個人情報保護のため削除部分あり本稿の目的は、縄文後期前半期、西日本に分布した縁帯文系土器群を取り上げ、その成立・展開の様相を地域別編年の再検討を通じて明らかにし、その上で地域色を問題とし、地域間関係のあり方を追究することである。まず、緑帯文系土器群の成立・展開については、緑帯文土器成立期として広瀬土壙40段階を設定し、地域内の内在的な土器の変化と外来の影響の結合の中から縁帯文土器が成立してくることを明らかにし、さらに型式内容の再整理を通じて従来の編年を検討し、四期に分けて地域別に変遷過程を把握した。その上で、型式を構成する多様な要素に着目して、地域色が如何なる現れ方をしているかを検討した。縁帯文系土器群は、土器作りになくてはならない部分を共有する基層的地域が核となり、とくに有文土器の情報交換が密接に行われたことにより、広域な地域に親縁度の高い類似土器相として成立・展開した姿として捉えられ、地域間の親疎関係の変化によりIV期には東海西部が独自の土器地域圏に傾斜しつつあることが明らかとなった。The purpose of this paper is to examine the formation and evolution of the Entaimon type pottery by considering the regional chronologies and the relation between regional characteristics of pottery. The type of pottery thought to appear at this stage is exemplified by the finds of Pit 40 of the Hi...
続縄文時代から擦文時代にかけての社会の大きな変動期を研究するための基礎作業として、北大式土器の編年を現在の資料水準に則り整備した。北大式の編年は、先行研究に対する内省的検討や相互批判の欠如が多くの混乱...
西方に由来する玻璃の知識が東亜に流伝したのは早く戦国時代に遡るのであり、それがやがて日本にも浪及したことが今世紀の二十年代に入つてからの考古学上の発見例から推されてきた。この日本での古い玻璃の遺品は、...
はじめに 1.日本 加賀平野 2.琉球 浦添間切 3.ヒトと自然との「調和」を問う おわりに小稿の目的は、絵画資料を分析しながら、江戸時代の水田と、それを取り巻く自然環境を明らかにすることである。江戸...
個人情報保護のため削除部分あり畿内地方の弥生土器には中期から後期にかけて大きな変化があるとされている。本稿では、まず、畿内弥生土器を構成する各器種の系列を復原してその変化を概観し、同時に編年の重要な指...
京都府雲ノ宮遺跡は、山城で最古の弥生式遺跡である。私はこの遺跡の土器にせっして以来、畿内の前期弥生式土器を古・中・新の三段階に大別する考えをもつようになった。本稿では、雲ノ宮遺跡とその土器についてのべ...
本稿では遺跡データベースから得られる情報を用い、旧石器時代および縄文時代草創期における遺跡分布の変遷について論じる。日本旧石器学会により作成された日本列島における旧石器時代および縄文草創期の遺跡データ...
個人情報保護のため削除部分あり畿内とは何かということを、従来の説にとらわれないような形で考察することをめざした。まず、賦役令の検討から、従来別個の労役であるといわれていた歳役と雇役が、実は同一のもので...
サルトルが日本に受容されるに当たっては、いくつかの困難が存在した。彼の多様な執筆活動に対応しきれない日本のアカデミズムの構造や、第二次世界大戦という世界の特殊な状況などがそれに当たる。 そうした困難を...
わが国の陰陽道は平安時代において公家貴族専制下、大いに繁栄し、その日本化をもほぼなしとげたが、それによって公家の文化、公家の教養の重要な部分をも形成したのである。かくて陰陽道は公家の独占物の如く速断さ...
神奈川県茅ヶ崎市 日本料理における「あえもの」について,これまでに明治初期から現代に至る学校教育の場でどのように扱われていたかを家事教科書を中心に検討し,次に社会教育の場で用いられている文献・資料を通...
農業生産における規模と生産性の逆相関関係は,発展途上国を中心に広く報告されており,農地の配分効率性の観点から政策的な関心も高い.本稿は,『庄内地方米作農村調査』(1935 年)の農家レベルのミクロデー...
個人情報保護のため削除部分あり元老は慣例として形成され、後継首相推薦などの重要な国務について天皇の諮問を受ける役目を果たした。本稿は元老制度に関し、宮中関係者の手になる「徳大寺実則日記」などの史料を初...
本稿は、九州における百姓名体制、ことに均等名体制の構造と性格を、たんに在家の進化の問題としてではなく、それぞれの政治的条件のなかで総合的に理解しようとしたものである。したがってその素材には断片的史料を...
