publisher 奈良神社や民間信仰の斎場などで、瓦質焼成の祠(以下、瓦祠と呼ぶ)をよく見かける。この瓦祠については従来、考古学や民俗学の立場から研究対象として取り上げられることは希であった。しかしながら、考古学的視点からいえば、近世の在銘資料が比較的豊富な瓦祠は、編年の確立が急務となっている近世瓦の技術的側面、あるいは瓦工人の活動の実態を探る上で、貴重な資料であろう。また、民俗学的視点からいえば、講などの民間信仰の一端が明らかとなることが期待されよう
日本の国語教科書に採用されている「三年峠(三年とうげ)」は、韓国(朝鮮)理解の教材として位置づけられていることは、広く知られている。本稿は、この「三年峠」が日本の植民地時代に朝鮮総督府編纂の朝鮮語教科...
publisher奈良平安京の内裏における後宮は、七殿五舎ある。その五舎は、それぞれの壺庭にある木によって、藤壺、梅壼、梨壺、桐壼と呼ばれたが、襲芳舎だけは、なぜ雷鳴壺と呼ばれるのか明らかでない。 『...
『伊勢物語』の主人公とされる在原業平は各地に様々な伝説を残している。『伊勢物語』を基に、謡曲や古註釈の解釈、地名の由来などを含み、その土地に根差している。東北から九州まで広い範囲を舞台にした『伊勢物語...
徳重浅吉は、第一次世界大戦後に、研究生活に入り、歴史は構成されるものとする立場で、観念論的な史学、マルクキシズム史学に対抗して、実証的な文化史・精神史をめざそうとする。京都との関わりは、一つは三浦周行...
新潟県の縄文時代中期を対象に各遺跡の土偶出土点数を集計し、動作を造形するなどした多様な土偶が、112遺跡1204点あまり存在することを明らかにした。そのうち57遺跡882点について、出土部位の偏りや表...
山形県立博物館の分館である教育資料館には、近世江戸時代の文献資料が多数保存されている。継続的に行ってきた北東北地域の文献資料の研究調査を背景にして、本稿では『改正絵入南都名所記』について紹介する。現在...
京都市岡崎公会堂とは、1915年に大正天皇の即位の大礼の際に饗宴場として二条城内に建設された建物を、1917年に京都・岡崎(2016年1月に改装オープンした「ロームシアター京都」の位置)に移築し、公会...
本稿は近時、大阪教育大学小野研究室蔵となった新出の大阪版おもちゃ絵資料を影印と翻刻によって紹介し、そこに摺られた歌謡の位置付けを行う論考である。おもちゃ絵は江戸時代末期から明治時代にかけて盛んに摺られ...
「かにかくに祇園はこひし寝るときも枕のしたを水のながるる」をはじめ、吉井勇の『酒ほがひ』の「祗園冊子」の章に収録された「祗園もの」とも言うべき一連の作品は吉井勇の生涯を通じた代表作となったものだが、こ...
奈良町に,会所と呼ばれる建物を持つ町がある。会所は,自治会活動や地域の伝統行事の活動拠点となっている。筆者は,この会所に関する研究プロジェクトに参加する機会を得た。研究プロジェクトでは,会所で行われて...
publisher奈良平成4年度、5年度の文学部プロジェクト研究において、筆者は奈良、大和を舞台とした講談資料を調査収集してきた。この作業の最終的な目標は、それらの作品に見られる庶民の視点での大和像を...
杉浦三郎兵衛家(屋号、大黒屋)は、京都に本拠を置き、呉服太物小間物類を取り扱った商人である。大黒屋は寛文3年(1663)の創業以来、江戸期には京店(本店かつ仕入店)・江戸石町店(販売店:寛文8年(16...
publisher奈良岩石海岸を構成している微地形の形成要因や形成過程について考察することが本研究の目的である。日本海に臨む京都府北部網野町の流紋岩質凝灰岩からなる五色浜一帯は山陰海岸国立公園に所属す...
『枕草子』第九十八段「中納言まゐりたまひて」段は、有名な「海月の骨」の秀句の段であるが、従来この秀句は、隆家の「見たことないほどすばらしい扇の骨だ」との発言に対し、「見たことないなら海月の骨ですね」と...
新潟県の長岡市は戦時中の空襲火災により、長岡駅近くの中心市街地とその周辺は、全滅に近い被害を受けたた め、古い文献資料は残存していないと推測されたが、今回の調査で資料保存の一端を明らかにすることがで...
日本の国語教科書に採用されている「三年峠(三年とうげ)」は、韓国(朝鮮)理解の教材として位置づけられていることは、広く知られている。本稿は、この「三年峠」が日本の植民地時代に朝鮮総督府編纂の朝鮮語教科...
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