茨城県日立鉱山の岩盤上並びに砕石上に建つ2棟の3階建鉄筋コンクリート造アパートについて,起振機による振動実験を行つて,次の事柄を明かにした.なお,本実験では同時に6ケの振動計を使い,記録紙の速度も早くしたので,振動型についての,相当にたちいつた議論ができた.(i)建物は,振動の際に,基礎と地面との間で相対水平変位と傾斜運動をしながら,各部材に弾性変形を生ずる
これまで種々の場合について論じた構造物震動の逸散問題では,計算を容易にする爲に二三の點を簡單化してあつたが,問題が最近多くの人に眞實に注意される傾向となつて來たから,問題のできるだけ嚴格な取扱をなすこ...
鋸爾状小屋は採光上最も有効な構造として工場建築に盛んに使用されて居るが,此の構造の耐震的効果に關する理論的研究は今迄誰によつても成されて居らぬやうである.種々の意味から,この間題を一度理論的に研究して...
建物の固有振動周期を知るのに遠心力を利用した起振機を用いる場合,起振機の車輪を速く回転させて放すとその回転が次第に遅くなり建物の振動は小さくなるが,起振機の回転が建物の固有周期と共振する所では振幅の極...
茨城県日立鉱山の岩盤上,砕石上に建つ2棟の3階建鉄筋コンクリート造アパートについての起震機による振動実験の結果は,第1報で報告した.本研究は,それらの建物の屋上並びに地階で地震観測を行つたものである....
東京丸ノ内にあつた高さ27.7m,6階建,床面杭1460m2の鉄筋コンクリート造の建物が1953年に取こわされた.こわす前に起振機を6階又は3階にすえて振動実験をした.その実験につかつた計器については...
この論文は前の論文の固有振動問題に相當する強制振動を研究した結果の一部の報告であつて,その研究は今猶継續中である.研究の方針は前論文と大體同じであるけれども,計算の結果をできるだけ多くの見方から吟味し...
地上構造物が震動するとき,その振動勢力を地中に逸散(擴散)する爲に振動に減衰性のある事は數理的に屢々述べてある.之を確める爲にゼラチンから構造と土地との模型を作り,その組合したものを振動臺に載せて種々...
The idea of the multiple reflection problem of waves in an elasticlayer is applied to the vibration ...
この前に示した構造物震動の力學的制振法の模型實驗を繼續して試み,振動臺の運動がカム軸により不規則な振動になる場合を研究したのである.この場合でも力學的制振器の効果は依然としてよい傾向を示した.力學的制...
前の論文に於て述べたところの震動勢力の地下逸散によつて建物が著しく耐震的になるといふ理論を實際の建物に應用して或地震動に於ける耐震性を確めて見たのである.之等の3階,4階,5階建は何れも鐵筋コンクリー...
弾性球としての地球の固有振動についてはH・Lambのそれを始めとして多くの研究がなされている.ここではCoraとMantleより成る地球に対して,第1種の振動の固有周期を求めた.振動の球面上における各...
The results of our mathematical investigation and model experiments made previously with respect to ...
地震動による建築物の被害は,大正12年の關東大地震以來多くの大地震によつて,其の性質が次第に闡し來つたものである.即ち建築物の種類により,各土地の地盤關係により其の被害狀状況が一様でない事である.例へ...
異種地盤上に建つ13ケの同種建物において,地震動の比較観測を行つた結果,軟かい地盤に建つ建物程地震時における振動減衰性が大きいことがよく確められた.又,同じ観測結果から,地盤が軟かい程,地震動の振幅が...
プレストレスト・コンクリート造2階建建物の屋上に大型起振機を据えて之に大振動(屋上最大振幅約2cm,最大加速度580ガル)を与えるとその共振曲線はFig. 2に示したように非線形的性状を示し,構造体に...
これまで種々の場合について論じた構造物震動の逸散問題では,計算を容易にする爲に二三の點を簡單化してあつたが,問題が最近多くの人に眞實に注意される傾向となつて來たから,問題のできるだけ嚴格な取扱をなすこ...
