publisher奈良大和国の吏務、つまり知行権が承保二年(一〇七五)に興福寺に付けられたとある興福寺側の記録をめぐって研究が進められているが、本稿では何故に大和国の知行権が興福寺に付けられることになったかについて考察してみた。後三条天皇即位以来、上流貴族摂関家の全盛期は終り、摂関家の政権は、受領層中心の中・下流貴族層を基盤とした後三条・白河親政権のもとに在ることを余儀なくされて承保期にいたったものと考えられる。こうした朝廷の動向のなかで摂関家が故国と考えていた大和国を同家のもとに確保してゆく政策として、関白師実は、摂関家の子息を興福寺に入れ(貴種)、彼等をして大和国知行権を行使させようと考えたものとみなされる。以下にその経緯について述べてみたい
publisher奈良『太平記』は歴史的事件を素材にした史書という性格の故に、あるいはその分量の膨大さの故に、「抜書」とか「抜萃」とか呼ばれる抄出本によって享受されることが少なくなく、それら具体相の一...
publisher奈良本稿は私の前稿(山辺郡の中世史概説、『奈良県の地名』、『日本歴史地名大系』30所収、平凡社刊)への検討であるが、一面これまでの東山内についての評価に対するものでもある。南北朝時代...
Publisher奈良「高祖大師秘密縁起」は、弘法大師空海の伝記を主題とする絵巻の一系統である。その成立は十三世紀後半と推定されているが、現存作品は少なく、管見の限りでは五件が紹介されているにすぎない...
publisher奈良戒重氏は、大和国城上郡戒重(桜井市)の在地武士と考えられ、南北朝時代初頭より記録のうえにみられる。もと東大寺領長田庄・他田庄の庄官であったようで、同寺衆徒でもあったとみなれる。こ...
本稿では,禰寝院成立の経緯と禰寝院南俣が大隅国一宮である大隅国正八幡宮の社領化した理 由について考察した。その結果禰寝院は一一世紀中頃大隅国内の郡郷制改編の中で形成された事, 禰寝院南部を姻戚関係で...
publisher奈良平成4年度、5年度の文学部プロジェクト研究において、筆者は奈良、大和を舞台とした講談資料を調査収集してきた。この作業の最終的な目標は、それらの作品に見られる庶民の視点での大和像を...
publisher奈良記紀万葉等の最古の文献に遺る、漢語およびごく一部の半島出自と見られる語以外の言葉は、総じて一般にヤマトコトバ(和語)と呼ばれている。それらに、平安初期のかな資料等も含めて、判る限...
publisher奈良本稿は主に、最終的な目的を達成するための前提作業を行う。その中心は、大和における須恵器生産の研究史の整理であり、続いて須恵器窯の集成を行う。そして、所属時期や内容について整理し、...
publisher奈良" ポンペイはイタリアの南部ナポリの南20kmにある地方都市であった。この都市は、BC6世紀頃、ギリシャの植民都市として発生し、BC89年にローマによって征服され、ギリシャとロー...
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publisher奈良島津家本『太平記』は、江戸前期の『参考太平記』で異本校合の対象となった写本で、また巻一を中心とした特異な詞章が注目され『太平記抜書』の類も作成された。が以後、長く所在不明でその全...
Publisher奈良" 本稿では、学校法人奈良大学が所蔵する掛幅のうち、墨江武禅、大西圭斎、瀧和亭の掛幅作品三幅を紹介する。 最初に墨江武禅「楼閣山水図」を紹介する。墨江武禅は大坂で活躍した絵師で...
わが国における作文・綴り方教育は、戦前に、芦田恵之助の随意選題の提唱や鈴木三重吉による「赤い鳥」の刊行等によって飛躍的に発展し、やがて生活綴り方の実践・理論によって、一つの頂点を迎えた。しかし、その後...
岡山大学図書館が管理する「池田家文庫」の絵図を調べるうち,今までその存在が曖昧で あった蹴鞠場の位置を明確に示す絵図を発見した。その絵図そのものは,すでに後楽園の歴 史の解説書などにも使用されている...
publisher奈良 本報告は、桑山氏によって築かれた陣屋ならびに陣屋町の形態をみたうえで、桑山氏改易後の史料を検討しながら、永井氏の新庄について検討し、新庄陣屋と「町」の形態について明らかにしてい...
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