我々がヒト大腸癌細胞HCT116から遺伝子ターゲッティング法により樹立したXRCC4-/-細胞は、DNA日本鎖切断(DSB)修復に重篤な障害があり、X線と過酸化水素(H2O2)に対して高感受性(生存率低下、染色体異常誘導)を示す。X線照射した細胞における γH2AX、 フォーカスの消長を検討したところ、HCT116では24時間で基底レベルまで回復するのに対して、XRCC4-/-ではフォーカスの消失が著しく遅延していた。一方、H2O2処理で誘導されるγH2AXの消長は、 HCT116と XRCC4-/-の間で顕著な違いが無く、時間経過に伴って一時的に減少した後、24時間後に再誘導された。特異的阻害剤を用いた実験から、処理直後および24時間後の再誘導とも、 H2O2による γH2AXは、 ATMではなく、主にATRに依存していることが確認された。EdU(5-ethyl-2’-deoxyuridine)の取り込みによりDNA複製との相関を検討したところ、24時間後の γH2AX再誘導は、H2O2処理時に S期にあった細胞に特異的であった。また、γH2AXが再誘導された細胞は、24時間後においても細胞周期を停止したままの状態であることが示唆された。核の形態および活性化型カスパーゼ3特異的抗体を用いた免疫染色の結果から、γH2AXの再誘導とアポトーシスの関連は否定的であった。さらにH2O2で誘導されるγH2AXフォーカスの殆どは ATM[pS1981]や53BPIフォーカスと共局在しないという点でも、放射線によるγH2AXと異質な様態を示した。H2O2処理の8時間後に、XRCC4-/-特異的な53BP1フォーカスの増加が観察されることから、53BP1フォーカスはDNA複製を介して生じる...
【目的】p53とcaspaseの阻害剤による、マウス器官形成後期における放射線催奇形性と適応応答への修飾について検討したので報告する。【材料と方法】ICR系妊娠マウスを用い、1.放射線催奇形性への影響...
放射線技師や放射線科医を対象とした疫学研究が各国で実施され低線量放射線被ばくの長期被ばくによるがんリスクが評価されている。しかしながら、研究対象者の多くは職業被ばくのモニタリング制度が導入される前に作...
日本核医学会分科会腫瘍・免疫核医学研究会では甲状腺RI 治療委員会を設け,非密封放射性同位元素I-131による内用療法(以下,RI 内用療法)における適正使用ガイドラインの作成等を通して,本治療法の普...
国立教育政策研究所教育課程研究センター及び生徒指導研究センターにおいては,教育課程実施状況調査等の調査や各種指導資料の作成等とともに,指定校・指定地域における実践的な調査研究を推進する指定校・指定地域...
京都の祇園祭では、都市の近代化の中でも新たな祭礼住文化が創出されているが、地方都市では都市が急激に近代化すると、祭礼の住文化の継承が困難になってきているように思われる。本研究は、地方都市の町家および町...
2017年5月に福島県十万山(浪江町及び双葉町)において林野火災が発生し、それに伴う沢水への放射性セシウム(Cs)の流出について調査を行った。高瀬川に流入する猿田川(浪江町)にある白砂子第一ため池の上...
被災動物の包括的線量評価事業では、2013年度より福島県内野生ニホンザルへの東京電力福島第一原子力発電所(福島原発)事故による放射線影響調査を開始し、2016年7月10日現在で宮城県、新潟県で捕獲され...
【目的】原爆被爆者の疫学調査から、小児期被爆による白血病リスクが高いことが明らかとなった。また、チェルノブイリ事故の被ばく者において小児甲状腺がんの増加がみられ、成体期の甲状腺がんとは原因遺伝子や変異...
放射線による発がん感受性は、被ばく時の年齢によって大きく異なる。しかし、異なる被ばく時期における発がんメカニズムに相違があるか否かについては解明されていない。そこで我々は、被ばく時年齢がどのように発が...
【目的】放射線と化学発がん物質が複合曝露された時に発生するがんにおいて、がん関連遺伝子の変異の蓄積がどのように変化するかについての情報は未だ少ない。そこで、放射線とエチルニトロソウレア(ENU)の複合...
金属ナノ粒子は、電子状態に特異な量子効果を発現する場合があり、表面プラズモン共鳴吸収による着色や磁性などを持つ新規機能性材料として注目されている.金属ナノ粒子はイオン注により形成可能であるが,生成過程...
炭素イオン線は、速中性子線と同じ高LET(linear energy transfer)放射線の1つであり、X線などの低LET放射線照射時に見られる亜致死損傷からの回復がほとんどなく、また細胞周期に...
宇宙放射線は異なった核種の様々なエネルギースペクトラムを持った放射線源であり、その生物影響を明らかにすることは宇宙空間に進出しようとしている人類にとって必要不可欠である。特に、大きな生物効果を持つとさ...
国際的に標準とされた研究倫理規制の枠組みは、研究の対象者を研究対象となることによるリスクから保護するため、当局又は研究実施機関の長の許可と、倫理審査委員会での承認を得た後に、対象者の同意を得ることを研...
限局性前立腺癌に対する標準的な根治治療は、手術または放射線治療(外部照射または小線源治療)であり、病態に応じてホルモン治療(LH-RH agonist±抗アンドロゲン剤)が併用されています。外部照射の...
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