個人情報保護のため削除部分あり[ヒン]王チュベイ王チェベイは、元朝治下に活躍したチャガタイ系諸王である。ポールーペリオ氏以来、明代ハミ王家の起源をこのチュベイに求める考え方が提出されてきたが、実ははっきりした裏付けを欠いていた。ところがティムール朝期に記された『ムイッズルーアンサーブ』なる系譜資料を使用すると、両者の系譜関係が確定できるだけでなく、明代沙州衛もまたチュベイ一門の後身であることがわかる。さらにこの事実を中心に、『元史』『集史』、そして『明史』『明実録』等に残るチュベイ一門の記録をつないでいくと、十四世紀河西におけるチュベイ家の軌跡がおぼろげながらに浮びあがってくる。それは、元・明という時代の大枠にはとらわれない、もうひとつのチャガタイ王家の歴史である。Čübei, the prince of Bin, who descended from Čaratai, played an active part under Yuan 元 period. Since Paul Pelliot suggested, it has been thought that Čübei was the ancester of the royal family of Qomul in the Ming Period. But, in fact the identification didn't have extinct evidence. 'Mu'izz al-Ansāb', the genealogical source written in the period of Timūrid, shows not only that their relation is confirmed, b...