近年,小学校1年生の学校不適応が「小1プロブレム」として問題となっている。本研究は,小学校1年生の入学期の実態を情緒・行動の特徴と学校適応の観点から明らかにするとともに,それらとレジリエンスとの関連について検討することを目的とした。対象は,N 県内のA 小学校およびB 小学校への入学予定児で,幼稚園の担当教諭あるいは保育所の担当保育士に,小学校入学の2カ月前にレジリエンス尺度への回答を求めた。また,その児の保護者に,入学の2カ月前,入学後の4月と6月に,CBCLへの回答を求めた。さらに,その児の担任教諭に,入学後の4月と6月に学校適応感尺度への回答を求めた。統計学的分析によって,情緒・行動の特徴としては,「身体的訴え」が,入学の2カ月前よりも4月の方が有意に高いことが示された。また井潤他(2000)の一般児童の臨床域人数と比較して,1年生は,4月には「社会性の問題」が臨床域である児が有意に多く,「非行的行動」が臨床域である児が有意に少ない傾向にあることが示された。また学校適応としては,「安心感」が,4月より6 月の方が有意に高いことが示された。レジリエンスと情緒・行動の特徴との関連では,4月,6月ともに,「ソーシャルスキルの柔軟な利用」,「意欲」とさまざまな情緒・行動の特徴との間に有意な負の相関がみられた。またレジリエンスと学校適応感との関連では,4月には「ソーシャルスキルの柔軟な利用」と「集団適応」,「安心感」,「意欲」と「集団適応」,「資源」と「安心感」との間に正の相関がみられたが,6月には「意欲」と「集団適応」にのみ正の相関がみられた。これらのことから,「小1プロブレム」の実態が,情緒・行動の特徴と学校適応という観点から明らかになるとともに,入学前のレジリエンスを把握す...
【はじめに】患者の入院日数の短縮化,医療の高度化などを背景に,看護師には,これまで以上の高い看護実践能力が必要とされる。だが,看護基礎教育においては,実習時間内での学生の実践経験の貧弱化は否めない。そ...
「アジア祭祀芸能の比較研究」は、アジア圏の歳事にみられる祭祀と芸能の比較研究を通じてその特徴を明らかにすることを課題としている。比較研究において重要となるのは、具体的な比較指標であり、本稿では神事や儀...
本稿では,米国企業を対象に取締役会における委員会の経済的機能に関する実証研究をサーベイした。先行研究では,取締役会内部に委員会を設置する実務が普及している米国の制度的環境を利用して,①委員会の数,②取...
近年,小学校1年生の学校不適応が「小1プロブレム」として問題となっている。本研究は,小学校1年生の入学期の実態を情緒・行動の特徴と学校適応の観点から明らかにするとともに,それらとレジリエンスとの関連に...
小学校5・6年生1037名(男子539名,女子498名)を対象に,喫煙に関する行動・態度・環境とセルフエスティームとの関連を追究し,以下に示す結果を得た。(1) 喫煙に関する行動・態度を性別に比較する...
【目的】高度な専門医療を必要とする入院患者の割合が高くなり,在院日数が短縮され,看護師には高度な臨床看護実践能力が要求されている。だが,看護基礎教育の現場では,修得すべき内容が増大している一方で,実習...
平成10年12月に文部省から出された中学校学習指導要領の改定により,「技術・家庭」の家庭分野は,A生活の自立と衣食住とB家族と家庭生活の2つとなった。うち,A生活の自立と衣食住の内容の一つである「衣服...
本研究は、日本語教師養成に関する実践研究である。日本語教育を主専攻とする学部2年生を対象とし、日本語教授法に関する理解を深め、実践力の基礎を養成するため、模擬授業(マイクロ・ティーチング)等を導入した...
教師には,学級経営を円滑に行い教育活動の目標を達成するために,集団を統制し個人を支援する適切な指導態度が求められている。その教師の指導態度に関する理論の代表的なものとしては,三隅(1964)が提唱し...
本報の目的は、教職科目「学校教育実践研究2」における指導内容が、「学校教育実践研究1」の導入後、教育実習に対してどのような効果があったのかについて報告することである。特に「学校教育実践研究2」において...
北原(2008)は,日本学術会議が行った「科学技術の智プロジェクト」の総合報告書の中で,日本人が身に付けるべき科学・数学・技術に関わる知識・技能・考え方を示した。また,近代以降の科学技術における共通の...
『殺人の追憶』という映画では,規定されたはずのものが混ざり合ってしまうことで,境界線があいまいになる。そのために,事柄がその間に落ちていくこと(本論文ではそれを「中間性」とする)が全体を貫いている。中...
『珈琲時光』は侯孝賢が2003 年に松竹株式会社からの招待を受け,映画監督小津安二郎の生誕100 年の記念作品として作られた日本映画である。記念作品という明確な目的があらかじめ規定されることによって,...
