本稿ではCEFR のスイス版自己評価チェックリストを使い, 岡山大学の日本語コース 受講者86名を対象に,学期開始後から終了前の約3か月の期間で自己の日本語力の変化を 感じているかどうか,またその変化はどの言語領域において現れるのかを調査した。調査 の結果,初級,中級,中上級の全てのレベルにおいて,学生の自己評価の平均値が学期開 始後より終了前の方が有意に高いという結果が現れた。また,各レベルの全ての領域で終 了前の方が開始時より自己評価の平均値が有意に高く,全ての項目で終了前のほうが開始 時より平均値が高いという結果となった。本調査により,受講生は学期終了時には自己の 日本語力をより肯定的に評価するようになったことが明らかになった
本研究では日本語学習者によくみられる「の」の過剰使用の要因のひとつとして、学習者の言語処理のストラテジーが関与しているかどうかを検討した。調査は上級学習者を対象に、「の」の過剰使用に関する即時的な文法...
日本語学習者に対して議論の場における前置き表現の効果的な指導を行うためには、教授項目の選定とともに、提示された前置き表現を学習者がどのように使用し、その使用がどのように変化していくかについて、実際の発...
上級レベルの学習者は、自己の学習ストラテジーを構築している。それゆえ、授業中に間違えたところが概ね自己修正され、復習型テストが有効に機能している。しかし、漢字の読み仮名テストに限ると、中国人学習者の中...
自律学習は学習者中心の言語教育の流れをさらに進めたもので、学習者の多様化の現実の中で、注目されてきている。自己評価はその自律学習を行う上での基本要素である。本論では、プレースメントという評価場面におけ...
日本語版Can-do Scaleが,どれくらい正確に外国人日本語学習者の日本語能力を測定しうるかを検討した。その結果,「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能からなる20項目の質問すべてについて,項目...
本研究は、母語である日本語にはみられない第二言語の英語における特性に対して、日本人英語学習者がオンライン処理において敏感であるかどうか調査した。対象の言語現象は、主語動詞の数一致である。自己ペース読文...
テストをコンピュータ上で実施することには、個々の問題の反応時間を測ることができる、簡単に音声・画像刺激の制御ができるなど、様々なメリットがあると考えられる。しかし、コンピュータをテストに用いることは、...
読解評価のひとつの方法である再生には、再生言語に被験者の母語を用いるか、目標言語を用いるかという大きな問題がある。本稿では母語と目標言語による再生数を比較し、さらに読解前のコンテントスキーマ活性化の情...
日本語を母語としない外国人児童にとって、母語の保持・育成は情緒的安定だけでなく日本語の発達などにも重要であるという側面から母語保持・育成の大切さが強調されている。このような中で、母語の保持・育成にかか...
アメリカの大学で、日本語を外国語として教えている日本言語クラスに、1学期間または1年間その大学に留学に来ている日本人留学生や日本留学後帰国した日本語学習者を言語クラスのアシスタントとして導入している。...
ピア・レスポンスとは、学習者同士で作文のフィードバックを行う活動である。本研究は韓国人中級学習者25名に、母語によるピア・レスポンス活動を韓国の大学で3ヶ月間実施し、それが推敲作文にどのような影響を与...
本研究では、入門期の日本語学習者を対象に、4ヶ月に渡って単語クイズを実施し、得点の分析を行った。クイズは、主として、絵や英語単語を見てそれに対応する日本語を筆記再生する形式であり、新出単語クイズと既習...
本研究は、「そう」という形式を含む相づち表現「そう」「そうだ・そうです」「そうですか」「そうですね」を中心に、その用法を分析することによって、相づちによって表現される話し手の立場・態度の様相の一端を示...
本稿では、従来の日本語教科書におけるプロソディーの諸要素の表示方法を調査し、それらの問題点を踏まえて改良した新教材、「プロソディーグラフ」を提案する。これは、音声分析機器を用いて日本語話者の発話のF0...
岡山大学の全学日本語コースでは毎年カリキュラムの見直しを行ってきたが,受講生の 多様なニーズに対応するために大規模なカリキュラムの改編を行い,2013 年度前期から新 カリキュラムで授業を展開するこ...
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