦前期、様々な立場の人間がアチック・ミューゼアムに関わったが、その中には地方農村青年として括ることのできる人々がいた。北海道幌別の佐藤三次郎、秋田男鹿の吉田三郎、越後三面の丹田二郎、安芸三津の進藤...
文革期に知青文学がどのような過程で創作され、発表されるにいたったのか。この点を王小鷹の文革期の創作活動を通して、分析・考察を行った。王小鷹の処女作である「小牛」の創作・発表の背景から浮かび上がってくる...
pdf継続勤務している看護職のキャリアアップに対する認識を明らかにすることを目的として、中部ブロック管内2施設の赤十字病院に継続勤務している看護職16 名を対象に、半構成的面接を行った。その結果、キャ...
本学は、2018年に保育学部に「国際教養こども学科」を設置し、保育・幼児教育の分野からグローバル化に対応するために国際的な視野や、多様な文化を受容できる能力を持ち、またそれらを多様な手法によりこれらの...
イギリスでは1990年代から周産期ケアを見直す動きが起こり、Midwifery led care(助産師主導型ケア)が推進されて各地でバーシング・センターが設立されてきた。今回開設後半年という草創期に...
第1部基調講演「現場で考える子ども虐待対応の現在」 子どもの虹情報研修センター研究部長 川﨑二三彦第2部パネルディスカッション 子どもの虹情報研修センター研究部長 川﨑二三彦 弁護士 岩佐嘉彦 ...
精神保健医療福祉領域にあって、当事者の心理・社会的支援を深めていく視点として不可欠なものが生活者の視点であり、障害特性(生活のしづらさ)であることは言うまでもない。疾患や障害が医学的記述やチェックシ...
ドイツにおいて、商法会計と税務会計は、近年総じて分離する傾向を示し、基準性原則は弱体化したように思われた。しかし、この傾向には変化も見られる。それを示す例が、製造非関連共通費の製造原価への算入をめぐる...
紀伊半島の南部の熊野地方は、東西海上交通の要衝である。しかしその沿岸にあった港津の姿は、史料不足から明らかにされて来なかった。またこの地域には中世城館が点在するが、その歴史も明らかではない。この稿では...
特別豪雪過疎地域社会における高齢者の社会参加活動のあり方を考えることを目的に、高齢者の社会参加活動とQOL の関連に焦点をしぼり研究をすすめた。具体的には、町の既存の施設であり住民が生涯学習や趣味活動...
GDPをはじめとする社会厚生指標について仏教の教えを基礎とした国民総幸福量などの経済指標を考慮しながら、社会厚生関数のこれまでの研究を整理して、社会厚生関数及び社会厚生指標を考察した。社会厚生関数には...
本研究の目的は、1)模擬患者との演習を通して、看護系大学生の学習意欲およびコミュニケーション能力の変化を明らかにする、2)1)以外の模擬患者との演習を通した学生の学びを明らかにすることである。領域別実...
筆者は、フランスの詩人ジャン・コクトーが世界一周旅行の途上で立ち寄った日本においてどのような足跡を残したのかという問題について、これまでに幾度か検証を行なってきた。すでに発表された論考の補足・第二部に...
40020783296本稿は、北九州市立大学におけるCLIL理論に基づいた「日本事情」の実践報告である。日本語教育におけるCLIL実践はまだ始まったばかりであり、言語教師が内容を扱う際に注意すべき点も...
地域特性からみた住民の生活と保健医療の課題を明らかにするため文献検討した。農村部、島嶼部、都市部は、共通して「終活に向けての取り組み」「高齢者の健康や生活状況」「地域住民の交流」「地域住民の見守りや支...
昭和戦前期、様々な立場の人間がアチック・ミューゼアムに関わったが、その中には地方農村青年として括ることのできる人々がいた。北海道幌別の佐藤三次郎、秋田男鹿の吉田三郎、越後三面の丹田二郎、安芸三津の進藤...
文革期に知青文学がどのような過程で創作され、発表されるにいたったのか。この点を王小鷹の文革期の創作活動を通して、分析・考察を行った。王小鷹の処女作である「小牛」の創作・発表の背景から浮かび上がってくる...
pdf継続勤務している看護職のキャリアアップに対する認識を明らかにすることを目的として、中部ブロック管内2施設の赤十字病院に継続勤務している看護職16 名を対象に、半構成的面接を行った。その結果、キャ...
本学は、2018年に保育学部に「国際教養こども学科」を設置し、保育・幼児教育の分野からグローバル化に対応するために国際的な視野や、多様な文化を受容できる能力を持ち、またそれらを多様な手法によりこれらの...
イギリスでは1990年代から周産期ケアを見直す動きが起こり、Midwifery led care(助産師主導型ケア)が推進されて各地でバーシング・センターが設立されてきた。今回開設後半年という草創期に...
第1部基調講演「現場で考える子ども虐待対応の現在」 子どもの虹情報研修センター研究部長 川﨑二三彦第2部パネルディスカッション 子どもの虹情報研修センター研究部長 川﨑二三彦 弁護士 岩佐嘉彦 ...
精神保健医療福祉領域にあって、当事者の心理・社会的支援を深めていく視点として不可欠なものが生活者の視点であり、障害特性(生活のしづらさ)であることは言うまでもない。疾患や障害が医学的記述やチェックシ...
ドイツにおいて、商法会計と税務会計は、近年総じて分離する傾向を示し、基準性原則は弱体化したように思われた。しかし、この傾向には変化も見られる。それを示す例が、製造非関連共通費の製造原価への算入をめぐる...
紀伊半島の南部の熊野地方は、東西海上交通の要衝である。しかしその沿岸にあった港津の姿は、史料不足から明らかにされて来なかった。またこの地域には中世城館が点在するが、その歴史も明らかではない。この稿では...
特別豪雪過疎地域社会における高齢者の社会参加活動のあり方を考えることを目的に、高齢者の社会参加活動とQOL の関連に焦点をしぼり研究をすすめた。具体的には、町の既存の施設であり住民が生涯学習や趣味活動...
GDPをはじめとする社会厚生指標について仏教の教えを基礎とした国民総幸福量などの経済指標を考慮しながら、社会厚生関数のこれまでの研究を整理して、社会厚生関数及び社会厚生指標を考察した。社会厚生関数には...
本研究の目的は、1)模擬患者との演習を通して、看護系大学生の学習意欲およびコミュニケーション能力の変化を明らかにする、2)1)以外の模擬患者との演習を通した学生の学びを明らかにすることである。領域別実...
筆者は、フランスの詩人ジャン・コクトーが世界一周旅行の途上で立ち寄った日本においてどのような足跡を残したのかという問題について、これまでに幾度か検証を行なってきた。すでに発表された論考の補足・第二部に...
40020783296本稿は、北九州市立大学におけるCLIL理論に基づいた「日本事情」の実践報告である。日本語教育におけるCLIL実践はまだ始まったばかりであり、言語教師が内容を扱う際に注意すべき点も...
地域特性からみた住民の生活と保健医療の課題を明らかにするため文献検討した。農村部、島嶼部、都市部は、共通して「終活に向けての取り組み」「高齢者の健康や生活状況」「地域住民の交流」「地域住民の見守りや支...