近年,小学校1年生の学校不適応が「小1プロブレム」として問題となっている。本研究は,小学校1年生の入学期の実態を情緒・行動の特徴と学校適応の観点から明らかにするとともに,それらとレジリエンスとの関連に...
本報の目的は、教職科目「学校教育実践研究2」における指導内容が、「学校教育実践研究1」の導入後、教育実習に対してどのような効果があったのかについて報告することである。特に「学校教育実践研究2」において...
【はじめに】患者の入院日数の短縮化,医療の高度化などを背景に,看護師には,これまで以上の高い看護実践能力が必要とされる。だが,看護基礎教育においては,実習時間内での学生の実践経験の貧弱化は否めない。そ...
「アジア祭祀芸能の比較研究」は、アジア圏の歳事にみられる祭祀と芸能の比較研究を通じてその特徴を明らかにすることを課題としている。比較研究において重要となるのは、具体的な比較指標であり、本稿では神事や儀...
本稿では,米国企業を対象に取締役会における委員会の経済的機能に関する実証研究をサーベイした。先行研究では,取締役会内部に委員会を設置する実務が普及している米国の制度的環境を利用して,①委員会の数,②取...
近年,小学校1年生の学校不適応が「小1プロブレム」として問題となっている。本研究は,小学校1年生の入学期の実態を情緒・行動の特徴と学校適応の観点から明らかにするとともに,それらとレジリエンスとの関連に...
小学校5・6年生1037名(男子539名,女子498名)を対象に,喫煙に関する行動・態度・環境とセルフエスティームとの関連を追究し,以下に示す結果を得た。(1) 喫煙に関する行動・態度を性別に比較する...
【目的】高度な専門医療を必要とする入院患者の割合が高くなり,在院日数が短縮され,看護師には高度な臨床看護実践能力が要求されている。だが,看護基礎教育の現場では,修得すべき内容が増大している一方で,実習...
平成10年12月に文部省から出された中学校学習指導要領の改定により,「技術・家庭」の家庭分野は,A生活の自立と衣食住とB家族と家庭生活の2つとなった。うち,A生活の自立と衣食住の内容の一つである「衣服...
本研究は、日本語教師養成に関する実践研究である。日本語教育を主専攻とする学部2年生を対象とし、日本語教授法に関する理解を深め、実践力の基礎を養成するため、模擬授業(マイクロ・ティーチング)等を導入した...
教師には,学級経営を円滑に行い教育活動の目標を達成するために,集団を統制し個人を支援する適切な指導態度が求められている。その教師の指導態度に関する理論の代表的なものとしては,三隅(1964)が提唱し...
本報の目的は、教職科目「学校教育実践研究2」における指導内容が、「学校教育実践研究1」の導入後、教育実習に対してどのような効果があったのかについて報告することである。特に「学校教育実践研究2」において...
北原(2008)は,日本学術会議が行った「科学技術の智プロジェクト」の総合報告書の中で,日本人が身に付けるべき科学・数学・技術に関わる知識・技能・考え方を示した。また,近代以降の科学技術における共通の...
『殺人の追憶』という映画では,規定されたはずのものが混ざり合ってしまうことで,境界線があいまいになる。そのために,事柄がその間に落ちていくこと(本論文ではそれを「中間性」とする)が全体を貫いている。中...
『珈琲時光』は侯孝賢が2003 年に松竹株式会社からの招待を受け,映画監督小津安二郎の生誕100 年の記念作品として作られた日本映画である。記念作品という明確な目的があらかじめ規定されることによって,...
近年,小学校1年生の学校不適応が「小1プロブレム」として問題となっている。本研究は,小学校1年生の入学期の実態を情緒・行動の特徴と学校適応の観点から明らかにするとともに,それらとレジリエンスとの関連に...
本報の目的は、教職科目「学校教育実践研究2」における指導内容が、「学校教育実践研究1」の導入後、教育実習に対してどのような効果があったのかについて報告することである。特に「学校教育実践研究2」において...
【はじめに】患者の入院日数の短縮化,医療の高度化などを背景に,看護師には,これまで以上の高い看護実践能力が必要とされる。だが,看護基礎教育においては,実習時間内での学生の実践経験の貧弱化は否めない。そ...
「アジア祭祀芸能の比較研究」は、アジア圏の歳事にみられる祭祀と芸能の比較研究を通じてその特徴を明らかにすることを課題としている。比較研究において重要となるのは、具体的な比較指標であり、本稿では神事や儀...
本稿では,米国企業を対象に取締役会における委員会の経済的機能に関する実証研究をサーベイした。先行研究では,取締役会内部に委員会を設置する実務が普及している米国の制度的環境を利用して,①委員会の数,②取...