中学校における数学教育の現状を見ると,現実性の欠如,生徒の数学に対する価値感の希薄,喜び,成就感の欠如等の問題がある。これらを解決するために,総合学習や課題学習の実践研究が必要である。そこで,本稿では,円錐台形のティーカップの製作という課題をテーマとして,中学1年生を対象に,課題学習の実践を試みた。また,同時に,コンピュータの利用についても検討してみた
通常の生活で漠然と,捕らえられている「自由」の概念と,群論での自由群の定義の存在を知った後の概念「自由」に対する印象について,学生が,どのように考え議論したか。これは,数学用語の「自由群(free g...
本研究は、数学的な体験活動を重視して、創造的な思考力の育成を主たる目的にして行われた。本研究は下記の仮説を工夫することによって、創造性な思考力が育成できると考えた。(1) 数学的な体験活動を重視した指...
本稿では、中・高層ビル建設をめぐる地域住民と業者との生々しい対立関係の中に見出された問題点を取り上げ、今日の高度情報通信ネットワーク社会に生きる市民の側に立つ数学教育の実践のあり方として問い直す[1]
教員養成学部における数学教育史教育の必要性を述べ,その在り方を意義,内容,方法について管見を示したものである。数学教育史教育の意義は,数学教育をものに囚われることなく自由に客観的に根底的に考えるために...
中学校では,整数を乗法の立場から指導する。しかし,数の乗法的構成とわり切れることとの関係については,生徒に十分に意識されておらず,また,理解されていない。そこで,本稿は,中学生の認識の面から実態を調べ...
21世紀に入って以降,数学教育は主としてカリキュラム改革が進行しているが,生徒の数学的能力の向上に関する研究には余り関心が払われてはいない。このため,本稿では,数学の表現力,数字と数量の関係を把握する...
中学校1年生の「総合的な学習」では, コンピュータを「学習をより豊かにする道具」として活用するために, 基本的な操作や情報処理の方法を修得することと, それを実際の具体的な学習場面に有効に生かすことを...
郷土にかかわりのある題材を取り上げ, 生徒の感性を大切にしながら, 生徒が主体的に学び, 自らの作品を創りあげるという学習である。具体的には, 福山市鞆の浦にかかわりのあった万葉歌人大伴旅人の歌を中心...
情報社会では,ある問題意識のもとに情報を収集し,選択し,分析し,加工し,そして発信する能力が要請される。もはや,計算が中心,公式にあてはめて問題を解く,知識の注入だけの算数・数学教育では時代の変化に対...
文科系情報学部での数学教育と情報処理教育について,それぞれの実践例を報告する。数学教育においては、整数の倍数関係をグラフの言葉に直す作業を通じて、数学が作られる現場を了解させる。また情報処理教育におい...
「理解」の意味やその構成過程を理論的に言及し、数学学習における「関係的理解」の重要性を明らかにする。このことを、近年の社会的構成主義や状況論などに基づく理論では、学習者相互のコミュニケーション活動が重...
協働実践研究プロジェクト「数学的リテラシー」では,数学的リテラシーを育む教材を開発し,実践・省察することを目的とする。本稿では,数学的リテラシーの概略を述べ,PISA2012の結果を踏まえて,本プロジ...
数学教育における総合的取扱は人間教育の立場に立つものであり,世界的にみて20世紀初頭以来の大きな課題であった。本稿では,まず,その総合的取扱を6つの時期に分けて歴史的経過を辿り考察を行って歴史的課題を...
数学教育研究第28号の「日本と米国の自動車事故を比較する」おいては,社会的問題となっている自動車事故死について,事故死者数の年齢別,性別,また国別における状況について,インターネットも利用して研究を試...
人生80歳代を迎えている日本人にとって,人生を有意義かつ生き甲斐のあるものとして全うしていくためには,いかなる生涯学習が保障されなければならないか.生涯学習の機会の保障は,個々人にとっても,超高度高年...
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