頭頸部領域および食道領域における各種症状に対する食道運動機能の関与を検討した.2007年9月から2012年6月までに,咽喉頭異常感などの頭頸部領域の症状および嚥下困難感,胸痛,胸やけなどの食道領域に関連した症状を主訴に,当科を受診した261例(男性138例,女性123例,平均年齢56.8±17.1才)を対象とし,健康関連QOL(Health Related Quality of Life: HRQL)の測定と食道内圧検査を施行した.健康関連QOLの検討では,咽喉頭違和感,嚥下困難感,胸やけ等の各症状を訴えた患者で,身体的QOL,精神的QOL を表すPCS(physical component summary)あるいはMCS(mental component summary)が低下し,健常者と比較して有意にQOLの低下を認めた.食道内圧検査による食道運動機能異常は,全対象患者中62.0%に認めた.各症状別に食道運動機能障害の内訳を見ると,咽喉頭違和感ではIEM(ineffective esophageal motility)(31.8%),嚥下困難感は食道アカラシア(56.6%),喉のつかえ感は食道アカラシア(35.5%),胸やけはIEM(39.4%),胸痛は食道アカラシア(50.0%),噫気はIEM(50.0%)を最も多く認めた.咽喉頭違和感,嚥下困難感,喉のつかえ感,胸やけ,胸痛などの頭頚部および食道症状を有するものの,器質的疾患を認めない患者のQOLは障害されており,その病態の一つとして食道運動機能異常の存在を念頭に置き,診療にあたることが重要である.There are many cases of patients presenting at the hospital c...
腰椎椎椎間板ヘルニア(LDH)の疼痛発生機序には,機械的圧迫因子と化学的因子の関与が挙げられる.機械的圧迫因子に関しては,前方圧迫要素,後方圧迫要素,不安定性の三つの組み合わせが考えられる.化学的因子...
甲状腺被包型乳頭癌は比較的まれであり,非被包型乳頭癌と比べて再発,癌死もほとんどなく予後は良好であるとされている.また,線維性被膜を有することから超音波検査では濾胞性腫瘍 との鑑別は困難な場合がある...
本研究は地域に在宅し転倒不安感を有しながらも整形外科的な疾患に対して加療中、あるいは治療を勧められていない地域在宅高齢女性を対象に行動科学の手法を取り入れ、参加者と運動指導者が相互に意見交換しながら...
近年,癌の診断技術の進歩や治療成績の向上に伴い重複癌の報告が増加しているが,同時性4重複癌の頻度は0.21%と稀である.超音波検査によるスクリーニングが診断に有用であった同時性4重複癌の一例を報告する...
食道アカラシアは食道運動障害を呈する疾患で,良性疾患ではあるものの,QOL を大きく障害し,食道癌の発生リスクともなるため,適切な診断治療が重要である.一般的に,治療は内視鏡的治療や外科的治療が行われ...
研究論文Original Articles【目的】本研究の目的は,COPD 急性増悪患者を対象に,退院後1 年間の再入院に関連する因子を明らかにすることであった.【方法】対象は2014 年4 月から2...
症例は60歳代男性で,下肢浮腫を主訴に受診.ネフローゼ症候群を認め,精査の結果,胃MALTリンパ腫および膜性腎症と診断された.Helicobacter pylori陰性であり,除菌は行なわず放射線療法...
症例は83歳,男性.近医で関節リウマチの診断で加療(プレドニゾロン2mg,メソトレキサート(MTX)4mg),他に高尿酸血症,高血圧で加療中であった.当院へ入院13日前にミゾリビン(MZ)150mg追...
耳下腺腫脹は臨床でしばしば遭遇する症状であり,原因となる病態は様々あるが,稀な疾患として耳下腺気腫がある.耳下腺気腫とは口腔内圧上昇によりステノン管から逆行性に空気が迷入し耳下腺腫大をきたす病態である...
目的:化学放射線療法を受ける頭頸部がん患者を対象とし、皮膚バリア機能および皮膚の客観的・主観的症状の変化を明らかにすることを目的とする。方法:3症例を対象とし、縦断的観察研究を行った。バリア機能の評価...
近年は幹細胞を用いた人工神経の研究が進んでいる.今回我々は臨床応用を念頭に置き,脂肪組織由来再生細胞 (adipose derived regenerative cells, ADRCs) を封入した...
目 的:当院における消化器・乳腺・甲状腺癌切除例の短期成績の最近15年間の変化を明らかにする。対象と方法:1998年から2012年までの15年間の消化器癌・乳癌・甲状腺癌切除5862例を対象に、年齢、...
ビタミンB1欠乏は急性心不全,末梢神経障害,ウェルニッケ脳症など重篤な病態をきたしうるため,プライマリケア医が認識しておくべき重要な病態と考える.今回,我々は胃切除後にWernicke脳症を発症した症...
通常型膵癌(以下膵癌)は極めて予後不良な癌であり,病理学的には癌周囲に豊富な間質を伴う。固形癌の間質は癌の増殖,浸潤,転移や抗癌剤に対する抵抗性獲得に重要な役割を果たし,なかでも癌関連線維芽細胞(Ca...
ICU 治療肺炎の原因微生物を明らかにすることを目的とした.ICU で治療が行われた市中肺炎43例を対象とし,これら症例の原因微生物をretrospective に検討した.その結果,29例(67%)...
腰椎椎椎間板ヘルニア(LDH)の疼痛発生機序には,機械的圧迫因子と化学的因子の関与が挙げられる.機械的圧迫因子に関しては,前方圧迫要素,後方圧迫要素,不安定性の三つの組み合わせが考えられる.化学的因子...
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