本文において,白石平野のクリーク水質を佐賀平野と比較し,白石平野の成り立ちと農業用水の開発の歴史,農地整備の歴史等をレビューして,クリーク水質へ影響を与えている白石平野の特異な水事情について考察した.その結果をまとめると次のように整理できる.①白石平野のクリークは佐賀平野に比べて水質の汚濁が著しい.とくに,非かんがい期の汚濁が著しくなっている.②白石平野は干拓地特有のクリークが発達しているが,従来から水資源に恵まれず,江戸時代以降に大々的に行われた干拓により増大する農地の水需要をまかなうため,干拓の進展に合わせて流域内外に多くの溜池が築造された.③ 白石平野のクリークは溜池の貯水を配水する機能を併せ持っているが,流域面積が小さくクリークに貯水する水が無いことから,農地面積に対するクリーク密度は佐賀平野に比べて小さい.④ 昭和30年代以降の農業基盤整備によりクリークの拡幅整備が進んだが,水田の区画整理や乾田化により農業用水需要が急激に拡大したため,大々的に地下水の取水が行われるようになった.しかし,この地下水取水は地盤沈下の発生という新たな問題を惹起した.⑤ 白石平野は慢性的な水不足状態にあり,平常時にはクリークの水が反復利用されている.これが水域内の滞留時間を長くし,クリークの水質を悪化させる一因と考えられている.⑥ 白石平野では,農業基盤整備の成果もあって裏作にたまねぎが大々的に導入されたが,これは麦作(裏作)中心の佐賀平野と異なる点であり,非かんがい期のクリークの水質に大きな負荷を与えている.⑦ 白石平野と佐賀平野の水事情および栽培作物の違いが,両者のクリーク水質の差に反映しているといえる.⑧ 国営事業で嘉瀬川から水質の良い水が導水されるが,これはクリークの水質改善に役立...
経済学の方法は他の社会科学や自然科学の方法と同じである。まず,複雑な現実を分析し,いろいろな諸要素に分解し,これらの諸要素の間の内的関連を探求し,位置づけ(下降分析,研究の方法),次により単純なより抽...
本研究は,農村生態系の保全に貢献することを目的とした平板斜水路型魚道,小段斜水路型魚道,連続堰型魚道の遡上効果を,灌漑期の水路を用いた現地実験で検証したものである.水路のエコロジカルコリドーは,堰や落...
この論文は,IBP/JPFの研究の一環として熱帯アジア陸水の予備調査結果をまとめたものである。タイ,カンボジア,マレーシアの主要な湖沼河川を調べ全体の特徴を知り,陸水生物群集の構成員を明らかにするとと...
本研究では,水田の利用形態が生物の生息環境に与える影響を評価するため,土地利用形態の異なる水田3筆について,生態系調査を実施した.調査は,水稲が作付けされている通常の水田,輪換耕地,作付けしていない湛...
筑後川下流クリーク地域では,国営事業等により基盤整備や土地改良施設整備が実施され統廃合されたクリークの法面崩壊が進み,維持管理に支障が生じるとともに,周辺住民の日常生活に影響を及ぼすなど大きな問題とな...
前報では,1972年に殻蒐したスズタケの時期別刈払区の1975年までの結果について報告したが,さらに引続き個体生長・群落構成の調査をおこない,ほぼ12年間にわたる結果より次のようなことがわかった.i)...
本論文は,1980年代の後半に生じたバブル経済の原因について改めて検討するものである.従来の研究では,バブル経済の発生の原因を1986年からの公定歩合の引き下げや土地神話に基づく地価上昇の思惑などに求...
締固めた泥質れき状土について三軸圧縮試験を行い, 強度・変形特性に及ぼす締固め含水比, 乾燥密度(締固め仕事量), 締固め方法及び水浸作用の影響を明らかにした。その結果を要約すると, 次のようになる。...
本研究は, 木材のドライングセットの発生と回復の条件, セット材の性質及び組織構造などについて検討し, セットの発生と回復の機構に関する新らたな解釈を提起したものである。主な内容は次のとおりである。1...
本研究では泥岩の強度低下の要因として吸水膨張と乾湿風化を取上げた。吸水膨張による強度低下の経時変化, 乾湿作用を繰返し作用させたときの強度低下, せん断特性の変化を室内実験で定性的に把握し, その結果...
PythiumあるいはPhytophthoraに起因する植物疾病にあっては, 鞭毛をもち活発なる遊泳を行なう遊走子が急激な伝播蔓延の主体をなすものであり, その制御はすなわちこれらの疾病の制御であると...
京都府亀岡盆地の種々の地形面上にある耕地土壌における, 粘土鉱物と王水-過塩素酸分解で抽出される重金属元素の分布を調べた。亀岡盆地の耕地は, 母材と地形面からおよそ5地域に分けられ, その地域の作土の...
第39次および第40次日本南極地域観測隊夏期行動期間中(それぞれ1997年12月4日~12月13日及び, 1998年2月15日~月19日と1998年12月3日~12月20日及び1999年2月24日~3...
交互区画皆伐作業法は,林木社会の自然的要求と林木の経済的利用の調和点を小面積皆伐法に求め,改良期40年,輪伐期80年とし,前半の40年(改良期)で林相改良を完了,100年後に輪伐期80年の施業法が採用...
細胞式舌状皆伐作業法は,北海道地方の広葉樹天然生林の林相を改良しながら保続生産林へ誘導し,広葉樹の保続・育成をはかる技術的方法であって,天然更新による小伐区皆伐法を基軸とし,それに林道との関連性を重視...
経済学の方法は他の社会科学や自然科学の方法と同じである。まず,複雑な現実を分析し,いろいろな諸要素に分解し,これらの諸要素の間の内的関連を探求し,位置づけ(下降分析,研究の方法),次により単純なより抽...
本研究は,農村生態系の保全に貢献することを目的とした平板斜水路型魚道,小段斜水路型魚道,連続堰型魚道の遡上効果を,灌漑期の水路を用いた現地実験で検証したものである.水路のエコロジカルコリドーは,堰や落...
この論文は,IBP/JPFの研究の一環として熱帯アジア陸水の予備調査結果をまとめたものである。タイ,カンボジア,マレーシアの主要な湖沼河川を調べ全体の特徴を知り,陸水生物群集の構成員を明らかにするとと...
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