【目的】局所進行子宮頸癌に対するシスプラチン毎週投与による化学療法と高線量率腔内照射を用いた放射線治療の併用療法の安全性と有効性を評価する目的で、当院では臨床第II相試験を実施中である。今回その途中経過を報告する。【対象および方法】試験治療の適格条件は、FIGOの臨床病期IIB期(腫瘍径4 cm以上)ないしIII-IVA期の子宮頸部扁平上皮癌新鮮症例、年齢は20-70歳、PSは0-2、十分な骨髄・肝・腎機能を有すること、重篤な合併症がないこと、書面でインフォームド・コンセントが得られていることとした。放射線治療は外部照射と腔内照射の組み合わせで行い、外部照射の総線量は50 Gy(全骨盤照射30 Gy後、中央遮蔽を挿入)を原則とした。腔内照射は中央遮蔽挿入後に開始し、A点線量6-7 Gyで週1回ずつ計4回施行した。シスプラチンは40 mg/m2を第1-5週に投与することとした。化学療法の休止基準はgrade 2の血液毒性、grade 3の非血液毒性、PS 3-4、血清クレアチニン値>2.0 mg/dlとした。【結果】2003年2月から2005年12月までに25症例が登録された。臨床病期別にはIIB期が3例、IIIB期が22例あった。腫瘍径は4-6 cmが12例、6 cm以上が13例あった。骨盤リンパ節の腫大は18例に認められ、3例では傍大動脈リンパ節の腫大も伴っていた。急性の血液毒性はGrade 3の白血球減少が17例(68%)に、非血液毒性はgrade 3の嘔吐が3例(12%)に認められた。化学療法の平均施行回数は3.8コースであった。初期治療効果はCRが21例、PRが4例であった。現在までの経過観察期間は6-34ヶ月(中央値17ヶ月)であるが、4例に局所再発が、7例に遠隔転...
【目的】現在、当院では局所進行膵癌に対するゲムシタビン(GEM)併用重粒子線治療の第I/II相試験を遂行中である。これまでの治療経験及び重粒子治療の効果と意義について報告する。【方法】対象は2007年...
【目的】放射線と化学発がん物質が複合曝露された時に発生するがんにおいて、がん関連遺伝子の変異の蓄積がどのように変化するかについての情報は未だ少ない。そこで、放射線とエチルニトロソウレア(ENU)の複合...
2017年5月に福島県十万山(浪江町及び双葉町)において林野火災が発生し、それに伴う沢水への放射性セシウム(Cs)の流出について調査を行った。高瀬川に流入する猿田川(浪江町)にある白砂子第一ため池の上...
【目的】 p53阻害性の放射線防護剤は、放射線被ばく事故での救命だけでなく、がんの放射線治療や化学療法による正常組織障害軽減が期待されている。我々は、p53阻害活性を有する新たな低分子有機化合物の探索...
[はじめに]ウランは、地殻成分として自然界にも広く分布し、また原子力発電の燃料としても使用されているため、その内部被ばくに対する不安や関心が高まっている。ウランは腎臓が標的臓器であり、尿細管の障害が特...
【背景・目的】乳房温存療法患者の照射野内皮膚では、治療中や治療直後、さらには数ヶ月を経て有害反応が見られることがある。晩期有害反応発症は早期有害反応とは必ずしも一致せず、その予測は困難である。放射線治...
金属ナノ粒子は、電子状態に特異な量子効果を発現する場合があり、表面プラズモン共鳴吸収による着色や磁性などを持つ新規機能性材料として注目されている.金属ナノ粒子はイオン注により形成可能であるが,生成過程...
【背景・目的】子宮頸癌は他の多くの固形がんが年齢と共に増加する中、罹患率のピークが30歳代と早い。併せて予後も良好なことから、放射線医学総合研究所では、子宮頸癌患者を対象として標的外臓器における放射線...
国際放射線防護委員会の2007年勧告では「放射線の医学利用は、患者の健康上の便益への期待と結びついた自発的なものであり、患者または法的保護者は、予期される便益や潜在的リスク等の情報を含むインフォームド...
腫瘍壊死因子(TNFα)は多様な生理活性を有する炎症性サイトカインであり、免疫経路を活性化するなど、生体防護機構の重要な因子であるが、過剰もしくは不適切な産生は生体に障害を及ぼし、敗血症やクローン病な...
我々がヒト大腸癌細胞HCT116から遺伝子ターゲッティング法により樹立したXRCC4-/-細胞は、DNA日本鎖切断(DSB)修復に重篤な障害があり、X線と過酸化水素(H2O2)に対して高感受性(生存率...
放射線感受性を決定する重要な内的要因の一つは、DNA 損傷を契機とした代謝応答である。中でも、DNA 修復などの DNA 代謝に関連する経路は感受性を直接決定する要因とされる。この経路については、ゲ...
医療情報における相互運用性普及活動として、日本IHE 協会では標準化推進活動を行っている。現在IHE では検体検査を中心とした臨床検査関連として5つのプロファイルを提供している。各プロファイルと検査業...
【目的】原爆被爆者の疫学調査から、小児期被爆による白血病リスクが高いことが明らかとなった。また、チェルノブイリ事故の被ばく者において小児甲状腺がんの増加がみられ、成体期の甲状腺がんとは原因遺伝子や変異...
レトロトランスポゾンIntracisternal A-particle (IAP) DNA element は二つのLTRに挟まれたgag-pol遺伝子を所持するユニットであり、反復配列として正常マ...
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