≪研究目的≫脊髄に障がいのある女性の語りを通して,脊髄損傷者となった女性の適応プロセスを明らかにすることである.≪研究方法≫思春期から脊髄に障がいがあり在宅生活をしている成人女性1 名を対象とし,語りを中心に1 回1 時間程度のインタビューを6 回,計7 時間4 分実施した.得られたデータから障がいの適応に関連する内容分析を実施した.≪結果および考察≫脊髄に障がいのある女性の適応に関連するカテゴリーは,【疾病の認識】【障がいの受容】【アドヒアランス】【セクシュアリティ―】【リプロダクティブヘルス】【生活の変化】【ソーシャルサポート】【将来像】【希望】が抽出された.また,適応プロセスには3 つの時期,I . 診断がつかずに病・医院を転々としていた時期,II . 自身の発達課題を達成していく時期,III . 現状を認識した上での新たな目標をみつけ夢が広がっていく時期,があり,看護職者は各時期を考慮した支援の方略を考える必要性が示唆された.適応プロセス脊髄損傷障がい女