個人情報保護のため削除部分あり中世の地方政治中心である守護城下は、しばしば戦国城下町と比較され、その空間講造の未熟さが指摘されてきた。しかし資料的制限から、城下空間全体を対象として、その変遷過程を実証...
publisher奈良本稿は私の前稿(山辺郡の中世史概説、『奈良県の地名』、『日本歴史地名大系』30所収、平凡社刊)への検討であるが、一面これまでの東山内についての評価に対するものでもある。南北朝時代...
続縄文時代から擦文時代にかけての社会の大きな変動期を研究するための基礎作業として、北大式土器の編年を現在の資料水準に則り整備した。北大式の編年は、先行研究に対する内省的検討や相互批判の欠如が多くの混乱...
西方に由来する玻璃の知識が東亜に流伝したのは早く戦国時代に遡るのであり、それがやがて日本にも浪及したことが今世紀の二十年代に入つてからの考古学上の発見例から推されてきた。この日本での古い玻璃の遺品は、...
はじめに 1.日本 加賀平野 2.琉球 浦添間切 3.ヒトと自然との「調和」を問う おわりに小稿の目的は、絵画資料を分析しながら、江戸時代の水田と、それを取り巻く自然環境を明らかにすることである。江戸...
個人情報保護のため削除部分あり畿内地方の弥生土器には中期から後期にかけて大きな変化があるとされている。本稿では、まず、畿内弥生土器を構成する各器種の系列を復原してその変化を概観し、同時に編年の重要な指...
京都府雲ノ宮遺跡は、山城で最古の弥生式遺跡である。私はこの遺跡の土器にせっして以来、畿内の前期弥生式土器を古・中・新の三段階に大別する考えをもつようになった。本稿では、雲ノ宮遺跡とその土器についてのべ...
本稿では遺跡データベースから得られる情報を用い、旧石器時代および縄文時代草創期における遺跡分布の変遷について論じる。日本旧石器学会により作成された日本列島における旧石器時代および縄文草創期の遺跡データ...
個人情報保護のため削除部分あり畿内とは何かということを、従来の説にとらわれないような形で考察することをめざした。まず、賦役令の検討から、従来別個の労役であるといわれていた歳役と雇役が、実は同一のもので...
サルトルが日本に受容されるに当たっては、いくつかの困難が存在した。彼の多様な執筆活動に対応しきれない日本のアカデミズムの構造や、第二次世界大戦という世界の特殊な状況などがそれに当たる。 そうした困難を...
わが国の陰陽道は平安時代において公家貴族専制下、大いに繁栄し、その日本化をもほぼなしとげたが、それによって公家の文化、公家の教養の重要な部分をも形成したのである。かくて陰陽道は公家の独占物の如く速断さ...
神奈川県茅ヶ崎市 日本料理における「あえもの」について,これまでに明治初期から現代に至る学校教育の場でどのように扱われていたかを家事教科書を中心に検討し,次に社会教育の場で用いられている文献・資料を通...
農業生産における規模と生産性の逆相関関係は,発展途上国を中心に広く報告されており,農地の配分効率性の観点から政策的な関心も高い.本稿は,『庄内地方米作農村調査』(1935 年)の農家レベルのミクロデー...
個人情報保護のため削除部分あり元老は慣例として形成され、後継首相推薦などの重要な国務について天皇の諮問を受ける役目を果たした。本稿は元老制度に関し、宮中関係者の手になる「徳大寺実則日記」などの史料を初...
本稿は、九州における百姓名体制、ことに均等名体制の構造と性格を、たんに在家の進化の問題としてではなく、それぞれの政治的条件のなかで総合的に理解しようとしたものである。したがってその素材には断片的史料を...
個人情報保護のため削除部分あり中世の地方政治中心である守護城下は、しばしば戦国城下町と比較され、その空間講造の未熟さが指摘されてきた。しかし資料的制限から、城下空間全体を対象として、その変遷過程を実証...
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続縄文時代から擦文時代にかけての社会の大きな変動期を研究するための基礎作業として、北大式土器の編年を現在の資料水準に則り整備した。北大式の編年は、先行研究に対する内省的検討や相互批判の欠如が多くの混乱...
西方に由来する玻璃の知識が東亜に流伝したのは早く戦国時代に遡るのであり、それがやがて日本にも浪及したことが今世紀の二十年代に入つてからの考古学上の発見例から推されてきた。この日本での古い玻璃の遺品は、...
はじめに 1.日本 加賀平野 2.琉球 浦添間切 3.ヒトと自然との「調和」を問う おわりに小稿の目的は、絵画資料を分析しながら、江戸時代の水田と、それを取り巻く自然環境を明らかにすることである。江戸...