鋸爾状小屋は採光上最も有効な構造として工場建築に盛んに使用されて居るが,此の構造の耐震的効果に關する理論的研究は今迄誰によつても成されて居らぬやうである.種々の意味から,この間題を一度理論的に研究して...
建物の固有振動周期を知るのに遠心力を利用した起振機を用いる場合,起振機の車輪を速く回転させて放すとその回転が次第に遅くなり建物の振動は小さくなるが,起振機の回転が建物の固有周期と共振する所では振幅の極...
茨城県日立鉱山の岩盤上,砕石上に建つ2棟の3階建鉄筋コンクリート造アパートについての起震機による振動実験の結果は,第1報で報告した.本研究は,それらの建物の屋上並びに地階で地震観測を行つたものである....
東京丸ノ内にあつた高さ27.7m,6階建,床面杭1460m2の鉄筋コンクリート造の建物が1953年に取こわされた.こわす前に起振機を6階又は3階にすえて振動実験をした.その実験につかつた計器については...
この論文は前の論文の固有振動問題に相當する強制振動を研究した結果の一部の報告であつて,その研究は今猶継續中である.研究の方針は前論文と大體同じであるけれども,計算の結果をできるだけ多くの見方から吟味し...
地上構造物が震動するとき,その振動勢力を地中に逸散(擴散)する爲に振動に減衰性のある事は數理的に屢々述べてある.之を確める爲にゼラチンから構造と土地との模型を作り,その組合したものを振動臺に載せて種々...
The idea of the multiple reflection problem of waves in an elasticlayer is applied to the vibration ...
この前に示した構造物震動の力學的制振法の模型實驗を繼續して試み,振動臺の運動がカム軸により不規則な振動になる場合を研究したのである.この場合でも力學的制振器の効果は依然としてよい傾向を示した.力學的制...
前の論文に於て述べたところの震動勢力の地下逸散によつて建物が著しく耐震的になるといふ理論を實際の建物に應用して或地震動に於ける耐震性を確めて見たのである.之等の3階,4階,5階建は何れも鐵筋コンクリー...
弾性球としての地球の固有振動についてはH・Lambのそれを始めとして多くの研究がなされている.ここではCoraとMantleより成る地球に対して,第1種の振動の固有周期を求めた.振動の球面上における各...
The results of our mathematical investigation and model experiments made previously with respect to ...
地震動による建築物の被害は,大正12年の關東大地震以來多くの大地震によつて,其の性質が次第に闡し來つたものである.即ち建築物の種類により,各土地の地盤關係により其の被害狀状況が一様でない事である.例へ...
異種地盤上に建つ13ケの同種建物において,地震動の比較観測を行つた結果,軟かい地盤に建つ建物程地震時における振動減衰性が大きいことがよく確められた.又,同じ観測結果から,地盤が軟かい程,地震動の振幅が...
プレストレスト・コンクリート造2階建建物の屋上に大型起振機を据えて之に大振動(屋上最大振幅約2cm,最大加速度580ガル)を与えるとその共振曲線はFig. 2に示したように非線形的性状を示し,構造体に...
これまで種々の場合について論じた構造物震動の逸散問題では,計算を容易にする爲に二三の點を簡單化してあつたが,問題が最近多くの人に眞實に注意される傾向となつて來たから,問題のできるだけ嚴格な取扱をなすこ...
鋸爾状小屋は採光上最も有効な構造として工場建築に盛んに使用されて居るが,此の構造の耐震的効果に關する理論的研究は今迄誰によつても成されて居らぬやうである.種々の意味から,この間題を一度理論的に研究して...
建物の固有振動周期を知るのに遠心力を利用した起振機を用いる場合,起振機の車輪を速く回転させて放すとその回転が次第に遅くなり建物の振動は小さくなるが,起振機の回転が建物の固有周期と共振する所では振幅の極...