本稿は、チョムスキー文法、とくにその言語能力の概念に対する批判を契機として、研究領域が接近してきた認識言語学と社会言語学の近年の成果 を踏まえて、新しい普遍文法への道を探ろうとする試みである。 言語の心的要素と社会的要素をめぐる議論が明らかにしたことは、そのいずれもが言語の不可欠な要素だということである。本稿もこの二つを前提としている。 本稿が提案する言語モデルは、言語が認識能力と社会能力に由来することを示すもので、その誕生の過程を、二つの能力がそれぞれ環境へ反応しつつ、同時に相互にも作用し合うという二重作用として描く。言語の素は、この作用が形成する心的図式に貯えられた記憶であるとする。記憶は経験の比喩として機能する。その比喩を利用して人は新しい経験を解釈理解することができ、また、この比喩組織に助けられて幼児は容易に社会言語を習得する。Thirty-five years after its revolutionary debut, Chomsky\u27s grammar seems to have proven itself to be not a truly universal grammar but a failure by its own criteria: the "explanatory adequacy." This essay proposes a new approach to a universal grammar. A new grammar that is intended to replace Chomsky\u27s, however, must satisfy Chomsky\u27s criteria. To overcome the limi...
本記事は,アフリカ系アメリカ人シンガーを中心とした英語のスピーキングとリスニングのコースを作成するために選んだアクティビティやマテリアルの概要についてである。このフォーカスについての理論的根拠の簡潔な...
本稿では,ジョウゼフ・コンラッドの小説『ロード・ジム』の分析を通じて,語用論理論の有用性を検証する。分析にあたり参照するのは,J. L. オースティン,J. サール,H. P. グライス,以上の三名の...
本研究は、英語多読において、語数が学生の進捗状況や達成度をはかる有効な指針になることを、大学における二年間の縦断的事例研究に基づいて、検証する。研究対象者は多読開始時には英語の読書に苦労していた三名の...
本稿は、チョムスキー文法、とくにその言語能力の概念に対する批判を契機として、研究領域が接近してきた認識言語学と社会言語学の近年の成果 を踏まえて、新しい普遍文法への道を探ろうとする試みである。 言語の...
Graded Readers (英語学習者向けに段階別に書かれた本) を用いた多読の学習的効果については、主に語彙習得や読解力の側面から多くの先行研究で立証されてきた(Krashen,1993; Na...
英語多読は、英語を読む力を伸ばすよい方法であり、とくに読みの持久力をつけるには効果的であると考えられる。しかし学習者が多読授業で設定する到達点に届くことは容易ではない。日本人英語学習者は、そもそも英語...
定型表現が第二言語学習者にとって重要であることはしばしば強調されるが、また同時に、定型表現習得の難しさも頻繁に指摘されるところである。本稿は、英語ライティングの教科書 Writing essays: ...
本研究の目的は、短期語学研修が学習者の言語学習方略をどのように変化させるのかを明らかにすることである。日本国内の多くの大学が短期海外研修を実施しているが、これらの研修が言語学習者にどのような影響を与え...
言語習得は、活動消費時間、努力、および資源が一体となったものである。この拙稿では言語学習における読書の役割について、「多読」における特定の関心とともに論考する。特定の能力に的を絞り幅広く訓練された精読...
従来日本語の文体にはダ体、デアル体、デス・マス体があり、その同一文章内の混用は避けるべきであるとされている。しかし文体の混用は意外に多く見られるものであることから、この論文では特にダ体とデス・マス体の...
ウィリアム・フォークナーの『死の床に横たわりて』は、アメリカ南部の貧農家族であるバンドレン家の人々が母親の遺体を遠くの墓地に運ぶ埋葬の旅の物語である。ここでは、モダニスト、フォークナーの実験的ともいえ...
本稿は,医学部生のための「医学英語用語集」構築に関わる過程を詳述するものである。この研究は,長年にわたる「医学を目的とした英語(教育)= English for Medical Purposes, E...
中編『闇の奥』における語り手の発話言語をとおして,どのように小説家コンラッドが小説の言語を提示しているのかという点に着目し,言語の本質である表象するものと表象されるものとの恣意的な関係性を作品の中で論...
ヨーロッパ諸言語でTとVの二人称代名詞の使われ方は、様々な変遷の後、非相互から相互に移行したといわれる。呼称の使い分け原理は、使い手の相手に対する評価を明示することから、敬語(ポライトネス)に対するイ...
私は、日本語教育をハンガリーの実験教育システムの一部として、本トロクバーリント小学校で行なっています。 最近の3年間では、9歳から12歳までの子供達を対象に読み書きと、話すことを指導しています。この教...
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